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1/4【新日本】タマが7ヶ月ぶりにNEVER奪回 アンダーソンとのガンスタン合戦制す

『アントニオ猪木追悼大会 WRESTLE KINGDOM 17 in 東京ドーム〜闘魂よ、永遠に〜』東京ドーム(2023年1月4日)
NEVER無差別級選手権試合 ○タマ・トンガvsカール・アンダーソン×

 タマがアンダーソンとのスリリングなガンスタン合戦を制し、7ヶ月ぶりにNEVER王座を奪回した。

 WWEとのダブルブッキング騒動で一度は来日が中止となった王者・アンダーソンだったが、昨年の12・14仙台大会でヒクレオに快勝し、2度目の防衛に成功した。試合後、6月にベルト奪われた前王者のタマが挑戦に名乗り。襲撃で実力行使に出たものの、アンダーソンはガンスタンで返り討ちに。それでも因縁深いかつての盟友との対戦を受諾し、新春ドーム大会で激突。試合はアンダーソンの暴挙からスタートした。

 ゴング前にアンダーソンがベルト殴打で奇襲。アンダーソンの暴走は続き、鉄柵に首から投げつけると、特設花道ではバーナードライバーをズバリ。KO寸前のタマに花道上でのガンスタンを狙った。しかし、タマはアンダーソンを花道に叩きつけて、なんとか窮地を逃れる。

 逆襲のチャンスを掴んだタマだったが、エプロンでのガンスタンは不発。必死のファイトを続けるものの、アンダーソンは旋回式、ダイブしての飛びつき式と変型ガンスタンを連発した。それでも正調式はタマが踏みとどまり、デスバレーボムで反撃ののろし。ダイビングボディアタックから長距離ダイビングボディプレスにつなげて勝機をこじ開けた。

 タマのガンスタンをギリギリで防いだアンダーソンも変則的なロープワーク合戦からガンスタンの構え。だが、こらえたタマはコーナーからダイブしての飛びつきガンスタンをさく裂させた。上半身裸になって咆哮したタマは正調ガンスタンをズバリ。アンダーソンを沈めた。

 タマ曰く「師匠」とも言える存在のアンダーソンを引き継いだ必殺技・ガンスタンで下し、NEVER王座を奪回。タマはセコンドについた邪道と抱擁をかわして喜びを爆発させた。そしてバックステージではアンダーソンとの和解も成立。タマがコメント中にアンダーソンが現れ、二人はハグを交わした。「ここ数カ月間、俺は最低の態度ををとっていたけど、すべてに対してありがとうと言っておく」と謝意を示したアンダーソンは「タマ・トンガはビッグスーパースターだ。近々、タマ・トンガがIWGP世界ヘビー級のベルトに挑戦することになるだろう。ぜひ、そうしてくれ」と称えつつエールを送った。

 アンダーソンから手を挙げられたタマは「俺たち二人の間にはたくさんの思い出がある。それらは絶対に消すことができない。そして何よりも一緒に過ごした時間は自分にとって学びになっている」と回想。アンダーソンへの感謝を噛み締めつつ「彼は長年、自分にとって素晴らしい師であった。本当に長い間そうだった。そして今日、ともに歩んできた道は終わり。俺は新しい道を進み始めることになる」と前を見据えていた。

【試合後のタマ】
▼邪道「コングラッチュレーション、タマ」

▼タマ「サンキュー。(邪道、ヒクレオとハグすると)12年……12年かかった。でもついに、自分はシングルのベルトを獲得するという最高の瞬間がやってきた。シングル王座ではあるけど、自分の愛する人たちといっしょに、この輝きを分かち合いたいと思っている。そしてカール・アンダーソンにも感謝、愛を伝えたい。兄弟よ、アイ・ラブ・ユー」

※アンダーソンがコメントスペースにやってくると

▼アンダーソン「ヘイ。おめでとう、ビッグマン。(警戒する様子を隠せないタマに向かって)大丈夫、大丈夫、何もしないから。(と言って両手を上げるポーズをすると)おめでとう。(タマとハグすると)タマ・トンガこそがビッグスーパースターだ。(ウリウリくんに向かって)どうした? 父の敵だったカールに怒ってるのか?」

▼ウリウリくん「怒ってるよ」

▼アンダーソン「オイ、俺に怒ってるだって? すべてに関してありがとうって言いたい。サンキュー。ここ数カ月間、俺は最低の態度をとっていたけど、すべてに対してありがとうと言っておく。タマ・トンガ、これで和解だ。気を取り直して乾杯しよう。(乾杯したのちに)タマ・トンガはビッグスーパースターだ。近々、タマ・トンガがIWGP世界ヘビー級のベルトに挑戦することになるだろう。ぜひ、そうしてくれ。アリガトー。サンキュー、タマ」

※アンダーソンがその場を立ち去ると

▼タマ「(アンダーソンが去っていく後ろ姿を見つめながら)さっきも言ったけど、カール・アンダーソン、アイ・ラブ・ユー、兄弟よ。俺はカール・アンダーソンのことが大好きだ。俺たち2人の間にはたくさんの素晴らしい思い出がある。それらは絶対に消すことはできない。そして何よりも、いっしょに過ごした時間は自分にとって学びになっている。彼は長年、自分にとって素晴らしい師であった。本当に長い間そうだった。そして今日、ともに歩んできた道は終わり。俺は新しい道を進み始めることになる。NEVER無差別級のベルトを手にすることができた。まずここでみんなに感謝したい。ジャドーよ、サンキュー。『WRESTLE KINGDOM 17』にタマ・トンガが出場し、NEVERのベルトを獲得してチャンピオンになった。サンキュー(ウリウリくんにベルトを持たせて引き揚げていく)」

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