7/18【新日本】タイチがロア撃破 開幕2連勝で「横綱」オカダ戦へ

『ヤマダインフラテクノス Presents G1 CLIMAX 33』山形市総合スポーツセンター(2023年7月18日)
Bブロック公式戦 ○タイチvsタンガ・ロア×

　タイチが苦戦の末にロアを撃破。開幕2連勝で昨年覇者・オカダとのヤマ場を迎えることになった。

　初戦でUS王者・オスプレイに会心の勝利を収めたタイチ。2戦目となったこの日は、右ヒザ負傷から1年2ヵ月ぶりに復帰したばかりのロアと対決した。

　開始早々、タイチが逆水平、ロアがエルボーを打ち合うラリーで火花。タイチがフロントハイキックを連発しても倒せず。ロアがフロントハイキック一発で返り討ちにした。ならばとタイチは場外戦に持ち込み、ロアが爆弾を抱える右足を鉄柱に激突させて反撃。ここから右足へのピンポイント攻撃でペースを握った。

　「てめぇ、そんなもんじゃねぇだろ」と挑発されたロアは日本語を理解したか旋回式スクラップバスターで反撃ののろし。感触を取り戻すようにステップを踏むと、串刺しラリアット、投げっぱなしジャーマン、ブルーサンダーで一気に巻き返したが、タイチはジャンピングハイキックでせき止めた。顔面蹴りはロアがキャッチしてレッグバーを決めても、タイチはすぐさま低空ドロップキックで右ヒザを射抜いて応戦した。

　タイチのアックスボンバーはロアがラリアットで相打ちに持ち込み、3度目で競り勝った。タイチもすぐさまバックドロップで逆襲。ハイキックを見舞ったが、ロアは延髄斬り、ラリアットで徹底抗戦し、エイプシットの構えに。不時着したタイチは外道クラッチでニアフォールに追い込んだ。再びエイプシットの餌食となりかけても阻止すると、後方回転エビ固めで転がしてのタイチ式外道クラッチで丸め込んで3カウントを奪った。

　タイチが苦戦の末にロアを撃破し、開幕2連勝を飾った。次戦は7・21長岡大会。昨年覇者・オカダとのヤマ場を迎える。オカダとオスプレイをBブロックの両横綱と位置付けたタイチはその一人をすでに撃破。「それ(オカダとオスプレイ)さえ押さえれば、あとは平幕、十両。次のオカダ戦で全部今後の星取りが変わる」と確信しつつ“横綱連破"を見据えていた。


【試合後のタイチ】
▼タイチ「なんすか? なんかありますか?」

──開幕連勝スタートですが。

▼タイチ「今回、リーグ戦は7個しかないのか? 相撲で言ったら半分だな。相撲で言えば4連勝と一緒だよ。4連勝と一緒だよ。ビビってんのか? ビビってんのか? お前ら。言ったろ、俺は。ふざけて言ってんじゃねえんだって。プロレスラーとしてもYouTuberとしても着実に前に進んでんだよ。これから起こることビビんなよ。誰もやってなかった世界、今、踏み出せるところまで来てんだよ。ビビンなよ。YouTubeだけじゃバカにされるからな。プロレスラーと両立。真面目に言ってんだよ。ふざけてんじゃねえんだよ。こんな強いYouTuberが必ずSANAやんの元に辿り着いてやるよ。当然のことだな。次はオカダ。オスプレイとオカダさえ潰せば横綱・大関、いや横綱・横綱か。それさえ押さえればあとは平幕、十両。次のオカダ戦で全部今後の星取りが変わるから。分かったか、おい! 分かったか? だから今日も勝ったし、二刀流らしく、このあと生配信だ。『タイチ、マジで凄えじゃん』、『マジでタイチあんじゃねえ?』、『いや、何やってもタイチは嫌いだ』、『本当に気持ち悪い』、『生理的に受け付けない』、『負けろ、バカ』。そう思ったらチャンネル登録よろしく」

【ロアの話】「(苦い顔でバックステージ入りしながら)タイチ…お前、いい声をしてるな。そしてお前は素晴らしいアスリートだ。(痛みで顔をしかめながら)俺は柔軟性を身につけなければいけないな。あぁ、首が痛い。ヒザも痛い。ゲドーと同じように“タイチ・クラッチ"は想像以上に逃れるのが至難の業だった。お見事だ。お見事だよ、タイチ。リーグ戦2試合目。これで1勝1敗だ。あとで試合を見返して何が悪かったのか確認しなきゃな。でもこれだけは現時点で言える。柔軟性だ。今の俺はまるで板のように硬い。クソッタレ」