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10/9【新日本】オカダ&棚橋&石井がNEVER6人タッグV3 シェリーに雪辱も棚橋「まだ逃さない」

『DESTRUCTION in RYOGOKU』両国国技館(2023年10月9日)
NEVER無差別級6人タッグ選手権試合 ○棚橋弘至&オカダ・カズチカ&石井智宏vsクリス・セイビン&ジョシュ・アレキサンダー&アレックス・シェリー×

 オカダ&棚橋&石井がNEVER6人タッグ王座V3。シェリーに雪辱を遂げた棚橋は「シェリーはまだ逃さない」とシングル再戦を見据えた。

 NEVER6人タッグ王者・オカダ&棚橋&石井がこの日、3度目の防衛戦でシェリー&セイビンのモーターシティ・マシンガンズにアレキサンダーを加えたIMPACTトリオを迎え撃った。棚橋はIMPACT8・20フィラデルフィア大会でIMPACT世界王者・シェリーに挑戦して敗れており、その雪辱戦となった。

 棚橋はシェリーと先発で対峙し、ダイビングボディアタックで先制。初参戦となった元IMPACT王者のアレキサンダーは石井相手にエルボー合戦で渡り合い、アンクルロックで絞め上げる。Xディビジョン王者のセイビンもスピードでオカダを翻ろうし、ダイビングボディアタックを発射。シェリーとの合体フェースクラッシャーもさく裂させ、石井が飛び込んでもサンドイッチラリアットで返り討ち。場外のオカダにトラースキックのサンドイッチ攻撃を決めた。

 オカダがリバースネックブリーカーをアレキサンダーに決めて突破口を開くと、石井がショルダータックルでシェリー&セイビンをなで斬り。アレキサンダーに逆水平を連打したが、IMPACTトリオも譲らない。アレキサンダーがレスリング仕込みのジャーマンをロコモーション式、ロールスロー式と連発し、石井得意の打撃戦もナックルパンチで制してパワーボム式バックブリーカーの荒技を決めた。

 ピンチを迎えた石井だったが、ノーモーション頭突きをぶちかまして打開。セイビンが鎮圧にかかってもブレーンバスターで返り討ちにすると、棚橋がフライングフォーアーム、サンセットフリップと得意技を連発して巻き返す。シェリーとセイビンの同士討ちを誘うと、オカダもフラップジャックで援護射撃。シェリーにオカダのフロントハイキック、棚橋の張り手、石井のラリアットが立て続けに決まり、3人がかりの合体DDTを敢行した。

 オカダがシェリー&セイビンの鎌固め&低空ドロップキックを食らう場面もあったが、棚橋はアレキサンダーのローリングエルボーをシェリーに誤爆させて流れを決定づけた。石井がラリアット、オカダがドロップキックで援護射撃すると、棚橋はシェルショックを阻止してツイスト&シャウト、スリングブレイドと一気呵成。ハイフライフローを発射してシェリーから3カウントを奪った。

 棚橋がシェリーに雪辱を遂げ、オカダ&石井とNEVER6人タッグ3度目の防衛に成功した。試合後、棚橋はシェリーに人差し指を立てて再戦をアピール。「IMPACTのリングでシングルで負けてるから。これだけじゃまだ腹の虫が治まらないから。シェリーはまだ逃さない」と言い切った。対するシェリーも「ヤツは新日本プロレスの“魂"だ。ヤツは今夜、俺を倒した。だからタナハシ、もしお前が3度目の試合をやりたいならば、いつでも喜んでやってやる。もし俺の世界タイトルをかけたいならばそうしてもいいぞ」と受けて立つ構え。両者のシングル再戦が決定的となった。


【試合後のオカダ&棚橋&石井】
▼棚橋「今日は僕がシェリーから獲りましたけども、IMPACTのリングでシングルで負けてるから。これだけじゃまだ腹の虫が治まらないから。シェリーはまだ逃さない。そしてNEVER6人タッグも継続して全力でやっていきます」

