7/19【新日本】タマが石井を熱戦撃破でメイン締め 仙台のファンに約束「俺の過去一番のG1にする」
『ヤマダインフラテクノス Presents G1 CLIMAX 33』ゼビオアリーナ仙台(2023年7月19日)
Cブロック公式戦 ○タマ・トンガvs石井智宏×
タマが熱戦の末、石井に1年前の借りを返して初白星。仙台のファンに「絶対あきらめない。俺の過去一番のG1にする」と約束した。
初戦でEVILに敗れたタマが2戦目に登場。対するはNEVER王者・フィンレーに敗れた石井だ。両者は昨年も同ブロックで石井が勝利。2年連続の対決が仙台大会のメインで組まれた。
激闘を予感させるようなエルボー合戦で幕開け。石井が強烈な逆水平を打ち込めば、タマはアバランシュホールドで反撃。石井もすぐさまブレーンバスターでやり返し、コーナーに追い込んで逆水平とエルボーの交互連打でねじ伏せた。タマも反撃に出るものの、石井がジャーマンで止めた。
目まぐるしい読み合いからタマはエクスプロイダーで反撃。石井がバックドロップでぶん投げても、デスバレーボムを敢行。シュプリームフローを放ったが、石井が自爆を誘った。すかさず石井が雪崩式滞空ブレーンバスターを豪快に決めて追い討ちをかけたが、タマも譲らずカウンターのドロップキックを放った。
石井がエルボーを乱れ打ってもタマはトンガンツイストで攻勢を続ける。ガンスタンの構えを見せると、石井はショルダータックルをぶちかまして決めさせない。ノーモーション頭突きでタマをねじ伏せ、パワーボムで叩きつけた。ガンスタン狙いを食い止め、スライディングラリアットを発射。意地のタマもブレーンバスター合戦を制し、ヴェレノで脳天からグサリ。シュプリームフローを発射した。
勝負あったかに思われたが、石井は3カウントを許さない。ガンスタンを阻止して延髄斬りを放ち、タマがブラディサンデーを敢行しても、掟破りの逆ガンスタンをさく裂。雄たけびを上げて歓声を起こすと、こん身のラリアットでタマを吹き飛ばしたが、タマも垂直落下式ブレーンバスターをガンスタンで切り返した。間髪入れずDSD(ダブルアーム式パイルドライバー)で突き刺してようやく3カウントを奪った。
タマが石井との激闘を制し、初白星を挙げた。花道を去る石井に向かって「イシイ、アリガトウ」と日本語で感謝したタマは「みんな俺のストーリーを知っているだろう。約束する。絶対にあきらめない。そして俺の過去一番のG1にする」と仙台のファンに誓いを立てて締めた。次戦は7・23長野大会。初出場のニコルスと対戦する。過去一番=優勝へ向けてタマはこのまま突き進むか。
【タマの話】「どう思った? 今日の俺は勝利に値するものだったか? 俺はそう思う。そう信じてる。そうだと確信している。いい出だしだ。勝利は祝いたいが、まだトーナメントの序盤だ。だから15分は祝って、次だ。次の試合にフォーカスする。人生も同じだろう? 次々とやってくるパンチに対して対応する。そして前進する。俺はそんな男だ。タマ・トンガは長い間、パンチを受け続けてきた。そして見てくれ。俺はまだここにいて、俺の顔はまだ綺麗なままだ。顎も目もどこも折れていない。分かったか? ここまで来たぜ、G1のメインイベント。誰が想像できたか。オカダからの勝利はまぐれだって言われて。そして今日の試合はどうだ? ファン人気ナンバーワンの石井に勝利。俺の技術。この2年間、お前たちはどこにいたんだ。俺のこれまでの成績を見てみろよ。俺の何を見て評価してるんだ。でも俺は皆をリスペクトしているよ。ちゃんと俺を見てくれていただろう。さぁ、次だ。祝福する時間もあと13分か? (撮影クルーに対して)これは中継か? そうか、中継ということはなんでも言いたい放題ってことだな。まぁペナルティはあるかもしれないが。メインイベントをやってやったぜ! 俺は勝てなくても衝撃を与える。それが人生ってやつだろ。粘り強く全力でやるだけだ。俺のプロレスはアートだ。俺のプロレスは人生だ。アホどもへのレッスンだ。ほとんどのヤツらはアホなんだ。親父の言葉を借りるとワラ・ワラ(アホども)だ。俺は今、エネルギーを感じてる。誰の言いなりにもならないエネルギーだ。分かるか? わからないなら教えてやろう。とにかく今日はありがとう。これで終えることにするよ。俺は“ショー・クローザー"タマ・トンガだ」
※石井はノーコメント