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2/8【HOLY WAR】川田がイケメン化!? 異色のトークバトルは白熱の人生相談に

『Holy War〜vol.4〜』神奈川・横浜ラジアントホール(2019年2月8日)
俺のトークバトル △川田利明vs黒潮“イケメン"二郎△

 川田とイケメンの異色トークバトルが実現。イケメンが赤裸々な人生相談をぶつけ、白熱の好勝負に。30分時間切れに終わると、川田がお揃いのジャケット着用を承諾し、“イケメン化"して場内を沸かせた。

 大会プロデューサーの川田が自ら気になるレスラーと30分1本勝負で激しいトークを繰り広げる恒例企画『俺のトークバトル』。これまでは丸藤正道、中嶋勝彦、田上明と川田とリング上で接点のあった選手たちが相手を務めてきたが、今回はWRESTLE-1のイケメン。異色の顔合わせとなった。

 まったく接点が無いように思える2人だが、実は意外な繋がりがある。イケメンは14歳の時に川田がモンスターKとして活躍していた『ハッスル』に入門。道場で練習し、大会では物販も担当していた。ハッスル崩壊後、イケメンは19歳の時にSMASHでデビューしている。

 まずはイケメンが『HELLO』に乗って、試合コスチューム姿で入場。普段通りにテーマ曲を目一杯使って歓声を煽るが、待ちきれずに川田も険しい表情で姿を現す。さすがのイケメンも慌ててリングに飛び込み、2人は対峙。ゴングが打ち鳴らされると、川田はかつてと同じように、屈伸をしてどよめきを巻き起こした。イケメンは「絶対勝つぞ!」と意気込む。

 イケメンは92年生まれで、父親が川田と同い年。当然、全日本時代の川田を生で見たことはなく、あいさつ以外で顔を合わしたのは今日が初めて。ハッスル時代にもあいさつをしたことがあるが、川田はまったく覚えていなかった。イケメンの中では、川田と言えばハッスルでお笑い芸人のモノマネをしているイメージが強いという。一方、川田は昨年の丸藤正道20周年記念大会(9・1両国)でイケメンの試合を初観戦。その入場パフォーマンスに「誰もやってないことをやることが一番プロレス界で目立つことだから。素晴らしい」と感心し、今回のトークバトルに繋がった。

 川田は「入場で5分間動くあの体力を試合で使ってほしいな」と苦言をこぼしつつも、「本当に今までいなかったからね。昔のプロレス界ではたぶん存在できなかった思う」とイケメンを高く評価。「俺は無口で無愛想で喋らないキャラというのをずっと作り続けてた。実はでも、本当は喋りたくて仕方なかった」とかつての自分と重なる点もあり、シンパシーを感じる部分もあるようだ。

 入場ではなく実際の試合内容については「印象がない(笑)。入場の印象が濃すぎて…」とこぼした川田だったが、「あの入場を超える試合をするのはある意味、大変だと思う。だから、入場だけに徹して、身体を壊さないようにエコなプロレスで長生きするか、それか試合でもメチャクチャやって、太く短くか。どっちか選ばないと」とアドバイス。すると、イケメンは真面目モードになり、「普通の相談なんですが、26歳なんですけど、もっと自分のプロレスラーとしてのネームバリューを上げたくて」と川田に相談した。

 入場ばかりが注目され、関係者から「今だけでしょ?」と思われている状況を変えるためにも、プロレスラーとしてネームバリューを上げたいと考えているというイケメンに対し、川田は「そこはガラッと切り換えるか、このまま行くか、自分で決めないと」と提言。川田は全日本時代、天龍源一郎に「若い時しか派手なコスチュームはできない」とアドバイスされ、派手な格好をしていたが、天龍たちが離脱した際に、「ここが転換する時だなと思って、まったくスタイルを全部変えた」と実体験を伝えると、これにはイケメンも大きく頷いた。

 また、ハッスル時代のタイガー・ジェット・シンの話題になると、イケメンはいきなり襲われた話を、川田は背中を流せと命令された秘話を告白。さらに、イケメンは「イケメン二郎」のリングネームを決める際に、「合コン二郎」や「スケボー二郎」という案があったことも明かした。それ以外にもお金にまつわる暴露話や若手時代の思い出、様々な爆弾発言も飛び出し、トークは予想以上の盛り上がりを見せた。

 終盤には、改めて川田が「キャラクターを作ることが大事だから。これはこれで確立したからね。ただ、これをどこまで伸ばせるのかは難しいと思うんで、さっきも言ったように転換期をどこに持っていくかだよね。レスラーとして続けるんだったら。いろんなことをやってみるのが大切だと思う」と激励。「バトルというか、公開人生相談みたいになって」と振り返ったイケメンにとって有意義な時間になったようだ。川田がトークバトルではなく、実際の試合でも大会に出場してほしいとオファー。今後の『Holy War』で実現しそうだ。

 最後はイケメンたっての願いで、川田がお揃いのジャケットを装着。笑顔で写真に収まり、トークバトルは30分時間切れ引き分けとなった。

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