6/4【新日本】Catch2/2がIWGPジュニアタッグ返り咲き コナーズとモロニー結託で挑戦表明

『DOMINION 6.4 in OSAKA-JO HALL』大阪城ホール(2023年6月4日)
IWGPジュニアタッグ選手権試合 ○フランシスコ・アキラ&TJPvsKUSHIDA&ケビン・ナイト×

　Catch2/2がJET SETTERSに雪辱を遂げ、1ヵ月ぶりにIWGPジュニアタッグ王座返り咲き。試合後、クラーク・コナーズとダン・モロニーが結託して新王者二人をKOして挑戦を要求した。

　スーパージュニア公式戦でTJPがKUSHIDA、アキラがナイトをそれぞれ撃ったCatch2/2がこの日、JET SETTERSの持つIWGPジュニアタッグに挑戦。KUSHIDA&ナイトが戴冠した4・27広島大会以来の再戦となった。

　4人が入り乱れる混戦模様で幕開け。串刺し攻撃の読み合いを制した王者組はKUSHIDAがスライディングキック、ナイトがケブラーダを立て続けに放って先制した。その後もJET SETTERSが連係を駆使して攻勢を続けたが、負けじと挑戦者組も逆襲。TJPが場外への三角飛び式ミサイルキック、アキラがトペコンヒーロを立て続けに発射した。

　その後もアキラが合体セントーン、TJPが顔面ウォッシュを決めるなどナイトを攻め立てる。ナイトが延髄斬りでCatch2/2をなで斬りにすると、KUSHIDAがアキラにダイビングブレーンチョップ、ローキック連打、ハンドスプリングエルボーを見舞って挽回。ライガーばりの掌底でTJPを蹴散らし、アキラに側転からの低空ドロップキックをお見舞い。アームロックで二人まとめて絞め上げた。

　ナイトが打点の高いドロップキックで援護射撃すると、KUSHIDAが合体飛びつきDDTから腕ひしぎ逆十字でアキラを捕らえた。逃れたアキラは同士討ちを誘うと、TJPとの合体フェースバスター、サンドイッチ低空ドロップキックで一気に巻き返す。ならばとナイトがオーバーヘッドキックで二人まとめてなぎ倒した。

　KUSHIDAがヒップトスからの腕ひしぎ逆十字で捕らえれば、TJPはピノイストレッチで切り返す。アキラがタランチュラでナイトを分断したが、KUSHIDAは自力で何とか脱出。オーバーヘッドキックを放つと、ナイトが飛び込んだが、TJPのファイナルカットとアキラのダイビングフットスタンプを同時に食らってしまう。サンドイッチ低空ドロップキックはナイトが回避し、KUSHIDAが加勢するとアキラを肩車。そこへナイトがドロップキックを放って3カウント寸前に追い込むと、ナイトが雪崩式攻撃を狙ったが、TJPが急行。合体技リーニングタワーを敢行すると、サンドイッチランニングニーを叩き込んでアキラがナイトから3カウントを奪った。

　1ヵ月ぶりの再戦でCatch2/2がJET SETTERSにリベンジ。IWGPジュニアタッグ王者に返り咲いた。試合後、コナーズが現れ、新王者を挑発。するとセコンドについていたダン・モロニーがTJP&アキラを裏切って両腕ラリアットをお見舞い。コナーズが高速パワースラムでTJPをKOすると、モロニーがドリラ・キラー、コナーズがNo Chaserをアキラに立て続けに決めた。大の字となった新王者を踏みつけた二人はベルト獲りをアピールした。

　UNITED EMPIREを脱退し、BULLET CLUB入りを意思表示したモロニー。突然の展開だったが、「日本に来て6週間、タバコも吸えなければ何もできない。TJPに何か言えば、あれはダメだ、これはダメだって言われっぱなし。あいつはいったい何なんだ? 本当に俺のことはほっといてほしい」と不満をぶちまけ、「彼(外道)と一緒にタバコを吸いながらビールを飲んだ。そしたらこここそが自分の居場所だってわかったんだ」と水面下で外道と接触していたことを明かした。


