プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

3/1【新日本】猪木さんに届け オカダ&棚橋&藤波が新日本50周年「ダー!」締め

『CSテレ朝チャンネル Presents 旗揚げ記念日』日本武道館(2022年3月1日)
NJPW旗揚げ50周年記念試合 ○オカダ・カズチカ&棚橋弘至&藤波辰爾vsザック・セイバーJr.&藤原喜明&鈴木みのる×

 新日本旗揚げ50周年記念試合で、オカダ&棚橋&藤波が豪華共演。最後は観客とともに「1、2、3、ダー!」の雄叫びを上げて締めくくり、来場が叶わなかった創始者・アントニオ猪木にエールを送った。

 新日本50年の歴史において欠かせぬ存在である藤波は50年前の旗揚げ戦で大事な第1試合を務めている。そんな飛龍が50周年記念試合で、IWGP世界ヘビー級王者・オカダと“エース"棚橋と豪華トリオを結成。ザック&鈴木に“関節技の鬼"藤波を加えたサブミッショントリオと対戦した。藤波は1・4東京ドーム大会に続いての出場。棚橋とは久々の師弟タッグ実現に。50年前の旗揚げイヤーにデビューした藤原も鈴木の師匠にあたり、50年の様々な歴史が詰まった一戦となった。

 藤波は背中に龍が刻まれた青いガウン、オカダは最近使用している白いガウン、棚橋は赤いガウン姿でそれぞれ単独入場。棚橋が着たものは藤波の50周年記念で製作された特製品。一方、藤原たちは3人ともに黒いショートタイツだ。

 先発はオカダに譲った藤波だったが、代わってリングに入ると、鈴木とグラウンド戦で火花を散らす。72歳のベテラン・藤原も発奮。タッチをする際には鈴木とビンタを打ち合うと、棚橋にはあいさつ代わりに頭突きを放ち、脇固めやヒールホールドで逸材を圧倒した。荒ぶる藤原は、自らコーナー金具に頭をぶつけて気合いを入れると、オカダにも一本足頭突きを叩き込んで場内を沸かす。藤波と藤原が対峙した場面では、円熟味溢れるテクニックを駆使して、グラウンド戦でせめぎ合い、観客の目を釘付けにした。

 棚橋に照準を絞った藤原たちは3人がかりで関節を絡め取って猛攻。ザックはなおも関節技を仕掛ければ、鈴木もエルボーで続く。しかし、棚橋がツイスト&シャウトで反撃を果たすと、オカダが登場。藤波との連係は鈴木に読まれて不発に終わるも、藤波、棚橋がドラゴンスクリューを連続して繰り出して見せ場。オカダも藤原の足を掴んで体勢に入ったものの、ここは不発に終わった。藤原たちも譲らない。鈴木と藤原がオカダ相手に一本足頭突きの共演を見せると、鈴木が脇固めに捕獲。ザックも藤原も続き、脇固め三重奏が決まった。

 鈴木とオカダはエルボー合戦で競り合うと、競り勝った鈴木がスリーパーホールドに捕獲するが、急行した藤波がドラゴンスリーパーで引っぺがす。そこに飛び込んだ棚橋がスリングブレイド、オカダがツームストンパイルドライバーで続いて大技リレーがさく裂。鈴木もレインメーカーをかいくぐり、ビンタを乱射して猛抵抗を見せたものの、オカダは一度読まれながらもドロップキックで鎮圧。開脚ドライバーでマットに突き刺すと、最後はレインメーカーで制した。

 記念試合を勝利で締めくくったオカダは、藤波&棚橋とともに勝ち名乗り。マイクを持つと、「皆さん、本日も熱い熱い熱い声援本当にありがとうございました。藤波さん、ありがとうございました。棚橋さんありがとうございました」と感謝の言葉を口に。「本当に50周年、錚々たる先輩たちに今日来ていただいて、新日本プロレスの重さを改めて感じることができました。俺も背負う背負う言ってたけど、それなりの覚悟がないと背負えないということがわかったので、まだまだ新日本プロレス50周年を背負って、プロレス界を盛り上げていきます」と気持ちをあらたにした。

 「たくさんの方に来ていただきましたけど、まだ猪木さんが来ていません。本当に猪木さんが踏み出したその一足というのは、この新日本プロレスにつながっていると思います。どんなに迷っても、いろんなことと戦っても、この新日本プロレスにつながって、最終的にはこのリングに戻ってくると思います」と猪木に思いを馳せると、「それまで僕たちがまだまだ新日本プロレスを盛り上げていきますんで、応援よろしくお願いします」と新日本を守っていく決意をあらわに。観客も拍手で後押しした。

 棚橋も「50年という新日本プロレスの歴史を受け継いで、これからもしっかり新日本プロレスを飛躍させてきます」と観客に誓うと締めのマイクに。棚橋が「最後に会場の皆さん、愛してま〜す!」と拳を突き上げ、オカダが「そして、新日本プロレスに金の雨が降るぞ!」と続けると、「そして、猪木さんにエールを送ってもらいましょう」と藤波に最後を託した。

 藤波は「新日本プロレス50周年ご来場いただき本当にありがとうございました。オカダ君、棚橋君、ありがとう。今、猪木さんの名前を出したけど、猪木さんを次回は必ず皆さん呼びましょう。エールを送るために例のヤツを元気よくいきましょう」とアピール。実況席の長州力、蝶野正洋にも参加するように促したうえで、最後に観客とともに「1、2、3、ダー!」の雄叫びを上げて、50周年記念試合を最高の形で締めくくった。

【試合後のオカダ&棚橋&藤波】
※口々に「ありがとうございました!」と言い合い、3人で互いに握手を交わす

──50周年のリングでメインイベントを終えて?

