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3/6【新日本】SHO乱入も…海野がNJC1回戦勝利 「お兄ちゃん」裕二郎に感謝の一礼

『旗揚げ記念日』東京・大田区総合体育館(2023年3月6日)
「NEW JAPAN CUP 2023」1回戦 ○海野翔太vs高橋裕二郎×

 裕二郎のラフファイトに苦しみ、SHOの乱入も許した海野だったが、最後はデスライダーで激勝。かつて憧れていた“裕二郎お兄ちゃん"に感謝の一礼し、NEW JAPAN CUP2回戦へと勝ち進んだ。

 今回がNEW JAPAN CUP初出場となった海野。2・4札幌大会では内藤哲也に敗れたが、決勝での内藤との再戦を見据えて、1回戦に臨んだ。対戦相手はHOUSE OF TORTUREの裕二郎。前日の後楽園大会において、海野は幼少期に裕二郎に遊んでもらったこと、裕二郎が海外遠征に出発する際には手紙で激励したことを明かし、「必ず勝利を収め、“少年"海野翔太から裕二郎お兄ちゃんへの恩返しをさせていただきます」と予告していた。

 海野は2階客席から入場。ドロップキックで奇襲すると、恩返しを果たすべく攻め立てる。しかし、裕二郎はトップロープに首から叩きつけて鎮圧。海野の気持ちをもてあそぶように、ラフファイトで暴行した。あくまで正攻法にこだわる海野はフィッシャーマンズスープレックスやDDTからデスライダーを仕掛けるも、裕二郎は指に噛みついて阻止。リバースDDTで叩きつける。

 ならばと、海野も指に噛みついて裕二郎の追撃を妨害。リバースのツイスト&シャウト、急角度のリバースDDTと大技を連発する。スピニング式のフェイスバスターも決めると、再びデスライダーの体勢に。だが、ここで拷問軍のSHOがスパナ片手に乱入。海野が注意を逸らした瞬間、裕二郎は金的攻撃を狙う。これは海野に防がれても、裕二郎はインカレスラム、ピンプジュースと大技ラッシュ。海野を土俵際まで追い詰めた。

 続くBIG JUICEは海野が阻止。海野は「裕二郎!」の絶叫からローリングエルボーをねじ込むと、ホイップ式エルボースマッシュから雄叫びを上げる。またもSHOがエプロンに上がってレフェリーの注意を引きつけると、裕二郎は金的攻撃をズバリ。ステッキ攻撃を狙うが、ギリギリで避けた海野がSHOを踏み台にして裕二郎にスイング式DDTを繰り出した。そして、SHOをデスライダーで排除すると、裕二郎にも一撃。一気に3カウントをもぎ取った。

 裕二郎の反則暴走に苦しみながらも、最後はデスライダーで海野が激勝。予告通りに恩返しの勝利を上げた海野は、場外でうずくまる裕二郎に一礼した。

 バックステージでは「認めたくないけど、いつまで経っても、どこに行っても、何をしてても、裕二郎お兄ちゃんなんだなってリング上で感じました。裕二郎お兄ちゃん、またキャッチボールでもしようや」と感慨深げだった海野。これでNEW JAPAN CUP1回戦突破となり、3・15岡山大会で行われる2回戦ではTV王者のザック・セイバーJr.と対戦することになった。

【海野の話】「このトーナメント、負けたら終わり。ずっと野球やってた自分からしたら、1回の負けも1戦の重みも重々承知の上で挑んでます。一つ試合を通して感じたのは、まあ今の裕二郎お兄ちゃんは、認めたくないけど、いつまで経っても、どこに行っても、何をしてても、裕二郎お兄ちゃんなんだなってリング上で感じました。裕二郎お兄ちゃん、またキャッチボールでもしようや」


※裕二郎はノーコメント

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