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10/24【新日本】ザックが大奮闘・オレッグ料理でTV王座V15 20回連続防衛に自信

『SUPER Jr.TAG LEAGUE 2023〜Road to POWER STRUGGLE〜』後楽園ホール(2023年10月24日)
NJPW WORLD認定TV選手権試合 ○ザック・セイバーJr.vsボルチン・オレッグ×

 大奮闘したオレッグの猛攻に苦しんだザックだったが、最後はカミカゼを腕ひしぎ十字固めで切り返して逆転料理。TV王座15度目の防衛に成功したザックは、20回連続防衛を目標に定めた。

 186cm、120kgの体格を誇り、レスリングでも輝かしい実績を残している“強すぎるヤングライオン"オレッグは8・12両国大会で行われた「ヤングライオン THREE CONSECUTIVE BATTLE」で初の3人抜きを達成。ザックの保持するTV王座挑戦権を獲得した。当初は9・8後楽園大会で挑戦予定だったが、左手首に化膿を起こして発熱し、ドクターストップで欠場。それ以降も防衛を重ねたザックはこの日、改めてオレッグの挑戦を迎え撃った。

 スタンディングのレスリング勝負で幕開け。オレッグは積極的に前に出ると、飛行機投げを連発して先手を取った。リストの取り合いでも圧倒。突っ込んできたザックをショルダータックルで豪快に吹き飛ばした。場外戦でもエルボーや逆水平を唸らせる。

 しかし、ザックはオレッグの逆水平を鉄柱に自爆させると、右腕攻めに着手。会場を仕切る鉄板に腕を叩きつけ、ヒジ関節を踏みつける。リングでも厳しい一点集中攻撃を展開。左腕にもダメージを重ねた。

 オレッグはスパインバスターやボディスラムなど規格外のパワーを活かした投げ技で反攻。フロントネックロックで飛びついたザックを豪快にフロントスープレックスでぶん投げた。ザックに腕を蹴られ、ハイキックやサッカーボールキックの餌食になったものの、フロントスープレックスで粘りを発揮。逆エビ固めに持ち込み、腰を落として絞めに絞める。

 そして、得意のカミカゼの構えに。ザックは卍固めで切り返す。苦しんだオレッグはそれでも力ずくで担ぎ上げてカミカゼを敢行した。エルボー合戦でも押し切ると、投げ捨てジャーマンから再びカミカゼへ。だが、ザックは左腕に絡みついて逆転。腕ひしぎ十字固めに持ち込んで、逆転のギブアップを奪った。

 オレッグの猛攻に追い込まれながらも、ザックが最後の最後で関節技に持ち込み、逆転勝利。TV王座15度目の防衛に成功した。

 オレッグの実力を評価したザックは、そのうえで「このザックが世界レスリングチャンピオンをタップさせた。それだけおの俺がメチャクチャ凄いってことだ」と強調。「俺には初代チャンピオンであるNJPW WORLD TV選手権がある。新日本プロレスの近代史だ。俺はこのチャンピオンシップに人生を注ぎ込んできた。だからこそ、俺は続けていくつもりだ」と吠えると、「アト5カイ! 20カイホシイ! ゼッタイニホシイ! ウン、カンタンヨ。デキル、デキル」と20回連続防衛を目標に掲げた。

