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3/6【新日本】SANADA戦へKENTA「次でどん底に落としてやる」

『旗揚げ記念日』東京・大田区総合体育館(2023年3月6日)
○KENTA&エル・ファンタズモvsザック・セイバーJr.&藤田晃生×

 KENTAがNEW JAPAN CUP2回戦でのSANADA戦に向けて「次でさらにどん底に落としてやる」と予告した。

 STRONG無差別級王者のKENTAはNEW JAPAN CUPにエントリー。シード枠として、2回戦から登場し、3・11名古屋大会では1回戦でタイチを破ったSANADAと対戦する。この日、KENTAはファンタズモと組んで、TMDKのザック&藤田と第1試合で激突。KENTAとTV王者のザックはチャンピオン対決となった。

 KENTA組は藤田に照準。KENTAは鋭いエルボーやサッカーボールキックを浴びせていく。ザックと対峙しても、エルボーやミドルキックを連打。ザックも意地になってフロントハイキックを返し、真っ向からやり合った。

 ザックの援護を受けた藤田が得意のフロントスープレックスを決めると、ザック直伝のアームロックの構えに。だが、冷静なKENTAはGAME OVERで切り返し、鮮やかにギブアップを奪った。

 SANADA戦に向けて弾みをつけたKENTAは、さっそくバックステージで“口撃"をスタートさせた。SANADAと言えば会場の照明を落とし、観客にスマートフォンのライトで照らしてもらう“ギフト締め"があるが、スランプ脱出を印象づけた前夜のタイチ戦でその“ギフト締め"をしなかったことを指摘。「言ってることおかしかったもん。『これ、俺からのギフトだよ』ってみんなが作り上げたことやってたって、迷いの中だったことがハッキリしたよ! 『迷いが消えた』つってやってないんだから! 正解だよ、それが!」とバッサリ斬り捨てた。

 「スランプとか言ってるけど、俺は数年前とかアメリカでもっとヒドい状況やってるから。あんなのスランプのうちに入んないよ! 1回勝ったぐらいで抜け出せるなんて、そんなのないから」と実体験を元に糾弾したKENTAは「もう1回、次でさらにどん底に落としやるよ」と予告した。

【ファンタズモの話】「クソ、アホだな。ずっとこんな風にやらされて。昨日言った通りだ。俺の気持ちは分かってるだろ。オープニングマッチで。気分はよくないな。それにバックステージのことも気に食わない。お前らはあとにならないと分からないかもしれないが、先に言っといてやる。ヤな気分になるぜ」

