3/21【大日本】岡林が225キロ投げも 浜が豪快圧殺で「5勝分」の価値ある初日
『一騎当千〜strong climb〜』東京・後楽園ホール(2020年3月21日)
「一騎当千〜strong climb〜」Cブロック公式リーグ戦 ○浜亮太vs岡林裕二×
浜が岡林に投げられながらも最後は圧殺。「5勝分」の価値ある初白星を挙げた。
初戦で火野に敗れた浜と、初戦となる岡林の公式戦が実現した。両者の一騎打ちは2016年4月の一騎当千公式戦(浜が勝利)以来、約4年ぶり3度目で過去の戦績は1勝1敗。3・16横浜文体では浜がピンフォール勝ちを収め、勢いに乗ってこの日を迎えた。
この二人が向き合えば、やはり真っ向勝負の肉弾戦となるのが自然な流れ。ロックアップによるがっぷり四つで始まり、ロープに押し込んだ岡林が離れ際の逆水平を打ち込み、手四つによる力比べでは押されたものの、逆水平を連打。ショルダータックルを連発して正面突破を図ったものの、浜が巨体で弾き返した。
早くも聖地が沸く中、先手を取った浜が攻勢に出る。全体重を利しての踏みつけ攻撃やヒッププッシュ、スティンクフェースと得意技を連発。ハンマーパンチと逆水平の打ち合いを制し、スチームローラーを投下して攻め込んだ。
岡林も逆水平を連発し、回転エビ固めを浜が雷電ドロップで押し潰そうとしても自爆させた。すかさず串刺しラリアットを連発し、ピッサリポーズから逆水平を連打。「担ぐぞ!」と宣言し、アルゼンチンを狙う。持ち上がらないとみるや、今度は「投げるぞ!」とボディスラムを仕掛けたものの、浜が全体重を浴びせて押し潰した。
すかさず浜がラリアット、エルボードロップで追い討ち。オオキドプレスは岡林が自爆させ、ラリアット連打で巨体をなぎ倒してみせる。勝機をつかんだ岡林はブレーンバスターで225キロの浜を完璧に投げ、ゴーレムスプラッシュを発射した。
勝負ありと思われたが、浜は3カウント寸前にキックアウト。カウンターの空中胴締め落としで岡林の動きを止め、オオキドプレスを発射。浜が圧殺勝利を決めた。「ホント今日は気持ちよかったし、勝てたからなおさらだけど、これぞ大日本プロレスって試合ができたんじゃないのかな」と満足げに振り返った浜は「俺からしたら5勝ぐらいの価値のある金星だよ。気持ちいいね。初戦の黒星が帳消しになるよね」と会心の勝利に喜びを爆発させた。
初戦黒星となったものの、岡林撃破は間違いなく弾みとなる。公式戦は残り3・27広島大会の神谷戦、3・29名古屋大会のストーム戦の2試合。ブロック突破には連勝しかない。上り調子を実感する浜は「ブタはおだてたら登るからね。どんどん登っていきますよ」と宣言してみせた。
一方、岡林は初戦黒星となった。225キロをブレーンバスターで投げてみせたものの、勝利をつかめず「力で負けたホンマ。初戦やけど、ホンマこれは獲りたかった俺は。悔しいマジで。全てにおいて悔しい」と肩を落とした。公式戦は残り3試合で次戦は3・22大阪大会のストーム戦。これ以上の黒星は命取りとなりかねないとあって岡林は「もう落とさないです。この悔しさをバネにいきます」と巻き返しを誓っていた。
【試合後の浜】
▼浜「プロレス界のマスコミは酷だな。こんなになってるのにしゃべらせるの? 何かありますか?」
――初戦黒星だったが、この勝利は大きいのでは?
▼浜「1勝なんだろうね、みんなからしたら。俺からしたら5勝ぐらいの価値のある金星だよ。シングル4年ぶり? オリンピック並みだよね。1勝1敗って意外だった。負け越してると思ってたんだよな。よかった今日は。俺の力と力のぶつかり合いのプロレスに岡林選手も小細工なしでぶつかってきてくれたから何とか勝てたけど。まだ1勝だから」
――相撲時代もそうだったと思うが、大物からの勝利は勢いづくのでは?
▼浜「勢いづくし、気持ちいいね。初戦の黒星が帳消しになるよね。うれしいです」
――残りの公式戦に上り調子でいけそう?
▼浜「いけそうだね。ブタはおだてたら登るからね。どんどん登っていきますよ。ホント今日は気持ちよかったし、勝てたからなおさらだけど、これぞ大日本プロレスって試合ができたんじゃないのかな。唯一無二の他の団体にはない。それがみせられたうえで勝てたんで、今日はもう296点です。ありがとうございました」
【試合後の岡林】
▼岡林「あぁ、クソ! ホンマに負けた。力で負けたホンマ。初戦やけど、ホンマこれは獲りたかった俺は。悔しいマジで。全てにおいて悔しい。もう落とせないですよ。でもこれはホントに獲りたかったマジで。浜亮太戦。ホントにいきますよ。この悔しさをバネに絶対いきます。ホンマに悔しかった今日は」
――ブレーンバスターで投げたが?
▼岡林「投げたけど、やっぱり負けは負けなんで。投げたうえで勝ちたかった。それだけです。もう落とさないです。この悔しさをバネにいきます」