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9/19【新日本】SANADAがEVILとのIWGP戦へランバージャック戦を提案 解説・武藤が「復帰したくなる試合を」

 10・9両国大会のIWGP世界ヘビー級選手権試合「SANADAvsEVIL」へ向けた会見が19日、東京・シャトーアメーバスタジオで行われ、王者・SANADAがランバージャック戦を提案。師匠・武藤敬司がABEMA生配信のゲスト解説として来場することが決まり、「武藤さんが嫉妬するような、復帰したくなるような試合」を見据えた。

 G1準々決勝でSANADAに勝利したEVILが8・13両国大会でベルトを強奪し、自分こそがIWGP世界王者であると主張。10・9両国大会で至宝ベルトをかけた再戦が実現することになった。

 この日、両者が出席しての会見が行われ、IWGPベルトを誇らしげに引っ提げたEVILは「そもそもよ、SANADAがG1で俺に負けて情けない姿をさらしたから、会社がチャンピオンとしてダメだなと思ってベルトを剥奪して、俺に譲渡したんだろ。すなわち俺が今チャンピオンなんだ」と改めて主張。EVILにすれば、この一戦は自身の防衛戦で「このベルト、キッチリ防衛して、今年の汚れ今年のうちって言うだろ。Just 5 Guysもろとも終わらせてやるからな」と結成から1年未満のJ5Gにも引導を渡す構えをみせた。

 対するSANADAは4度目の防衛戦。ベルト不在のまま当日を迎えることになりそうだ。EVILとはかつてIWGPタッグ王座を2度戴冠し、WORLD TAG LEAGUE連覇も成し遂げている。「自分のプロレスキャリアの中で最高のタッグパートナー」だった。当時から「EVILとIWGP戦をしたい」との夢を描いていたが、それが怒りと屈辱にまみれる状況で実現することになった。

 懸念されるのがやはりHOUSE OF TORTURE勢の介入。9・17博多大会で対策を講じる構えを見せていたSANADAが発案したのはランバージャック戦だった。双方のセコンドがリングを取り囲み、場外に転落した選手をリングに押し戻すもの。「IWGP戦にふさわしくないかもしれないけど」と前置きしたSANADAは「正々堂々とやりたいので、ランバージャックはいかがでしょうか?」と提案。EVILも「何を言い出すかと思えば。ルールの件は考えといてやるよ」との意向を示したが、実現すればIWGP戦史上初となる。

 SANADAにとって刺激となりそうなこともこの日、決まった。10・9両国大会の模様がABEMA格闘チャンネルで無料生配信され、ゲスト解説として武藤が来場することになったのだ。武藤は「ゆかりのある空間でゆかりのある選手の試合を見られるのを楽しみにしております。チャンピオンの試合を久しぶりに見られることを楽しみにしております」とコメントを寄せている。

 それが愛弟子・SANADAを指しているのは明らか。「自分は武藤さんのところ、いい辞め方してないので、好まれてはいないと思う」と言いながらもSANADAは「今回の試合で武藤チルドレンのSANADAが武藤さんが嫉妬するような、また武藤さんが復帰したくなるような試合を見せられたら」と自信とともに言い切ってみせた。

 武藤氏を刺激するような中身の濃い戦いを繰り広げるつもりのSANADAは、そのためにもランバージャック戦によってEVILと1対1の状況を作り上げる。また、この一戦の勝者が2024年1・4東京ドーム大会でG1覇者・内藤哲也との防衛戦を行うことが決まった。


【会見の模様】
▼EVIL「コメント? そもそもよ、SANADAがG1で俺に負けて情けない姿をさらしたから、会社がチャンピオンとしてダメだなと思ってベルトを剥奪して、俺に譲渡したんだろ。すなわち俺が今チャンピオンなんだ。ベルトはここにあるんだ。コメントっていうのはよ、挑戦者のSANADAから言わすのが筋だろう。どうせよ、泣き言と逃げ口上しか並べられないだろうけどな。話はそれからだ。以上」