【KENTAの話】「ふざけんなよ。(ビデオカメラマンに、額を示して)見てこれ。ちょっとよくなったろ? (カメラがうなずくと)顔で売ってっから。何だアイツ? 何だあの若けーの! イキだけはよくてよ。ふざけんなよ! ほんで何だザック! 毎回毎回。ザック! 調子乗んなアイツ! アイツはいつまで経っても俺のヤングボーイだから。調子乗んなよホントに! ふざけんなよ!ほんで、次、NEW JAPAN CUP。NEW JAPAN CUPって言えばさ、俺個人的にすっげぇ気に入ってんのが、何年か前にオカダが『ニュージャパンカップ』のことを『ニュージャカンパック』って言ったの覚えてる? 俺、あれすっげぇ個人的にすっげぇ好きなの! すごい好きなの。オカダって普段別にあんまり面白いこと言わないじゃん。大したこと言わないけど、アレだけはホントにすごいことしたな、すごい名言残したなって。アレすっげぇ使いたい。言いたくなるじゃん。『ニュージャカンパック』。言いたくなるだろ? 見てる人も言ってくれよ。『ニュージャカンパック』。『ニュージャパンカップ』。あ、違う違う! 普通に言っちゃったよ! 違う違う違う! 『ニュージャカンパック』ね。そうそうそう! 普通に言っちゃった、間違えて。…そんなことはどうでもいいんだよ! (ビデオカメラマンに)『ニュージャカンパック』の次の相手、誰だか知ってる? 昨日決まったろ。見てた? (カメラがうなずくと)SANADA。ギフト。前、俺がギフトって言ったの覚えてる? それでアイツ昨日どんなコメント残してんのかなと思って見たら、『迷いが消えた』みたいなこと言ってて。(ビデオカメラマンに対して)知ってる? (カメラがうなずくと)『迷いが消えた』って言ってたその日、アイツ、リング上でギフトやってた? (カメラが首を横に振ると)やってないだろ! ギフトがいかに迷いの中だったかってことがハッキリしただろ、これで! そりゃそうだろ、言ってることおかしかったもん。『これ、俺からのギフトだよ』ってみんなが作り上げたことやってたって、迷いの中だったことがハッキリしたよ! 『迷いが消えた』つってやってないんだから! 正解だよ、それが! でもね、あんなね、スランプとか言ってるけど、俺はもっとヒドい状況、数年前とかアメリカでもっとヒドい状況やってるから。あんなのスランプのうちに入んないよ! 1回勝ったぐらいで抜け出せるなんて、そんなのないから。もう1回、次でさらにどん底に落としてやるよ! な? 楽しみにしとけよ。分かった? 『ニュージャカンパック』。『ニュージャカンパック』な。ほんで昨日、コメントのついでにいろいろ見てたら、オカダと棚橋のコメント見た? (カメラがうなずくと)見た? オカダ、ベルト抱えてたろ? あのベルトのデザインって、ここがこうなってる(自分が持っているベルトの上辺を示し、鋭角になっていることを示す)じゃん。知ってる? ここがちょっと出っ張ってるの。あれ、こっち(首)側にしてるから、オカダのここ(首筋)に当たって、すっげぇ刺さってるように見えちゃって。オカダが何言ってるか全然入ってこねぇ。『刺さってるけど、大丈夫?これ』っていう。見てみてよ、メッチャ刺さってるから。大丈夫なの、アレ? 大丈夫? アレ、やっぱり(肩のベルトを180度回転させて)こう持たないと。あっち(上辺)の方を外に向けないと! メッチャ刺さってたから、ここ(首筋)に! 心配になっちゃった。……『ニュージャカンパック』。どうでもいいんだよ、そんなこと!(笑) だから結局、俺が何が言いたいかっていうと、何だかんだSANADAに向いてるこの流れ、俺が止めちゃっていいですかってこと!」


【試合後のザック&藤田】

▼ザック「笑っちゃうよな? BULLET CLUBは死んだ。休ませてやらないと。(Too Sweetポーズをして)もう10年経ってこれは時代遅れだ。それでも続けるっていうなら、残りのメンバーを考え直したほうがいい。ユージロー・タカハシがいるんだ。勘弁してくれよ。(藤田に向かって)全部勉強なんだ。ゼンブ、ベンキョウ。全部、練習。簡単じゃない。プロレスは凄く厳しいんだ。でも、これはいい例だな。ずっとカウンターを教えてきたが、本当に必要なのは、カウンターに対するカウンターだ」

▼藤田「ああ」

▼ザック「カウンターカウンター」

▼藤田「カウンターカウンター」

▼ザック「そう。そして、キンキンに冷えた飲み物を用意してやる。チョット、ナマ、少し」

▼藤田「生…」

▼ザック「そうだ。一番の薬だからな。首や腕の痛みのメディスン」

▼藤田「メディスン、ああ」

▼ザック「(飲むジェスチャーをしながら)ナマ、ビール。サイキョーメディスン。一番の薬だ。冷たいビールがあれば勉強もはかどる。そしてドージョーに戻り、練習する。KENTAはでかい経験だったな。お前は学んでる。スープレックスに挑戦して。美しいスープレックスだ。大変なツアーになると思うが、楽しいツアーだ。タノシイ」

▼藤田「(うなずいて)ああ」

▼ザック「人生は大変だし、プロレスも大変だが、楽しい。冷たいビールを飲もう。(藤田にコメントを促し)じゃあ日本語を練習して。ちゃんと日本語をしゃべるんだぞ(と言って、先に控室へ)」

▼藤田「ここ大田区は、俺の運命が大きく変わった場所。だからこそ、今日勝たなきゃいけなかった。相手が誰であろうと、BULLET CLUBだろうと本隊だろうと CHAOS だろうと、そんなことは関係ない。この借りは、必ず俺が返す!」

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