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12/12【大日本】ドリュー・パーカーの一時帰国が延期に 母国イギリスでのオミクロン株感染拡大の現状を鑑み

 ドリュー・パーカーが12日、東京・後楽園ホール大会の試合前に登坂栄児社長同席のもと会見し、一時帰国の延期を発表した。

 当初、ドリューはこの日の後楽園大会を最後にウェールズに帰国する予定だった。ところが母国では新型コロナウイルスのオミクロン株の感染が拡大。その現状に加え、「一度帰国して再来日のめどが立たない」(登坂社長)と判断され、一時帰国が延期されることに。ドリューの家族など各方面に謝罪した登坂社長は「母国に帰ってからワールドワイドに戦っていこうという中で、本国、ヨーロッパ、アメリカ、いろんな団体からのオファーが準備されていたかと思うんですが、そちらに関しても、母国に帰らないからといって、出国することはなく、しばらくの間、また日本で活躍してもらってと考えております。大日本プロレスがもうしばらく預からさせていただいて、日本のドリュー・パーカーが世界のドリュー・パーカーになるという時間をもう少し頂けたら」と説明した。

 現在、ドリューの就労ビザは2022年5月まで期限が残っており、最低でもこの5ヵ月間は大日本のリングで活動することができる。しばらく日本に残留することになったドリューは家族に会えない寂しさはあるものの、「まだ自分は時間があるので使います。今のこの時は毎日新しいことがある。新しいこと毎日くるので、このままでいいかなと」と前向き。「今、イギリスでオミクロンが凄く流行ってるんで残ります、日本に。外国から日本に帰ったら、もっと強いドリュー・パーカーをみせたかったですけど、それできないです。だから日本から、この新しい強いドリュー・パーカーを作ります」と誓うばかり。今後の目標の一つとして「タイトルあればもちろんうれしいんだけど、本物のデスマッチをやりたい。宮本さんと。TLCはデスマッチではない。自分のイメージはデスマッチではないから、本物のデスマッチのリングで僕は宮本さんに絶対に勝つ」と今年9月のデスマッチ王座戦で敗れた宮本裕向へのリベンジを定めていた。

【会見の模様】
▼登坂社長「本日はですね、大日本プロレスのドリュー・パーカー選手の帰国について皆様にお話がありましてお時間を取っていただきました。このたび新型コロナウイルスがさらに新型のウイルスが徐々に世界に拡大しているという状況を受けまして、日本国でも入国に関して様々な措置が取られております。まだ先行きが見えない中で現状、来日する外国人の方に規制が及ぶという話を聞いております。直接的なお話とそれらとの関係性があるかどうかというのはなかなか表現しづらいんですけど、今回この日の12月12日の大会をもって一時、母国に帰国する予定でしたドリュー・パーカー選手の帰国の延期を今日、皆様にお伝えさせていただければと思います。会社の方からとしますと、一度帰国して再来日のめどが立たないというのが一つ、議題に上がったところでありますが、まずはドリュー・パーカー選手から簡単に経緯と現在の心境をお話しできればと思います」

▼ドリュー「今、イギリスでオミクロンが凄く流行ってるんで残ります、日本に。外国から日本に帰ったら、もっと強いドリュー・パーカーをみせたかったですけど、それできないです。だから日本から、この新しい強いドリュー・パーカーを作ります」

▼登坂社長「凄く難しくて記者会見の場を設けさせていただいたんですけど、僕個人としても会社もたぶんそうだと思うんですけど、まだドリュー・パーカーと一緒にいられるというのは凄くうれしいことでハッピーなことなんですけど、一部ファンは今日が最後だと思って応援したりとか、今日足を運んでくださった方がいらっしゃると思うんですね。そこに関しては大変申し訳なく思いまして、そのことを記者会見でお伝えできればなというふうに思っております。たぶん2年以上、20歳を過ぎた息子に会えないご家族にも本当に申し訳ないなというふうに思っております。この電波がインターネット等を通じてご家族に伝われば、会社の代表として母国に帰してあげられなかったことを申し訳なく思っております。ドリューは母国に帰ってからワールドワイドに戦っていこうという中で、本国、ヨーロッパ、アメリカ、いろんな団体からのオファーが準備されていたかと思うんですが、そちらに関しても、母国に帰らないからといって、出国することはなく、しばらくの間、また日本で活躍してもらってと考えておりますので、多方面の方にご迷惑をおかけする事態になったことを会社の代表としてお詫びしたいなと思います。改めてお伝えできれば、ドリュー・パーカー自身に何ら責任はないと考えておりますので、大日本プロレスがもうしばらく預からさせていただいて、日本のドリュー・パーカーが世界のドリュー・パーカーになるという時間をもう少し頂けたらなというのが今日の会見の内容です」

――これからどういう戦いをしていきたい?

▼ドリュー「たぶん今まで僕のキャリアだけじゃなく、人生はいつもじゃあこっちいきます、すぐにあっちいくって。自分の人生は適当で(笑) すぐチェンジはできる。もちろんストレスあるし、ちょっと寂しいけど、関係ない。できます。よろしくお願いします。残念だけど何もできない」

――感染状況次第だと思うが、日本もヨーロッパも落ち着いた状態になれば帰国するという前提の延期?

▼ドリュー「まだ自分は時間があるので使います。今のこの時は毎日新しいことがある。新しいこと毎日くるので、このままでいいかなと」

▼登坂社長「おととしの5月に大日本のメンバーとして日本にいてもらって、また延長して、来年の5月まではビザの効果があるので、そこまでは安心していてもらえたらなと思います」

――オミクロン株に対して怒りはある?

▼ドリュー「まぁアングリーだけど、この時に何もできない。だからアングリーになったらもったいない。自分の時間ももったいない。やるしかないよ。これは自分だけじゃない、プロレスだけじゃない。世界が大変。普通の人も全員一緒」

▼登坂社長「しばらくの間また滞在してくれるということなので、会場でお客さんがいつ帰ってくるんだとか、ドリューが世界に羽ばたいてしまって日本に帰ってこないんじゃないかって心配する人もいるし、コロナがあるから帰ってこれないんじゃないかとか、本当に帰ってきてねって声をかけてくれるファンがたくさんいたんで、そういった意味では帰ってきたよとお伝えしたいし、ドリューはドリューでたぶん寂しいと思うんです。やっぱり会いたいじゃない、お父さん、お母さんに。だけど会えない状況になっていることは寂しいけど、僕らからしたら僕らもドリューの家、ドリューのお父さん、ドリューのお兄さん、仲間だと思ってるから、お帰りなさいという気持ちでいるので。半年いるとしたら大日本のステージでやりたいことはある?」

▼ドリュー「まだまだ宮本さんにリベンジしたいんですけど、タイトルあればもちろんうれしいんだけど、本物のデスマッチをやりたい。宮本さんと。TLCはデスマッチではない。自分のイメージはデスマッチではないから、本物のデスマッチのリングで僕は宮本さんに絶対に勝つ。小林さんにももうちょっと(試合後に)治る時間ほしい。凄く大変だったけど、いつかまた小林さんとシングルマッチしたいですね」

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