8/26【TAKAYAMANIA】高山支援で危険な?トークバトル 前田「れいわ新選組から選挙に」、武藤「マスターズに呼びたい」
『TAKAYAMANIA EMPIRE 2』東京・後楽園ホール(2019年8月26日)
スペシャルトークバトル 武藤敬司vs前田日明
前田と武藤が白熱のトークバトルを展開した。20分間ノンストップで暴露話満載のトークを繰り広げると、最後に高山へエール。前田は「れいわ新選組から選挙に出て、国会議員になってほしい。動けたらあかん。で、俺が代わりに代表質問するから」、武藤は「いつかは高山もマスターズに呼びたい」とメッセージを送った。
TAKAYAMANIAの舞台で新日本の先輩後輩にあたる前田と武藤のスペシャルトークバトルが実現した。前田は前回大会のリング上であいさつ。「プロレスラーの体はな、神経で動くんじゃないんだよ! 魂で動くんだよ! お前も魂に体を動かしてもらって、このリングに戻って来い!」と高山にエールを送った。武藤は全日本、W-1のリングで高山と絡みがある。
前田が『キャプチュード』、武藤が『HOLD OUT』に乗って入場。後楽園は前田コール、武藤コールに包まれる。武藤はロープを開けて前田を招き入れた。田中ケロアナが司会を務めた。
ともに新日本出身とはいえ、すれ違いが多くてあまり接点はない。以前、テレビ番組で対談経験があるが、今回は打ち合わせ一切がなし。武藤は「前田さんと刀の話をしたら20分すぐに終わりますよ」とこぼしたが、トークのテーマは自然と共通の師匠であるアントニオ猪木に。
武藤は「タクシー代ないから金を貸してくれ」と若手時代に言われたことを告白。前田は「あの頃は一番金がない時。例のアントンハイセルの借金が…」と当時の猪木の懐事情を明かすと、武藤は「まだ返してもらってないから。34、5年の金利を取るからね。100万、200万にはなっている」と宣言して笑わせた。
前田と武藤の対戦経験は少なく、タイトル絡みも87年にIWGPタッグ王座を懸けて2度対戦した程度。その時のことを振り返った前田は「武藤と絡んだら必ず顔面を蹴ってやろうって。そうしたら、なんで顔面蹴るんだよって顔をしてた」と明かすが、これは「狙われている気がしましたよ」と武藤にも伝わっていたようだ。
武藤が主演した87年公開の映画『光る女』に話題が移ると、前田は「俺に来た話を横取りして武藤に」とチクリ。武藤は「映画って寝る時間も惜しんだりしてやるから大変だった」と苦労を明かし、「こんなのいただきたくなかったですよ」と吐露した。「俺の嫁になってくれねえか」という台詞を監督からダメ出しされ、街中で一般の女性に話しかけ、同じ台詞を片っ端から言うように指導されたという。これを聞いて「出なくてよかった」と振り返った前田は「俺だったらお前がやれって言う。お前がやってみせろって」と断言した。さらに、若手時代の金銭事情や新日本時代の待遇など赤裸々な話が続いたが、武藤は「だけど、吉本興業よりはいいですよね」と言い切って場内を沸かした。
残り時間5分を切ると、解説席にいた山崎一夫も加わり、さらに話はヒートアップ。田中アナが「ぜひ聞きたかった」という新日本時代に酔っ払って旅館を壊した有名に逸話がテーマに。「俺はわりと覚えてるよ」という前田だったが、武藤が「すっぽんぽんになったのは覚えてます?」と聞くと、「なってない、なってない。旅館じゃない。外のスナックでなってる」と否定。武藤は「前田さんのあれ見たもん」と告白すると場内は沸き返った。結局、ジャンケンして勝ったほうが殴ろうというゲームをしたことで意見は一致。武藤が「酔ってるから、後出しジャンケンばっかりして俺ばっかり殴られたんだよ」と話したように一方的な展開になったのを見かねた高田延彦が加勢し、前田を羽交い締めにしたところで、武藤が勢いをつけて殴りつけたというのが真相のようだ。
生放送とは思えない危険な話題ばかりが続いたトークバトルもお開きに。最後に高山へのメッセージを問われた武藤は「俺も高山ほどじゃないけど、去年人工関節の手術をしまして、ちょい前に復帰して。8月30日のマスターズという試合をするんで。いつかは高山もマスターズに呼びたいなと」と宣言。前田は「前向きな話」として、最新の治療方法が報道されていたことを指摘し、「治療費も相当高いし、時間はかかるけれど、そうやって治る見込みができてるんだかったら、今のうちに高山にやってほしい」とアドバイスすると、「選挙に出て。れいわ新選組から選挙に出て、国会議員になってほしい。動けたらあかん。で、俺が代わりに代表質問するから」と前田流のエールを送った。