プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

3/11【新日本】7年ぶりV2へ内藤苦戦も準々決勝進出 曲者オーエンズを逆転料理

『NEW JAPAN CUP 2023』愛知県体育館(ドルフィンズアリーナ/名古屋市)(2023年3月11日)
2回戦 ○内藤哲也vsチェーズ・オーエンズ×

 内藤が曲者・オーエンズを逆転料理でNEW JAPAN CUP2回戦を突破。「俺はSANADAと対戦したい」との希望通り準々決勝でL・I・J対決が実現することになった。

 7年ぶり2度目の優勝とIWGP世界王座獲りを狙う内藤は1回戦でファンタズモとのシングル初対決に快勝。この日、2回戦を迎えた。相手は1回戦シードのオーエンズ。過去のG1では棚橋、石井、オーカーンを破っており、侮れない曲者が内藤の前に立ちはだかった。

 ゴング前の奇襲攻撃で出鼻をくじかれた内藤だったが、スライディングキックですぐさま反撃。ネックロック、ネックブリーカーと首攻めで流れを作った。場外戦でも攻勢を続けたが、オーエンズの河津落としでフェンスに叩きつけられてしまう。フェースバスター、スイングネックブリーカードロップの連続攻撃で守勢に回り、反撃を狙って突っ込んでも、キャッチしたオーエンズがロープの反動を利しての変型バックブリーカーを敢行した。

 それでも内藤はマンハッタンドロップ、スイングネックブリーカードロップの連続攻撃で逆襲。コーナーミサイルのフェイントからの低空ドロップキック、変型ネックロックと得意技を重ねていく。オーエンズがランニングニーで反撃しても、パッケージドライバーを阻止してバックエルボーを乱れ打ち。エスペランサ、コリエンド式デスティーノで一気にたたみかけた。

 粘るオーエンズはデスティーノをコーナーへのスタンガンで切り返し、Cトリガーを発射。ジュエルハイスト、ショートレンジCトリガーで巻き返すと、内藤の雪崩式フランケンを雪崩式スタイルズクラッシュで切り返した。ピンチを迎えた内藤だったが、パッケージドライバーは決めさせず。オーエンズがファイアーマンズキャリーで担いだところを電光石火の高角度前方回転エビ固めで切り返して3カウントを奪った。

 内藤が苦戦を強いられながらもオーエンズを逆転料理。3・17後楽園大会での準々決勝にコマを進めた。「何としても内藤に勝ちたいという気持ちはしっかり伝わってきたよ。でも気持ちだけで結果が出るほど、このリングは甘くないんでね」と勝者の弁を述べた内藤。「次は準々決勝。対戦相手は今試合をしているKENTAなのか、それともSANADAなのか。俺はSANADAと対戦したいけどね」との希望通り、KENTAを破ったSANADAとのL・I・J対決が実現することになった。


【内藤の話】「NEW JAPAN CUP2回戦、順当に勝ちましたよ。でも、チェーズ・オーエンズの何としても内藤に勝ちたいという気持ちはしっかり伝わってきたよ。でも気持ちだけで結果が出るほど、このリングは甘くないんでね。それにしても今年のNEW JAPAN CUPの組み合わせは、いったいどうやって決めたんだろうね? 1回戦がある選手もいれば、1回戦シードの選手もいるわけで。言っとくけど俺、去年の準優勝者だからね。その俺が1回戦からで、今日の対戦相手であるチェーズ・オーエンズが1回戦シード。これってどうなってんのかね? 何かひいきを感じるよ。優勝してほしい選手を1回戦シードにしてるような、そういう雰囲気を感じるよね。まぁ、でも俺は別にシードなんか望んでないから、この状態でいいけどさ。もっと全員1回戦からやるような公平なトーナメントにしようよ。じゃなきゃさ、トーナメントの権威も上がらないんじゃないの? 何かそんなこと感じましたよ。さぁ次は準々決勝、対戦相手は今、試合をしているKENTAなのか、それともSANADAなのか? まぁ俺はSANADAと対戦したいけどね。じゃ、明日は滋賀県立文化産業交流会館でまたお会いしましょう。アディオス」

【オーエンズの話】「クソッ、クソッ、クソッ! ナイトー、お前は運がとてつもなくいいようだな。お前を負かすまであとほんの少しだった。本当に本当にほんの少し。NEW JAPAN CUPから脱落させるまであと少しだったのに……。ここまで勝利が近かったのは初めてだった。ナイトー、次は必ず勝つ。2つお前がやるべきことがある。いや、1つだ。いや、(アップで映しているビデオカメラを軽く払いのけながら)何もない……」

プロ格 情報局