6/23【大海賊祭】K.E.S.が雨の鈴木30周年興行で大暴れ 佐藤を問答無用のキラーボムで粉砕
鈴木みのるが開催したデビュー30周年記念野外フェスティバル『大海賊祭』に“K.E.S."ランス・アーチャー&デイビーボーイ・スミスJr.が登場。佐藤光留&ロッキー川村をパワーで圧倒し、最後はキラーボムで勝利した。
様々な催し物のほかにプロレスが3試合行われたが、第2試合に登場したのが"K.E.S."のアーチャー&スミスJr.組。鈴木軍の一員として、現在は鈴木とともに新日本マットで暴れ回っている。対する佐藤&川村はパンクラスism所属で鈴木の直属の後輩にあたる。
土砂降りの中、野外会場での試合となったが、K.E.S.はお構いなしに入場時からリングサイドで暴れ回って観客を煽る。いつも以上にハイテンションなアーチャーは今大会の試合をさばく和田京平レフェリーの髪を撫で回して、レフェリーまで挑発した。
余裕タップリに川村と向かい合うが、グローブ着用の川村とのボクシング対決になるとボディブローで攻め込まれる。怒ったアーチャーは強引に浴びせ倒して制裁。佐藤が相手に代わると、K.E.S.は2人がかりで襲いかかり、場外乱闘でいたぶった。観客はオールスタンディングで、傘を差している人も多かったため、場外戦が見えず、「早くリングに戻ってくれ」と野次が飛ぶ場面も。
K.E.S.は降りしきる雨を気にせず、圧倒的なパワーを横浜のファンに見せつける。スミスJr.は片手でボディスラムを敢行し、ダブルアームスープレックスを披露。アーチャーは濡れているため快音こそ鳴らなかったものの、胸板に張り手を連射し、滞空式ブレーンバスターでどよめきを巻き起こした。
佐藤は低空ドロップキック、ドラゴンスクリューでスミスJr.に一矢報いると、代わった川村は得意のパンチを振り回して試合を立て直す。そして、アーチャーが相手になると連係攻撃へ。川村がパンチを振り回すと、控えの佐藤がアーチャーの注意を誘って、首からトップロープに叩きつける。タッチを交わすとアーチャーの両腕チョークスラムや両腕ラリアットをかいくぐり、川村の右フック、佐藤の延髄斬りを立て続けにぶち込んだ。
佐藤はなおも蹴り連打で前に出たが、アーチャーはうるさいとばかりにフルネルソンバスターで鎮圧。スミスJr.がカットに入った川村を場外に排除すると、2人がかりで佐藤を仕留めにかかる。チョップ連打で抵抗した佐藤だったが、強引にキラーボムでマットに叩きつけて勝負あり。K.E.S.が問答無用の必殺技で佐藤を粉砕した。
第1試合には現ストロー級キング・オブ・パンクラシストで3階級制覇を成し遂げている砂辺が登場。OZアカデミーや琉球ドラゴンプロレスでプロレスラーとしても活動している砂辺と、K-DOJOのマリーンズマスクが対戦した。
試合前にリングに設置されたブルーシートが撤去され、鈴木からの「可能な限り傘を閉じてほしい」というお願いが発表されると、場内は「みのる」コールに包まれ、のっけから異様な盛り上がりとなった。
水浸しのリング上でもジュニアヘビー級らしくスピーディな先制争いを展開する。「ここは横浜だ!」とマリーンズマスクに敵対心を燃やす砂辺がランニングローキックを皮切りに蹴りまくった。汗ではなく水しぶきが弾け飛ぶ。マリーンズマスクもドロップキックから巻き返すが、フロッグスプラッシュは砂辺が剣山で迎撃。腕ひしぎ逆十字固めでギブアップを迫った。
フランケンシュタイナーから再び腕ひしぎに持ち込んだが、マリーンズマスクは押さえ込んで何とか脱出。砂辺はギブアップしたんじゃないかと和田レフェリーに抗議するが、それを見逃さなかったマリーンズマスクはドロップキック、延髄斬り、ソバットと畳みかけると、一旦は体勢を崩しながらも、意地のジャッジメント(ヨシタニックと同型)で3カウントを奪い取り、オープニングマッチを制した。