【ザックの話】「『ボラット(カザフスタン人が主役の映画のタイトル)』の新しいショーの始まりだ! カザフスタン人、カザフスタン人のキラー。ボラットに間違いなく誰かが現れた。ヤツが俺にそうさせようとしたのには他に理由はない。謝罪するよ。ヤツはイギリス人だ。カザフスタン人を代表してお詫びしよう。素敵な国だよ。今まで一度もこんなことは言ったことがない。来週行ってみようかな。来週行ってやるよ。その口を引き裂いてやる。このクソったれ。オレッグ、ボラットについては本当に悪かった。カザフスタンは素晴らしい国だよ。オー・マイ・ゴッド! お前とリングで一緒じゃ、俺を殺す気か? 地球上で俺と一緒に生きている。何だ? それは。モンスターだ! (日本語で)テ(手)! ヤバイヨ! 俺ノ、タブンオナジ。オナジサイズ。テ! アタラシイルール! (英語に戻り)俺の頭より大きな手を持っているヤツは誰であれ、このTV選手権にはチャレンジできん! 知ってるよ、知ってる。(日本語で)(俺の)アタマハ、チッチャイネ。チッチャイ。(英語に戻り)俺の頭が小さいのは知ってる。だがバランスを取るためのルールが必要だろ。そうじゃなきゃ、宇宙はトラックから外れちまう。あの手は大きすぎる。スゴイネ、オレッグ。もちろん、俺たちはテッカ―について知っている。ヘビー級アマチュアレスリング世界大会のトップ5か何かなんだろう? このザックが世界レスリングチャンピオンをタップさせた。それだけこの俺がめちゃくちゃ凄いってことだ。ベリー・ビッグ・ボラット・テッカーズ。この役割は誰にもできない。同じのは好きじゃない。オーケー、聞けよ。ここ最近は最高の数ヶ月だった。俺のプロレスラー人生の中で最も重要な大きな試合が2つあった。『レッスルドリーム』でのブライアン・ダニエルソン。『ロイヤルクエスト3』でのウィル・オスプレイ。俺のキャリアの中で最も大きな2つの試合だった。IWGP世界ヘビー級選手権への3回の挑戦を除いて。そして俺にとって最も大きな負けだった。負けるのは最悪だ。違うことを言うヤツは嘘つきかクソバカ野郎だ。負けることは酷いことだ。だが俺には初代チャンピオンであるNJPW WORLD TV選手権がある。新日本プロレスの近代史だ。俺はこのチャンピオンシップに人生を注ぎ込んできた。だからこそ、俺は続けていくつもりだ。(日本語になり)キョウ、ナンダ? 15? 14、15? 15? ウン。アト5カイ! 20カイホシイ! ゼッタイホシイ。ウン、カンタンヨ。デキル、デキル。Easy Peasy Squeezy! これを知ってるか? 日本語で何て言うかわからないな。なんて言うか調べなきゃな。(カメラマンに向かって)一緒に学ぼうぜ。IWGP UK王座を取りたかったな。タダイマ! ザッキーはベルト2つ! まだ2本あるうちにザッキーのベルトを3つにするチャンスがあった。ということで、オーサカ、『POWER STRUGLE』。ボーイズたちは街に戻って来た。ボーイズたちは街に戻って来たぞ。大きなボーイズたちがやってくる。マイキー・ニコルスにシェイン・ヘイスト。あいつらと一緒にゴールドを獲るときが遂に来た。オカダ、イシイ、タナハシ。ヤツらは良くやった。NEVER6人チャンピオンシップが再び意味のあるものになるよう良い仕事をしてきた。俺たちはそのベルトが本当に欲しい。TMDKにとって悔しい1年だった。(TMDKの)頭文字は何の略だ? 誰かが考えるような失礼な意味じゃないぞ。『The Mighty Don't Kneel、強者はくじけない』だ。俺たちは打ちのめされた。だが俺たちは立ち直る。チャンバワンバ。チャンバ血まみれワンバ。好きなんだろう? わかるよな。カセットテープを持ってるだろう。見てるぞ、お前は好きなはずだ。ムカつくな。ムカつくぜ。ああ、できるかもしれない。サブミッションに名前をつけるかもな。とにかく、俺の余談だ。TMDK、TMDK、俺たちはまだ始まったばかりだ。ベジータ、あの生意気なチビ(フジタのこと)。それからボブ・ザ・カント(ロビーのこと)。ヤツらはスーパージュニアタッグリーグで勝った。そしてまたスーパージュニアタッグ王座決定戦だ。スーパージュニアタッグチームチャンピオンシップと呼ぼう。クールだろ? ザック・セイバーJr.、ニュージャパンワールドチャンピオン。マイキー・ニコルスとシェイン・ヘイスト。NEVER6人タッグチャンピオン。TMDK、The Mighty Don't Kneel!」


【オレッグの話】「(左腕を冷やしながら)お疲れ様です。本当にすいません。試合前に本当にみんな応援してくれて、いろいろな人にお世話になって。でも、本当にすいません、今日勝てなかったから。本当にみんなのおかげで凄い力になって、どんな強い選手でも絶対全力出して。今日はうまくいかなったけど、でもいつかザックさんに絶対勝ちます。もう本当にすいません。いろいろありがとうございました」

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