8/12【大日本】昨年覇者・大神狩り 浜&中之上が最高の白星スタート
『真夏の後楽園2連戦・初日』
東京・後楽園ホール(2018年8月12日)
「最侠タッグリーグ2018」ストロングブロック公式リーグ戦=○中之上靖文&浜亮太vs神谷英慶&橋本大地×
浜&中之上が昨年覇者の大神を粉砕し、申し分なしの白星スタートを切った。
昨年の優勝チームである大地&神谷の大神は今年、連覇を狙う。神谷は1週間後の8・19名古屋大会でストロング王者・鈴木への挑戦を控え、この夏、シングル&タッグのダブル戴冠がかかっているが、浜&中之上がそれを食い止めるように初戦で立ちはだかった。
まずは大地と中之上が探り合いを展開し、神谷と浜はロックアップでがっぷり四つ。神谷がショルダータックルを連発すれば、浜は巨体で真っ向から受け止め、チョップを連発する神谷をタックル一発でねじ伏せる。踏みつけ攻撃に出た。
だが、神谷がボディスラムで中之上を投げて大神が主導権を奪い返す。大地はエルボー合戦で圧倒し、神谷は逆エビ固めで捕獲。雄たけびもろとも絞め上げた。
それでも中之上はブレーンバスター合戦を制して突破口を開いた。浜がタックルで神谷をなぎ倒し、串刺しボディアタック、串刺しヒップアタックの連続攻撃を浴びせたが、オオキドプレスは自爆に終わる。すかさず大地がローキック連打を浴びせ、雷電ドロップを回避してランニングローキックで蹴り飛ばした。
ならばと浜はラリアットでねじ伏せ、中之上はこん身のエルボーを打ち込むとDDTで突き刺す。負けじと大地もローリングソバットで逆襲。DDTでお返しすると、神谷が追尾式タックル、大地がニーリフトを立て続けにお見舞い。ラリアットとミドルキックのサンドイッチ攻撃もさく裂させ、大地がファルコンアローで攻め込んだ。
浜がカットに入ると、大神はツープラトン攻撃を狙ってロープに飛んだが、ここでアクシデントが起きた。二人の体重の衝撃でサードロープのワイヤーが切れてしまったのだ。タイミングがずれた大神だが、それでも神谷がトラースキック、大地が延髄斬りを連続発射。神谷がラリアットを連発して浜をなぎ倒したが、その間、息を吹き返した中之上がラリアットを連発して大神を一刀両断。浜がオオキドプレスで大地をもん絶させると、中之上がこん身のラリアットを叩き込んで3カウントを奪った。
昨年覇者から会心の勝利。白星スタートを切った浜と中之上は全日本同期生の絆をみせつけるように、武藤敬司ばりのLOVEポーズでかちどきを上げた。「中之上がいつもより粘ってくれた」と浜が相棒を称えたが、中之上の原動力となったのは大神への対抗心。「向こうも負けたくないという気持ちもちろんあると思いますけど、今日は俺が上回った。その結果だと思いますね」と胸を張ったうえで、「絶対彼らには負けたくない」と言い切った。二人の次戦は9・4福島vs鈴木&関本戦。大神撃破の勢いに乗ってこのまま突き進みたいところだ。
【試合後の浜&中之上】
▼浜「よっしゃあ。どうですか、俺らのこの勝利。ガッチリ勝っちゃいましたよ。中之上がいつもより粘ってくれたんで。神谷のラリアットがいつになく強烈だったんだけど、あそこで俺、いつもだったら立てなかったかもしれないけど、中之上の頑張りが最後出ました」
▼中之上「彼らは強いですね、若いし」
▼浜「まだまだお前も若いよ。そんな変わんないんだから。俺なんか来年40ですよ。犬で言ったら100歳超えちゃうんだから。俺も犬で言ったら296歳まで頑張るから、お前もまだまだ若手で頑張らなきゃダメだよ」
▼中之上「向こうも負けたくないという気持ちもちろんあると思いますけど、今日は俺が上回った。その結果だと思いますね。絶対彼らには負けたくない」
▼浜「よかった。ホントねタッグとしていいライバルですよ、大神は。前年度優勝チームだけど、今日初日でしょ。何かおごった気持ちとか全然感じなかったね。ホント紙一重だった感じですね。よかったです。今日はホント中之上様々」
▼中之上「次も勝つぞ」
【試合後の大地&神谷】
▼大地「悪かった神」
▼神谷「あれは仕方ないです。今日はちょっと向こうが運もあった感じ。最後ロープ、下のワイヤーが切れてなかったら僕らにも一手二手、手があったんで。不完全燃焼ですよ、1戦目は。こんなもんじゃないです。1敗だけなんで、ここから僕ら今から全勝するんで。そうしたら関係ない。そうですよね?」。
▼大地「そうだ」
▼神谷「僕らずっと組んできてますから。大日本プロレスの最侠タッグリーグだけじゃなく、全日本プロレスの最強タッグでも組んできた。信頼関係が違いますよ、他のタッグチームとは。この大日本プロレスの中で橋本大地を一番信じてるのは神谷英慶ですから。それは間違いないですから。なので僕ら二人でもう一度、最侠タッグ獲って、今度こそ絶対に大日本プロレス最強のタッグになってみせます」
▼大地「そうだ。一字一句同じです。俺の神に対する気持ちも。うなずきだけで、相づちだけでこんな息が合うタッグチームはほとんどないよな。これから全勝でいこう」