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8/2【新日本】コブ連敗で急ブレーキ 後藤意地の3勝目で生き残った

『ヤマダインフラテクノス Presents G1 CLIMAX 33』広島サンプラザホール(2023年8月2日)
Dブロック公式戦 ○後藤洋央紀vsジェフ・コブ×

 首位タイのコブが連敗で急ブレーキ。後藤が意地で3勝目を挙げ、ブロック突破圏内に生き残った。

 4勝1敗でDブロック首位タイに位置するコブが6戦目を迎えた。対するは2勝3敗で自力突破が消滅した後藤。望みをつなぐには勝利しかなかった。

 右脇腹にテーピングを施した手負いの後藤はショルダータックルで正面突破を図るものの、コブは微動だにしない。それでもローキックで蹴り飛ばすなどコブの右足を徹底攻撃したが、コブがフライングショルダーで返り討ち。フェンス攻撃、踏みつけ攻撃と脇腹を狙い撃ちした。

 後藤もその場飛びムーンサルトは自爆させ、時間差ラリアット、村正、バックドロップの波状攻撃で押し返す。エルボー合戦で真っ向から渡り合って競り勝ち、ブルドッギングヘッドロックをアスレチックプレックスで切り返されそうになってもスリーパーで捕らえて絞め上げた。

 しのいだコブはその場飛びドロップキックで逆襲。アスレチックプレックスの餌食にし、その場飛びムーンサルトを投下して後藤の脇腹にダメージを与える。後藤も牛殺しで意地の反撃。GTRが不発に終わっても、再びスリーパーで絞め上げる。逃れたコブは右ストレートをさく裂。ツアー・オブ・ジ・アイランドで仕上げに入ろうとしたが、阻止した後藤はノーモーション頭突き連打、回天で一気呵成。雄たけびもろともGTRを爆発させて3カウントを奪った。

 後藤が首位タイのコブを止めて3勝目。他力本願ながらブロック突破の可能性を残した。あとは8・9浜松大会のザック戦のみ。生き残るには勝利しかない。「勝負に絶対はないんだ。これがこの俺がやってきた20年のキャリアと実績の違いだ!」と勝ち誇った荒武者は「俺は絶対に最後まであきらめない」と言い切った。

 一方、コブは7・30名古屋大会の矢野戦に続く連敗で急ブレーキ。内藤、ザックと首位タイでヘイストとの最終公式戦を迎える。


【後藤の話】「どうした? おい、ジェフ・コブ。油断したか? 勝負になぁ、絶対はないんだよ。絶対はない。これがこの俺がやってきた20年のキャリアと実績の違いだ! 俺は絶対に最後まであきらめねぇぞ!」

【コブの話】「今日は俺のことについて少し知らせておこう。4時間ほど前のことだ。俺の姉(妹)から電話があって『いとこのトニーに電話して。いとこのティミーにも電話をして。ハワイのTCおばさんにもよ』と言われた。なぜだ? 『マイクおじさんが亡くなったのよ。(スタッフに向かって)お前は俺が電話している時に一緒にいたな。俺はおばさんに電話をかけ、少し話したよ。おじは亡くなったばかりだった。これは同情を得るために話しているんじゃない。闘い続けたELPのように、俺もおじへの感謝のために話しているんだ。ELPは全てにおいて闘い続けた。なぜか? それは俺たちの中に新日本プロレスの“闘魂"が流れているからだ。俺のおじはここ日本、祖母の出身地であるクマモトで生まれた。それが俺のクマモトのファミリーだ。俺は賭け事をするタイプの人間じゃないが、全財産を賭けて言えるよ。今日何が起こっても、おじは俺に今日の試合に出てほしいと思っていたと。だから俺の父さんがいるところへ行ったマイクおじさんのために闘った。さて、このことは今夜の試合に影響してしまっただろうか? ノー、ノー、ノー。自分が負けたことは、おじのせいではない。負けたのはゴトーのせいだ。日本の全てのレスラーの心の中にある“闘魂"について話しただろう? 個々の日本人の心にあるものだ。そこにいる男は肋骨が折れ、背中が折れ、満身創痍だ。ヤツの顔にスコアーをお見舞いし、ヤツの顔を蹴り、リングに叩きつけてやった。だがヤツは何度も何度も向かってきた。それこそが“闘魂"だ。4勝からスタートしたよな? 4失点か。まだだ。あと1試合。シェイン、お前との次の試合には勝たねばならない。ショーの初めの記者会見か、サッポロでのツアーの初めに、お前のことは知らないと言ったかもしれないが、ああ、お前が誰であるかは知っている。決してお前のことを無視しているわけではない。なぜなら、お前はこのG1における俺の“救いの物語"の最後の障害物だからだ。俺は次のラウンドに行く必要がある。エリートの8人に残る必要があるのだ。なぜか? ファミリーのためではない。友人のためでも、UNITED EMPIREのためでもない。俺自身のためだからだ。何よりも大切な自分のためにだ。それからUNITED EMPIREが来る。なぜなら決勝戦はUNITED EMPIREが征するからだ。さて、シェイン・ヘイスト。フラップジャック、メイス。北の方で何と呼ばれていようがどうでもいい。俺と闘う時はそういうちょっと変なヤツとして現れるなよ。TMDKとしてでもなく、シェイン・ヘイストとして来いよ。シェイン・ヘイストとして。俺もジェフ・コブとして対峙してやる。……ガチムチが帰るぞ」

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