▼藤波「感無量ですね。何年経っても、レスラーを現役でやってる以上は、このドキドキする気持ちは大事だよね。2人に感化されて自分も動こうとしたんだけど、足がもつれましたね(笑)」

──今日は棚橋選手、オカダ選手とのトリオだった

▼藤波「すごいね、やっぱり現役のチャンピオンはね。その意味では引っ張られた部分はあるんだけどね。楽しかったです」

──棚橋選手は藤波選手とともに戦い、藤原喜明選手とも戦った

▼棚橋「藤原選手と向かい合った時にどこから攻めようかと思ったんですけど、凄みに一瞬『ウッ』と躊躇する時があって。『これは今のレスラーにはないな』というのもあったし、そういう発見もありましたね。今回、藤波さんと組ませてもらって、ガウンもお借りして。藤波さんの50周年のヤツだったんで、新日本も50年ということでね。初めてガウン着たんですけど、似合ってたかどうかは知らないですけど(笑)」

▼藤波「似合ってたよ。僕なんかより似合ってたよね」

──オカダ選手はチャンピオンとしての戦いの中で、藤波選手と組み、藤原選手との戦いもあったが?

▼オカダ「そうですね。ザックと最初にやって、今の新日本プロレスというのをお客さんに楽しんでもらったと思いますし、僕も戦って、藤原さんと、まぁその時のプロレスがどうだったか僕には分からないですけども、『あっ、こういうプロレスをされてたんだな』というのを感じることもできましたし、鈴木みのると戦っても、鈴木みのるは鈴木みのるでまた違った時代のプロレスを戦ってたんだなと。すごく歴史を感じましたし、一緒に組んでても、緊張しちゃいましたね。なかなか緊張しないですけど。棚橋さんには悪いですけどね(笑) でもまあ本当に、緊張感を持って試合に臨めましたし、最初のセレモニーでも、プロレスファンに戻ったような気持ちになりました。現役を知ってる選手もいますけど、知らない選手の方のほうが多いので、今日は何かハッピーな大会だったなと思います。本当に、50周年にふさわしい大会だったんじゃないかと思いますね」

──藤波選手、新日本は50周年というところまで走り抜けてきた

▼藤波「ねぇ! 本当にスタートのことを考えたらね、この50周年をまさかね、自分がこういう形でリングに立てるとは夢にも思わなかったし、そういう意味ではね、この頼もしい2人が新日本プロレスを背負っていくでしょうし、我々もいろんな形でサポートしていきたいですね」

──棚橋選手、ここからも新日本は走っていくと思うが

▼棚橋「今の状況で50周年、本当ならもっと派手に、華々しく50周年を祝いたかったんですけども、でも本当に、ここで節目でよかったかなと。また一からコツコツと、次の50年、100年目指して進んでいきたいと、決意が新たに固まりました」

──オカダ選手、明日からNEW JAPAN CUPも始まるが、これまでの50年、ここからの50年に向けては?

▼オカダ「本当に、この50周年がすごくいい日でしたので、また60周年、70周年、80周年、90周年、100周年と続いていけるよう、今をしっかり戦っていきたいですし、僕も100周年になった時には84歳ですから、僕もリングの上に座らせてもらってですね、いろんな人に迎えてもらって。そういう形で応援もしていきたいですし、また明日からNEW JAPAN CUPが始まりますけども、どんどんどんどん盛り上げていってですね、たくさん来ていただいたOBの方たちの名を汚さないように、新日本プロレスを盛り上げていきたいと思います」

※全員立ち上がりながら

▼棚橋「藤波さん、50周年おめでとうございます!」

▼藤波「ありがとうございます。次回も呼んでもらえるよう、頑張ります!」

【ザックの話】「ハッピー・ブラッディ・バースデー、ニュージャパン。50周年か? ちなみに今日は俺のニュージャパンデビュー5周年でもある。(日本語で)ゴネンマエ。いろんなバカを相手にしてきたもんだけど、時間が経つのは早いものだ。30周年の顔はナガタ、40周年はタナハシ、そして50周年はオカダか。驚きもないよな? (日本語で)ツマラナイデショ? いつも通りオカダがチャンピオンだ。代わり映えがない。俺に良いアイデアがある。50周年の顔はオカダじゃない...ポスターを飾るのは俺の顔と長いアゴだ。このザック・セイバーJr.が50周年の顔となる。どうやって? 俺がNEW JAPAN CUPを優勝し、オカダを倒す。50周年…(日本語で)マダ、マダ、マダ、チョーゲンキよ。俺は18年のキャリアの中で一度も怪我したことがない。50周年を超えて、60周年、70周年、80周年、90周年、そして100周年も俺がこの団体の顔であり続ける。もちろん、このヴィーガン・スーパーパワーのおかげで俺は100歳になってもまだ戦い続けてるよ。まだまだお前らバカたちに話していたいところだけど、NEW JAPAN CUPが控えてる。そこでもっといろいろ話してやるよ。ハッピー・ブラッディー・バースデー」

プロ格 情報局