10/24【新日本】内藤がSANADA戦へ「一歩踏み出すと決めた」 再会・上村と辻が火花
『SUPER Jr.TAG LEAGUE 2023〜Road to POWER STRUGGLE〜』後楽園ホール(2023年10月24日)
△上村優也&SANADA&タイチvs内藤哲也&鷹木信悟&辻陽太△
来年1・4東京ドーム大会のIWGP世界ヘビー級戦「(王者)SANADAvs内藤(挑戦者)」に向けた前哨戦第2ラウンドは熱戦ドローに。内藤は意味深げに「一歩踏み出すことに決めたよ」と宣言した。
ドーム決戦に向けての前哨戦第1ラウンドは10・15イギリス大会で実現し、内藤が先勝した。第2ラウンドはジュニアタッグリーグ中の後楽園大会。実力者揃いの6人タッグマッチで対戦した。
SANADAと内藤は試合冒頭からいきなり対峙。両者への声援が交錯する中、2人はヘッドロックやレッグロックなど基本的な技で競り合う。ロープ際でクリーンブレイクしたSANADAに対し、内藤はツバを吐きかけて挑発。怒ったSANADAは内藤を場外に追いやると、プランチャを放つと見せかけて、華麗に前宙してリングに戻った。負けじと内藤も同じタイミングでリングに滑り込み、余裕タップリに寝転んでポーズを決めた。
辻-上村の再会同期対決や激しい場外戦などで試合はさらにヒートアップ。そして、再びSANADAと内藤が向かい合う。内藤は首への集中攻撃でリズムを掴み、雪崩式フランケンを狙うが、SANADAが回避。内藤のジャンピングエルボーを読んで、ネックスクリューでやり返した。
その後、辻と上村が激しく火花。両チーム入り乱れての乱戦になると、SANADAはしつこく内藤にSkull Endを狙っていく。だが、かいくぐった内藤はスイング式DDTで突き刺し、SANADAを黙らせた。残り時間がわずかになっても、辻と上村は感情むき出しの打撃を展開。上村は丸め込みを連発したものの、しのいだ辻も押し返し、殴り合った状態で時間切れ引き分けのゴングが打ち鳴らされた。
前哨戦第2ラウンドは時間切れドロー。上村と辻はリング上で大の字に。SANADAと内藤は場外で視殺戦。鷹木とタイチは乱闘を繰り広げた。
試合後、「今日は時間切れ引き分けに終わってしまったけど、東京ドームでの大合唱に向けて、着々と進んでいますよ」と前向きにコメントした内藤は、「先週の熊谷大会でチラッと言ったけどさ、俺、一歩踏み出すことに決めたよ。もう二度と戻らないこの時間を目一杯楽しむためにもね」と意味深げに宣言した。前哨戦は10・28ラスベガス大会、11・4大阪大会と続いていくが、内藤の発言の真意は明らかになるのだろうか。
辻と上村はコメントでもエキサイト。辻は「なあ上村、わかるよ。長髪、ハイライト、そして赤いコスチューム。俺に近づけてきたな。そりゃそうだ。同期だもんな。でもよぉ、上に立つ人間は1人だ。2人はいらない。それが新日本プロレスだろ?」と不敵な笑みを浮かべて戦線布告。対する上村は「令和闘魂三銃士、そんなもんクソ食らえだよ! 俺には何の関係もねえよ!」と声を荒げたものの、「ただ、辻陽太、俺は確実に今日、お前を見てた。次、大阪! (11・4)大阪だろ、当たるの? 大阪で俺がお前から獲ってやるよ。まだまだこれからだ。俺は負けてない」とライバル心をむき出しにして辻からの勝利を予告していた。
【SANADAの話】「オープニングからナイトーコールが凄くて、やっぱり内藤哲也の支持率がまだあって、このまま1月4日、東京ドームで内藤哲也にこのベルトを獲られたら、何も変わらない新日本プロレスになるんで、そこは勝ってちょっとずつ進化させていこうかなと思います」
