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10/10【新日本】1・4IWGP戦正式決定 メイン確定も内藤「ギリギリまで信用しない」 SANADA「存在感でも勝つ」

 新日本は10日、東京・上野の飛行船シアターで会見し、2024年1・4東京ドーム大会の第1弾カードとしてIWGP世界ヘビー級選手権試合「SANADAvs内藤哲也」を発表。メインイベントとして行われることが決まったものの内藤は「ギリギリまで信用してない」と新日本への不信感をあらわ。SANADAは「しっかり結果を残して、存在感でも勝ちたい」と誓った。

 内藤は9・24神戸大会でジェフ・コブとの挑戦権争奪戦に勝利。SANADAも10・9両国大会でEVILをランバージャックデスマッチで下し、4度目の防衛を果たした。両者とも関門を突破したことで、来年1・4ドーム大会でIWGP王者vsG1覇者の頂上対決が正式に決まった。

 内藤にとって東京ドーム大会メインでの大合唱締めは悲願。2020年にはメインでオカダ・カズチカを破ってIWGPヘビー&インターコンチネンタル2冠王に君臨しながら、KENTAに大合唱を妨害されたこともあった。今度こその思いが強い内藤は「4年前の東京ドーム大会ではできなかった、東京ドームでの大合唱。皆様、楽しみにお待ちください」と改めて誓ってみせた。

 この日、SANADAとのIWGP戦は「メインイベントとして行われることは間違いない」と説明された。が、内藤は疑心暗鬼だ。というのも2013年、G1覇者としてIWGPヘビー級王者・オカダ・カズチカに挑戦した際、インターコンチ戦「中邑真輔vs棚橋弘至」とダブルメインイベントにされ、ファン投票によって事実上セミファイナルに降格する悔しさを味わったことがあるからだ。「この会社はね、ギリギリになっていきなり変えることもあり得るからね」と皮肉を込めて言い放った内藤は「俺はギリギリまで信用してないですよ。何せ経験者ですから」と会社への不信感をにじませた。

 対するSANADAは自身初となる東京ドーム大会メインでIWGP世界ヘビー5度目の防衛戦に臨む。「誰も立てるところではないので、そういうところも凄くワクワクしております」と高揚しているSANADAは「東京ドームでギフトをやったら、相当絶景だなと思ってる」と勝利後の風景も描いている。

 だが、SANADAにとって最大のテーマはそこではない。内藤から「タイトルマッチでちゃんと結果を出しているという点では素晴らしいチャンピオンなのかもしれない。でも、存在感に関してはあまり上がってないような気がします」と指摘されたが、SANADAも「実際、内藤、オカダ、存在感は比べるもんじゃないですけど、勝ってはいないなと思ってます」と認めざるを得ない。

 だからこそ、ドームのメインで実現する内藤との頂上決戦はそれを覆すには最高の舞台となる。「近年の新日本プロレス、棚橋、オカダ、内藤というありきたりなメンバーだった」と指摘したSANADAは、「ここはSANADAがしっかり勝って、そのありきたりをぶっ壊したい」と宣言。「この東京ドームでしっかり結果を残して、存在感でも勝ちたい」と誓い、内藤をしのぐ印象を大舞台で残すつもりだ。

 両者はSANADAが勝利した3・17後楽園大会におけるNEW JAPAN CUP準々決勝以来の再戦。SANADAが「存在感」、内藤が「大合唱」と各々が定めたテーマを胸に雌雄を決する。


☆1/4(木)東京ドーム『WRESTLE KINGDOM 18 in 東京ドーム』15:00開場、17:00開始

▼メインイベント IWGP世界ヘビー級選手権試合
[挑戦者/G1 CLIMAX 33優勝者]
内藤哲也
(1/60)
SANADA
[王者]
※SANADA5度目の防衛戦


【会見の模様】
▼内藤「今日は2024年1月4日、東京ドーム大会の第1弾カード発表ということで、すごく楽しみにしながらここに来ました。俺が一番楽しみにしていたのは試合順。今日てっきり2024年1月4日、東京ドーム大会のメインイベントはIWGP世界ヘビー級王座戦、チャンピオンSANADAvsチャレンジャー内藤哲也ですって発表されると思ったんで、その点に関してはちょっと残念ですね。でも昨日の両国国技館のリング上で言ったとおり、俺は東京ドーム大会のメインイベントで試合する気満々なので、4年前の東京ドーム大会ではできなかった、東京ドームでの大合唱。皆様、楽しみにお待ちください」

▼SANADA「昨日のEVIL戦にしろ、内藤戦にしろ、IWGPとして戦うのは初めてなので、とてもワクワクしております。まだメインイベントかわからないということですが、仮にメインイベントだったとしたら、自分自身、東京ドームのメインイベントにまだ立ったことがないので。東京ドームというよりかはプロレス界ナンバー1のイベントのメインに立てるチャンスなので。誰も立てるところではないので、そういうところも凄くワクワクしております。あと、ここ近年の新日本プロレス、棚橋、オカダ、内藤というありきたりなメンバーだったので、ここはSANADAがしっかり勝って、そのありきたりをぶっ壊したいと思っております」

――IWGP世界王者になってからここまでのSANADAをどう見ている?

▼内藤「ここまで4回ですか、防衛して、タイトルマッチでちゃんと結果を出しているという点では素晴らしいチャンピオンなのかもしれない。でも、存在感に関してはあまり上がってないような気がします。じゃあ毎日、新日本プロレスを追いかけているお客様ならまだしも、そうでないお客様に『今の新日本プロレスのチャンピオンっていったい誰だと思いますか?』と聞いた時にパッとSANADAの名前が出てこないような気が俺はしていて。今のSANADAには荷が重いのかなと俺は思ってます」

――今の発言を受けて?

▼SANADA「実際、内藤、オカダ、ここらへんの…何て言ったらいいんだろうな。存在感は比べるもんじゃないですけど、勝ってはいないなと思ってます。ただ、この東京ドームでしっかり結果を残して、存在感でも勝ちたいなと思います」

※司会から「WRESTLE KINGDOMのメインイベントとして行われることは間違いない」と説明

――昨日、SANADA選手から入門テストの話が出たが、過去も踏まえて特別な思いはある?

▼内藤「ともにロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンとして歩んできたパレハではありますが、特別な思いはないですね。確かに同じ入門テストを受けました。受けた時、SANADA選手はまだ高校生だったのかな。18歳とか? おそらく一番若い受験者で印象には残ってます。ただ、やっぱ俺はその入門テストに合格した人間なので、あまりその入門テストで落ちた人間のこと印象には残ってないですよ。彼の中であの入門テストで受かった内藤哲也っていう存在はすごく印象に残ったんじゃないですか。逆に俺にとって落ちたSANADAというのはそこまで印象には残らなかったですね」

――メインが間違いないとのことだが?

▼内藤「この会社はね、ギリギリになっていきなり変えることもあり得るからね。メインイベントですといったところで、いやダブルメインイベントにします、トリプルメインイベントにします。トリプルメインイベントの一つ目がこのIWGP世界ヘビー級選手権試合かな。いや、メインイベントって言ったから間違いないでしょ? って言いかねない会社ですからね。俺はギリギリまで信用してないですよ。何せ経験者ですから」

――内藤選手は大合唱を公約しているが、SANADA選手が勝利した時の公約があれば?

▼SANADA「東京ドームでギフトをやったら、相当絶景だなと思ってるのと、そのギフトをやるっていうよりかは存在感を出したいので、自分の価値を上げたいので、そっちの方が重視してますね」

プロ格 情報局