3/6【新日本】レフェリー4人登場で大荒れも…オスプレイがNJC連覇へ完勝発進 「手段は選ばない」
『NEW JAPAN CUP 2022』福島・ビッグパレットふくしま(2022年3月6日)
1回戦 ○ウィル・オスプレイvsBUSHI×
『NEW JAPAN CUP』連覇を目指すオスプレイが、レフェリーが4人入れ替わる大荒れの展開の末に、1回戦でBUSHIに完勝。「俺はトロフィーを獲るためなら手段は選ばない。そしてIWGP世界ヘビー級王座に返り咲く」と“NJC&IWGP戴冠"を成し遂げた昨春の再現へ執念をのぞかせた。
“ディフェンディング・チャンピオン"として迎えた今年のNJC1回戦は、郡山大会のメインが舞台。相手はジュニア時代に熱闘を重ねたBUSHIだった。
開始直後にいきなりBUSHIのトペ・スイシーダを食らって面食らったものの、“階級の違い"を見せつけるような逆水平チョップで押し返すや、BUSHIのTシャツも引き裂いて感情をあらわにした。
まだまだ屈さぬBUSHIもオスプレイを翻ろうしながら逆上がり式のオーバーヘッドキックやティヘラで反撃。オスプレイもバズソーキックなどで猛逆襲に出たものの、BUSHIはレッドシューズ海野レフェリーを“身代わり"にしてオスカッターを阻止(?)する奇策に出た。
慌ててマーティ浅見レフェリーが裁きに入ったが、BUSHIが必殺のMXを狙ったところで、今度はオスプレイが浅見レフェリーを身代わりに。レフェリー2名が立て続けにレフェリング不能に陥るなか、3人目の佐藤健太レフェリーが登場したものの、BUSHIが放った毒霧があえなく誤爆…。こちらも続行不能の状態に陥った。
構わず試合は続き、読み合いを制したオスプレイがまたもやオスカッターを放ったものの、BUSHIはバッククラッカーでの空中撃墜に成功。ついには4人目の中林泰人レフェリーが登場するなか、BUSHIはMXで仕留めにかかったが、今度はオスプレイがジャンピングハイキックで撃墜だ。逆に今度こそのオスカッターを成功させるや、BUSHIのコードブレイカーをもキャッチしてライガーボムで力強く叩きつけ、最後はヒドゥン・ブレイドで後頭部をえぐって新人の中林レフェリーがメインイベントで3カウントを叩いた。
レフェリーが4人も入れ替わる大荒れの展開の末にオスプレイが完勝。自らの手を離れたNJCの代名詞“王冠トロフィー"を愛おしそうに触ってから引き上げた昨年覇者は「みんな、去年を覚えてるか? 俺が優勝し一躍ビッグスターの仲間入りを果たした。あの時(決勝戦)はみんな俺に大激怒してたから、優勝については全然取り上げられなかった。でもあの瞬間がなければ、俺はいまのような本物のスターにはなれていなかっただろう」と話した。
UNITED EMPIREを立ち上げて臨んだ昨年のNJCでは決勝で鷹木信悟を破って初優勝。その場で恋人ビー・ブレストリーに“狂気の暴行"を働いて決別し、すべてを捨てたうえでその後のIWGP世界ヘビー級王座戴冠につなげた。
「いいか、俺はトロフィーを獲るためなら手段は選ばない。そしてIWGP世界ヘビー級王座に返り咲くのさ」。狙うは“NJC&IWGP戴冠"を成し遂げた昨春の再現。相変わらず狂気じみた執念をはらみながら、続く3・12名古屋大会ではエル・ファンタズモ相手となる注目の2回戦に臨む。
【オスプレイの話】「今日のBUSHIは凄かったな。試合開始と同時に飛びかかってきて、レフェリーを3人もKOするなんて。BUSHIの意地をひしひしと感じたよ。でも現実を受け止めないとな。最後は俺が後頭部のヒドゥンブレイドでアイツを沈めた。最近みんなが俺を狙ってくる。『WARRIOR WRESTLING』でブレイク・クリスチャンが俺の名前を出してた。それに『RevPro』で5月22日にブリティッシュヘビー級の防衛戦が決まった。しかも相手はキング・ミノル・スズキときた。1月30日にマイケル・オクから防衛した俺の次の相手がスズキなんて、ふざけてるのか!? オーケイ、楽しみだよ。アイツをキングの王位から引きずり下ろしてやる。でもいま大事なのは『NEW JAPAN CUP』だ。みんな、去年を覚えてるか? 俺が優勝し一躍ビッグスターの仲間入りを果たした。あの時(決勝戦)はみんな俺に大激怒してたから、優勝については全然取り上げられなかった。でもあの瞬間がなければ、俺はいまのような本物のスターにはなれていなかっただろう。いいか、俺はトロフィーを獲るためなら手段は選ばない。そしてIWGP世界ヘビー級王座に返り咲くのさ。あぁ、それからシカゴ大会…ジョン・モクスリーにできるだけ多くのボディガードをつけておけ。同じ試合に組まれなかったとしても、バックステージまでアイツを見つけに行って、徹底的に締め上げてやるから」