▼石井「棚橋がリベンジしたってことで、オレもリベンジしたいヤツが一人いる。しかも(NEVER6人タッグのベルトに触れて)これかけて」

▼オカダ「やりましょう!」

▼石井「先シリーズ、2回もフォール負けしたザックだ。ザックも先シリーズ、このNEVERのベルトのことを口にしてっからよ、あいつも断る理由ねえだろう。おい、ザック、あと二人用意しとけ。相手はTMDK。大丈夫?」

▼オカダ「やりましょう! まあこの6人タッグのベルトっていうのは正直、どのタイトルよりもレベルの高い闘いをしていると思いますんで。この3人が揃ったらそりゃそうですよね。今日の闘いも見て分かる通り、世界中のトップクラスがこのベルトに挑戦してきて闘ってる。本当に世界トップクラスの闘いをしているという自負はあるんで。まあ、TNAのことさんざんボロクソに言ってたけど、今のこういったオカダ・カズチカがあるのはTNAのおかげだと思いますんで、またTNAのリングに戻ってもいいじゃないかと。また昔のTNAを思い出して、またやっていきたいと思います。とりあえず次はTMDK」

▼石井「よしっ!」

▼オカダ「やりましょう!」

▼棚橋「よしっ!」

▼オカダ「ありがとうございました!」

▼棚橋「(一人だけ残って)10月の両国はいろいろ思い出すね。なんか両国の天井を見上げて思った、思いっきり頑張らないとなって」


【試合後のシェリー&セイビン&アレキサンダー】
▼セイビン「あそこで行われたのは物語の始まりと物語の中盤、両方についてだったと思う。俺たち3人対イシイ、オカダ、タナハシが織り成す物語の始まりだ。そしてお前(シェリー)とタナハシとの物語は中盤に差し掛かっている。お前たちは1対1でやり合ってるな。それについてどう思う?」

▼シェリー「俺が2015年に新日本プロレスを去った時、やり残したことがたくさんあった。そして8年後、タナハシとレスリングをやって、いや、タナハシとただレスリングをやるだけじゃない。タナハシを倒すことはそのうちの一つだ。そして俺はそうした。タナハシは“エース"だから、それについては誰も驚かないな? ヤツは新日本プロレスの“魂"だ。ヤツは今夜、俺を倒した。だからタナハシ、もしお前が3度目の試合をやりたいならば、いつでも喜んでやってやる。もし俺の世界タイトルをかけたいならばそうしてもいいぞ。さて、日本デビューを果たしたIMPACTレスリングの今後について話すとしよう。ジョシュ・アレキサンダーから話そう」

▼アレキサンダー「今回、初めて日本に来た。長年やりたいと思っていたことだ。俺は世界最高のレスラーの一人とされているが、最高のレスリングが行なわれている場所には来たことがなかった。今夜は勝利でデビュー戦を飾れると思ったが、明らかにそうはいかなかった。イシイ、お前は頭突きで俺の頭をカチ割りたかったのか? これで終わりじゃないぞ。俺は戻って来る。お前のホームグランドでやってやるし、お前がアメリカに来れば、俺たちはアメリカでやってやる。どちらでも構わん。俺の血を取り戻してやる。そしてオカダ、IMPACTレスリングについてお前が言うべきことを俺が忘れていると思うな。俺が代表する場所、俺たちを象徴する場所、俺たち皆が愛する場所だ! 俺たちみんながレインメーカーに対してやり残したことがあると思う」

▼シェリー「クリアーにしておこう。俺たちのホームはお前たちのホームだ。新日本プロレスの全てのレスラーよ、IMPACTのリングはそこにある。だが新日本プロレスも俺のものだ。だから俺が戻りたい時には戻って来る。そうするからな!」

▼セイビン「(カメラに向かって投げキスをしてそのまま退場)」

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