10/1【新日本】NEVER戦へタマがフィンレー場外葬で劇的逆転勝利
『Road to DESTRUCTION』後楽園ホール(2023年10月1日)
イリミネーションマッチ ○タマ・トンガ&タンガ・ロア&ヒクレオ&エル・ファンタズモ&KUSHIDA&ケビン・ナイトvsチェーズ・オーエンズ&アレックス・コグリン&ゲイブ・キッド&クラーク・コナーズ&ドリラ・モロニー&デビッド・フィンレー×
タマがガンスタンでフィンレーをオーバー・ザ・トップロープに葬り、両国前哨戦となった6対6イリミネーションマッチに劇的逆転勝利。NEVER王座獲りへ弾みをつけた。
10・9両国大会でGoDとBULLET CLUBが全面対決。NEVER王者・フィンレーにタマが挑戦し、STRONG無差別級タッグ王者・コグリン&ゲイブにヒクレオ&ファンタズモが挑む。さらにロアとオーエンズの一騎打ちも組まれている。この日はIWGPジュニアタッグ戦を控えるコナーズ&モロニーとKUSHIDA&ナイトも加えた前哨戦がイリミネーションマッチで組まれた。
総力戦は一進一退。ヒクレオ、ゲイブ、コグリン、ファンタズモとSTRONGタッグ王座を争う4人がオーバー・ザ・トップロープ(OTTR)で次々に姿を消した。ナイトがKUSHIDAの加勢を得て北側ステージ席や本部席に不時着してOTTRをことごとく回避して沸かせたが、コナーズによって場外心中に持ち込まれると、KUSHIDAもモロニーと同体で場外に転落した。
残るはタマ&ロアとフィンレー&オーエンズ。オーエンズとの腕相撲対決後にイス攻撃によって左腕を痛めたロアはイスで殴打されても、ラリアット連打、延髄斬りでオーエンズを攻め立て、619、ロープ越しサマーソルトドロップと珍しい攻撃を連発した。が、オーエンズに左腕を狙い撃ちされて暗転。Cトリガー、パッケージドライバーとたたみかけられと、OJKで絞め上げられてレフェリーストップ負けを喫した。
これでGoD&JETT SETTERS連合軍はタマを残すのみとなった。それでもフィンレーを殴りまくったタマは、割って入ろうとしたオーエンズを蹴散らしたが、次の瞬間、フィンレーのスピアーを被弾。フィンレーの河津落としとオーエンズのCトリガーの合体技を食らったものの、ドロップキックでオーエンズを場外に蹴落とし、フィンレーと一騎打ちの状況を作った。
ガンスタンをことごとく阻止されても、タマはヴェレノで突き刺した。が、外道がレフェリーの注意を引き付けるスキに乱入したゲイブにパイルドライバーを敢行されてしまう。フィンレーにカナディアンバックブリーカーからのフェースバスターで叩きつけられたタマはローリングエルボーを食らって力なく崩れ落ちる。それでもパワーボムをフランケンシュタイナーで切り返してフィンレーをエプロンに吹き飛ばすと、ロープ越しのガンスタンで場外に叩き落として逆転勝利を決めた。
孤軍奮闘したタマが劇的勝利。10・9両国大会でのNEVER王座戦へ向けて弾みをつけた。場内の「タマ」コールに応えて「コーラクエン! アイシテマス」と棚橋弘至ばりに叫んだタマは、「とても長い旅だった。GoD、KUSHIDA、ケビン、今日、俺たちはみんなのために戦ったんだ」とアピール。「旅はまだ続く。一緒に旅をしよう。オウエン、ヨロシクオネガイシマス。トーキョー、アイ・ラブ・ユー」と呼びかけて締めた。
【試合後のタマ&ヒクレオ&ファンタズモ】
▼タマ「最高の試合だった。チームのみんながそれぞれやり切った。みんなを誇りに思う。ここまで長かった。それが成し遂げられたのには理由がある。俺たちはファイターだからだ。愛している者のために戦う、ファイターだ。ネバー・ギブアップだ。絶対に、絶対に諦めるな。ここ新日本プロレスでこの俺が、その証だ。ネバー・ギブアップ。戦うんだ。愛を持って、情熱を持って。全てのために戦うんだ。家族のため、友達のため(ELPとヒクレオをハグしながら)に」
▼ファンタズモ「兄弟と共に!」
▼タマ「あぁ、戦うんだ」
▼ファンタズモ「飲み放題ハイボールと共に! 近々行こう」
▼タマ「あぁ、いいね。行こう!」
▼ファンタズモ「(カメラに向かって)そちら側にいるみんな、ありがとう! ワールドを視聴しているみんな、ありがとう! ここコーラクエンホールで応援してくれたみんな…(ハートのジェスチャー)、(右肩に手をやって)めちゃくちゃ痛いけど…(ヒクレオに対して)」
▼ヒクレオ「大丈夫なのか? (と心配そうに肩に手をやる)」
▼ファンタズモ「あぁ。ELPはもしかしたらGLT、GLTの方がいい? オレ、テーマ曲変えないといけないかもな」
▼ヒクレオ「あぁ、是非そうしてくれ」
▼ファンタズモ「リョーゴクまであと…」
▼ヒクレオ「1週間だ」
▼ファンタズモ「1週間だな、やるぞ、両国! G・L・T!」
▼ヒクレオ「E・L・P!」
▼ファンタズモ「H・I・K・U・L・E・O!」
【試合後のKUSHIDA&ナイト】
▼KUSHIDA「日本には『七転び八起き』、『二度あることは三度ある』、いろんなことわざがあるけど、俺たちに必要なのは 絶対勝つ!」
▼ナイト「(日本語で)ゼッタイカツ!」
▼KUSHIDA「必勝! それだけだ」
▼ナイト「(マッスルポーズを取って日本語で)オレタチハ、ツヨイ! (以下、英語で)銀河の神が微笑んだ。俺たちが宇宙を支配している。タマ・トンガ、タンガ・ロア、ヒクレオ、ELPと一緒に見せてやった通りだ。俺たちが宇宙の覇者だ。BULLET CLUBよ、もう時間切れだ。吠える犬なんて怖くないぜ。ドリラ・モロニー、クラーク・コナーズ、吠えてばかりで噛みつきもしない。来週、両国でその荷物(腰にベルトを巻く仕草)をちょっと軽くしてやるよ。そして俺たちが腰にベルトを巻いて帰ってやるぜ」
▼KUSHIDA「そしてその次はWRESTLE KINGDOMだ!」
▼ナイト「はい! (二人で握手)やってやろうぜ」
▼KUSHIDA「(控室に向かいながら)見た? ケビンの跳躍力。我々の想像をはるかに超える跳躍力」