【試合後のTJP&アキラ、コナーズ、モロニー、外道】
▼外道「(BULLET)CLUBにようこそ!」

▼モロニー「日本に来て6週間。タバコも吸えなければ何もできない。TJPに何か言えば、あれはダメだ、これはダメだって言われっぱなし。あいつはいったい何なんだ! 本当に俺のことはほっといてほしい。助けが必要なアキラの面倒をずっとみときゃいいだろ? 俺はもう1人で大丈夫だ。バーで飲みたいんだ。どんなアドバイスも聞いてらんねぇよ。アキラなんて飲みに誘ったところでティーでも飲むかって。何だよ、ティーって。タピオカ? アホじゃねぇの? ビール飲ませろよ。で、一人で飲んでた時に僕はこのBIG DOG(外道)と出会ったんだ。彼と一緒にタバコを吸いながらビールを飲んで、そして自分はここ(BULLET CLUB)こそ自分の居場所だってわかったんだ。Catch 2/2なんてもう終わってる!」

※ここでCatch 2/2が乱入し、TJPが机を倒して乱闘になるもBULLET CLUBが制圧

▼モロニー「俺たちのことはほっといてくれ!!」

▼外道「このテーブルはチャンピオンのためのテーブルなんだ。お前たち、結果はわかってるよな? 戦うまでもないぜ」

※コナーズとモロニーが「俺たちこそがREAL DOGだ」と言い放ちながら去り、Catch 2/2が残される

▼TJP「お前たち、こんなことしていいと思ってるのか!? 見えないところから攻撃、ルールを履き替えて自分たちがいいようにやればいいと思ってるのか?」

▼アキラ「俺たちが見せているもの、それは真の勇敢さだ。自分の心の強さを見せていかなければ本当に強くはなれないんだ! Catch 2/2は死んでなんかない。終わってなんかない。俺たちはまだまだ生きてるぞ」


【試合後のKUSHIDA&ナイト】
▼KUSHIDA「ああ、負けちまった。ああ、惜しかったなケビン。アゴを下げるな、上を向こうぜ! (英語で言った後、日本語で)大丈夫!」

▼ナイト「(日本語で)ダイジョウブジャナイ!」

▼KUSHIDA「そう?」

▼ナイト「ジャナイ」

▼KUSHIDA「OK。(英語で)イラだってる?」

▼ナイト「イラだっているよ! ここまで長い道のりだったのに」

▼KUSHIDA「(英語で)広島覚えてる?」

▼ナイト「そう、俺たちはチャンピオンだった。全てが昨日のことのようだけど、6ヵ月チャンピオンになってタッグリーグも一緒に参戦して短い間にたくさんのことがあった。ただ、これはまだまだ始まりだと思ってるよ」

▼KUSHIDA「二人のチームコンセプト、カルチャー・クラッシュ。このアイデンティティは簡単には崩れないから。ああ! アトランタのケビンのお母さんに見せたかったな」

▼ナイト「あと一歩だったのに。これで勝てればベルトを母親にも家族にも見せることができた。なのにCatch 2/2が全てを台無しにした。ダン・モロニーとクラーク・コナーズはなんだ? ふざけやがって! みんなああやってBULLET CLUBに入りたがるんだ!(日本語で)クシサン、ゴメンネ」

▼KUSHIDA「OK。OK、ケビン! 未来を見ていこう!」

▼ナイト「そうだね。僕たちの未来は明るいよね」

▼KUSHIDA「俺たちの旅は終わらないよ。まだ旅を続けよう」

▼ナイト「これからも僕に色々教えて欲しい。これからも頑張っていこう」

▼KUSHIDA「(英語で)そう、お互いにね」

▼ナイト「ア、ハイ、ハイ、YES」

▼KUSHIDA「(英語で)俺の夢は君の家族を日本に呼んで『WRESTLE KINGDOM』で僕たちの姿を見てもらうことなんだ」

▼ナイト「YES! YES! それが僕たちの次の目標だね」

▼KUSHIDA「(英語で)次はサンフランシスコかな。まだまだ挑戦は続くよ。また、またチャレンジしよう!」
▼ナイト「クシサンはたくさんのことを教えてくれた。だからこそ今は落胆しているかもしれないけれども、彼が言った通り、アゴを上げて頭を上げて、これがまだ終わりではなく始まりであると信じていこう。JET SETTERSとCatch 2/2はこれからも対戦することがあるだろう。お前たち、覚えてろよ!」