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6/7【GLEAT】青木KO…伊藤が涙のLIDET UWF初代王座戴冠、7・1TDCでフジタ“Jr"ハヤトと激突へ

『GLEAT Ver.EX “FACE-OFF" ACCESS 2 TDCH』東京・後楽園ホール(2023年6月7日)
LIDET UWF初代王者決定トーナメント決勝戦 ○伊藤貴則vs青木真也×

 伊藤が青木を劇的KOで下し、LIDET UWF初代王座を涙の戴冠。7・1TDCホールでフジタ“Jr"ハヤトを迎撃することが決定的となった。

 4・12後楽園大会で行われたトーナメント準決勝で、伊藤は飯塚優を、青木は佐藤光留をそれぞれ撃破。初代王座を懸けて、決勝で激突することになった。両者は昨年末のTDCホール大会で対戦するも15分時間切れ引き分け。半年越しの決着戦となった。

 リング上を異様な緊張感が包む中、先手を取ったのは伊藤。ローキックを青木の右足に何発も重ねてダウンを先取した。グラウンドに持ち込みたい青木は、リング上に座り込み、猪木-アリポジションのまま前進するも、伊藤は冷静に対応。またもローキックで2度目のダウンを奪う。

 青木が両足タックルを仕掛けてきても伊藤はキッチリと受け止め、パイルドライバーで突き刺す。すかさずジャーマンの体勢に。だが、青木は右腕を絡め取り、一転して脇固めで絞めに絞めた。伊藤は命からがらロープに逃れるも、青木は右腕をミドルキックでしつこく射抜き、連続してダウンを奪って、ポイントでもリードした。

 青木はスリーパーに捕獲し背中におぶさって絞め落としにかかる。だが、伊藤は首を捕らえて抱え上げると、ツームストンの要領でマットに突き刺し大逆転。今度こそジャーマンでぶん投げて青木を劇的KOし、LIDET UWF初代王座に輝いた。

 初代王座を獲得し、大歓声を浴びた伊藤は「後楽園ホール、俺が…伊藤貴則がUWF初代チャンピオンになったぞ!」と涙の咆哮を見せた。そして、「青木さん! あなたがいたから俺はここまで来たし、あなたがトーナメントに参戦してくれたからLIDET UWFはさらに広まった。そして今日、あなたに勝てたことで俺はさらに自信がつきました。ありがとうございました」とリングを去っていく青木に感謝のメッセージを送った。

 「G PROもLIDET UWFも俺がもっともっと、もっともっと盛り上げて。俺がGLEATをもっと上の段階に持っていきたいと思います」と力強く所信表明した伊藤の前に現れたのがハヤトだった。みちのくプロレスの東北ヘビー級王者・ハヤトは、今大会への来場が告知されており、メインイベントを見守っていたのだ。

 ハヤトは「ちょっと失礼します。GLEATのGLEATなファンの皆様、みちのくプロレスから来ましたハヤトといいます。よろしくお願いします」とあいさつ。「来場みたいな宣伝が流れちゃって、俺も出づらいよって感覚なんですけど、この勢いで、結構俺もイケてるんで。GLEATな試合をしたいなと思っているんで」と参戦表明すると、「知っているかわからないですけど、俺はガンから復活したんです。しかも去年の7月1日に復帰して、7月1日にベルトも獲っちゃったんで、もう1本ほしいなみたいな感じで思っているんで。ちょっとムカつくなと思うと思うんですけど、試合を見たらハヤトヤベェってなるから、みちのくプロレスのハヤトとやりませんか?」と対戦要求をぶち上げた。

 伊藤は「俺がせっかくチャンピオンになって熱く語っているのにふざけるなよ。ふらっと来場したぐらいで簡単に挑戦なんて。こっちはトーナメントを勝ち上がって、やっと思いで手に入れたベルトなんだ。だれがお前の挑戦なんかよ…受けてやるよ」と受諾。「あんたとなら打撃でバチバチやり合えるような試合ができると思ってるから。LIDE UWFがさらに大きくなるように、踏み台になってもらうから。やろうぜ。7月1日、TDC」と挑発した。対するハヤトもGLEATファンの拍手を浴びると、「そのベルト、東北に持って帰ります」と言い返し、かくして7・1TDCホール大会での両者のタイトル戦が決定的となった。

 伊藤にとってTDCホールは鬼門と言える会場。SHO、石川修司、永田裕志と外敵に連敗し、昨年末の青木戦でようやく引き分けに持ち込んだものの、いまだ未勝利の会場だ。そこでキッチリと初防衛を果たしてこそ真の意味で王者としてスタートが切れる。ハヤトは簡単には突破できない関門となるが、伊藤はTDCホール初勝利で、LIDET UWFの名前をさらにプロレス界に知らしめるつもりだ。

【伊藤の話】「俺がLIDET UWF初代王者・伊藤貴則だ。青木さん、リング上でも言った通り、あなたのおかげで俺は毎日毎日このベルトを獲るために思い続けて今日まで来れました。あなたがLIDET UWFのトーナメントに参戦してくれたからこそ、ここまで話題が広まったと思います。そして、あなたが相手で、あなたに勝てたから、俺はさらに強くなりました。本当に感謝しています。ありがとうございました。そして、フジタ"Jr"ハヤト。もうLIDET UWFの次のタイトルマッチが7月1日、2周年の大会で行われることはもう決まってるから。俺はあの舞台でずっと結果を残していない。そんな場所であんたとやり合う。去年の7月1日、あなたは忘れてないだろうけど、俺は週プロの表紙を狙ってた、正直。でも、あなたの話題で持ちきりで、GLEATは表紙を取ることができなかった。初の表紙だ。俺はそれをずっと根に持ってる。それが今回、あなたが相手ということで、チャンスが出てきた。あなたをぶっ倒して。たぶん打撃が得意でしょう。俺も打撃が得意だから、バチバチの試合でLIDET UWF、そして俺の名を広めるための踏み台になってもらう。7月1日、よろしくお願いします」

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