▼SANADA「今回のタイトルマッチ、IWGP戦にふさわしくないかもしれないですけど、ランバージャックを提案したいです。このように勝手にチャンピオンベルトを盗んだり、前哨戦でも反則好き勝手し放題なんで。EVILは元タッグパートナーでした。2017年、18年のタッグリーグ優勝したり、IWGPタッグチャンピオンになったり、自分のプロレスキャリアの中で最高のタッグパートナーでした。そのときからEVILとIWGP戦したいなと自分の中で目標や夢を持ってやっていて。今回このような形で実現したので、正々堂々とやりたいので、ランバージャックはいかがでしょうか?」

▼EVIL「何を言い出すかと思えば。ルールの件は考えといてやるよ。俺からも言っといてやる。両国でよ、このベルト、キッチリ防衛して、今年の汚れ今年のうちって言うだろ。Just 5 Guysもろとも終わらせてやるからな。わかったか? よく覚えとけ(と退席)」

――改めてベルトを獲られ続けていることに関してどんな気持ち?

▼SANADA「8月のG1の決勝の日に獲られて、そのあと俺、海外とか行って、海外のファンはチャンピオンベルトを持ったSANADAをみんな見たかったと思うんですけど、それを見せられなかったり。地方を回ったりとかしていて、その姿を見せられないのが凄く残念ですね」

――ランバージャック戦を提案した意図は?

▼SANADA「自分の予想だと、どうせ反則行為、乱入してくると思うので。それだったら最初からセコンドについてもらって。Just 5 Guysのメンバーもセコンドについてもらって、そこで正々堂々と試合したいなと。そういう思いでランバージャックを提案しました」

――ABEMAでの無料生配信が発表になり、武藤さんがゲスト解説として勤めることになったが、そこでIWGP戦を行うことに特別な思いはある?

▼SANADA「自分は武藤さんのところ、いい辞め方してないので、好まれてはいないと思うんですけど。ただ、今回の試合で武藤チルドレンのSANADAが武藤さんが嫉妬するような、また武藤さんが復帰したくなるような試合を見せられたらなと思ってます」

――10・9両国大会の勝者が1・4東京ドーム大会で内藤選手とタイトルマッチを行うことが決まったが、防衛を前提に内藤選手との戦いへの思いは?

▼SANADA「東京ドームのメインイベントはもし勝ったら自分は初めてなんですけど。2005年に自分、新日本プロレスの入門テストを落ちてて、そのとき受かったのが内藤哲也だけで。そこから19年後、落ちたSANADAがチャンピオン、受かった内藤哲也がチャレンジャー。このシチュエーションはエモいなと思って。自分の中で凄くワクワクしています」

――最高のタッグパートナーだったEVIL選手とIWGP戦を戦うことに感慨深いものはある?

▼SANADA「そうですね。自分のプロレスキャリアの中でたぶん一番しっくりきたタッグパートナーだったので。お互いそうだと思うんですけど、もともとロス・インゴベルナレス・デ・ハポンというプロレス業界で一番人気のユニットにいた二人がこのままじゃダメだなと思って二人とも出ていって。なんやかんやでお互い二人とも一番のライバルは過去の自分だと思うんですよ。それをぶち破って起こした行動なので。今を一生懸命生きる戦いになるんじゃないかなと思います」

――ベルトを強奪された両国でタイトルマッチを行うことについては?

▼SANADA「この新日本プロレスのリングに初めて上がったのも両国ですし、チャンピオンになったのも両国で。自分の中で思い出のある会場なので、その思い出のある会場に恩返しできるよう、しっかり防衛したいなと思っております」

――G1準々決勝、開幕戦の前哨戦とEVIL選手に敗れているが苦手意識はある?

▼SANADA「自分が一番EVILのことを知ってると思うんですよ。このリング上の中で。苦手意識はないですね。凄く考える方なので、考えなきゃ悪いこともできないですし、頭がよくなきゃ。自分はそれ以上考えて立ち向かっていこうかなと思っています」

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