【タイチの話】「そうだな。まあ、東京ドーム全員で歩いて全員で締めて、そこまでが第1章だから、俺らの新しい景色。そっからまた第2章が来年から始まるから。第1章が完結するまで、しっかり歩んでいくよ。まあSANAやんとチームとしては、軍団としてはEVILのところと決着がついたことで、EVIL、あいつは叩きのめした。だけど、俺自身の決着は、俺の個人的な闘いは終わってねえんだよ。SHO、今ジュニアタッグで忙しいかもしんねえけどな、分かってんのか? お前、あんなんで胸張って勝ちましたって、お前の田舎に帰って父ちゃんと母ちゃんに胸張ってベルトを見せられるのか? 父ちゃんと母ちゃんが泣いてるぞ、お前。あんなの金丸の裏切りのせいだ。それだけだ。リマッチじゃねえよ。リマッチやるっつうとみんな嫌がるだろ? リマッチじゃねえんだよ。やり直し、取り直しだよ、こんなものは。取り組み不成立だ、こんなの。誰がどう見てもそうだろう。あいつの力じゃねえ。取り直しだ。なあ、SHO。いいよ、ジュニアタッグやっとけよ。その後、キッチリ俺とお前のカタをつけようぜ。その先にもう一人いんだ。今年中にカタつけるべきヤツがよ。みんなが先進んでるかもしんねえけど、俺自身の闘いはまだ残ってんだ。SHO、分かったな。逃さねえからな」
【上村の話】「正直よ、俺はこの新日本プロレスに帰ってきて、何も目標、近い目標というのがなかった。でも今日、確実に見えたぞ。令和闘魂三銃士、そんなもんクソ食らえだよ! 俺には何の関係ねえよ! もうこれ以上、俺にその話をすんな! 聞いてくるな。俺はあいつらと関係ねえんだよ。ただ、辻陽太、俺は確実に今日、お前を見てた。次、大阪! 大阪だろ? 当たるの。大阪で俺がお前から獲ってやるよ。まだまだこれからだ。俺は負けてないぞ」
【内藤の話】「SANADAとの2024年1月4日、東京ドーム大会の前哨戦第2弾。今日は時間切れ引き分けに終わってしまったけど、東京ドームでの大合唱に向けて着々と進んでますよ。次戦は今週末のラスベガス、そしてその1週間後の大阪大会。先週の熊谷大会でチラッと言ったけどさぁ。俺、一歩踏み出すことに決めたよ。もう二度と戻らないこの時間をめいっぱい楽しむためにね。じゃ、次は土曜日、ラスベガスでまたお会いしましょう。アディオス!」
【鷹木の話】「おいおいおい! いい感じに熱くなってんじゃねえの? えぇ!? 内藤とSANADAだけじゃねえ、陽太と、何だ、おい、カミムラか、ウエムラか、どっちだ? まぁいいや、優也か。優也と陽太、ちょっと似てるな。まぁそんなことはいいけど、あいつらも熱くなってるし、もちろん俺と! タイチは全く熱くなってねぇよ。タイチはもういいよ、うんざりだ。俺は俺で今週末ラスベガスでタマ・トンガとNEVERのタイトルマッチ。おい、タマ! お前はミスチョイスを犯したんだ。タイチもそうだったな、KOPW獲った時にKOPWのタイトルの価値を高めるために初防衛に俺を選んだ。全く同じことになるぞ、タマ。初防衛戦でいきなりそのNEVERを獲ってやろうじゃねぇか。俺が獲ったらよぉ、KOPWの時と同じように、またNEVERを俺色に染めてやろうじゃねぇか。ということで! ラスベガスへ行ってきます」
【辻の話】「なあ上村、分かるよ。長髪、ハイライト、そして赤いコスチューム。俺に近づけてきたな。そりゃあそうだ。同期だもんな。でもよぉ、上に立つ人間は1人だ。2人はいらない。それが新日本プロレスだろ?(とニヤリ)」