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1/4【新日本】タマが2年連続新春ドームでNEVER奪回も 「家族のため」新日本離脱を表明

『WRESTLE KINGDOM 18 in 東京ドーム』東京ドーム(2024年1月4日)
NEVER無差別級選手権試合 ○タマ・トンガvs鷹木信悟×

 タマが鷹木を下し、2年連続で新春の東京ドーム大会でNEVER王座を奪回。「家族のため」に今月いっぱいで新日本を離れることを表明した。

 鷹木とタマは昨年のG1公式戦で激突するも時間切れ引き分けに。両者はNEVER王座を懸けて、10・28ラスベガス大会で再戦。鷹木が25分を超す激闘を制し、NEVER王座を奪取した。そして、11・10ダラス大会ではトレント・バレッタを下し、初防衛に成功したが、試合後にタマがリマッチを要求。1982年生まれ同士の2人が東京ドーム大会で再び激突した。

 NEVERらしい肉弾戦で幕開け。新春から張り切る鷹木はここ一番で見せるトペコンヒーロを敢行する。タマの圧倒的な身体能力に手こずりながらも、コーナー最上段からの雪崩式ブレーンバスターで叩きつけ、スライディングラリアットを浴びせた。さらに大技をしつこく狙ったものの、タマはトンガンツイストで逆襲。シュプリームフロー(ダイビングボディプレス)を投下し、スリリングなシーソーゲームが続いた。

 タマはマットを叩いて必殺のガンスタンを予告。何度も飛びついていくが、鷹木はうるさいとばかりに強烈なパワーボムで鎮圧する。側頭部をスライディングエルボーで打ち抜くと、パンピングボンバーもクリーンヒット。タマは1回転して吹き飛んだ。

 粘るタマはMADE IN JAPANをガンスタンで切り返す離れ技を披露。一瞬にしてピンチをチャンスに変えると、ブラディーサンデーで突き刺した。鷹木がカウント1で肩を上げると、タマはお株を奪うこん身のラリアットを振り抜く。打撃戦からタマはガンスタンの体勢に。

 鷹木が逆にこれをカウンター式のガンスタンで撃墜。パンピングボンバーからMADE IN JAPANがさく裂する。ショートレンジのパンピングボンバーからラスト・オブ・ザ・ドラゴンを狙ったが、下がらないタマはスタイルズクラッシュで起死回生。完璧なガンスタンで鷹木を追い詰めると、DSD(ダブルアーム式パイルドライバー)で突き刺し、シーソーゲームに終止符を打った。

 昨年のドーム大会ではカール・アンダーソンを破ってNEVER王座を取り戻したが、今年は鷹木との再戦を制して、またもNEVER王座を奪回。2ヶ月ぶりにベルトを手にして満足げな表情を見せた。

 が、バックステージで爆弾発言。2ヵ月前に第三子が生まれたばかりというタマはキング・ハクを父に持つ二世レスラー。「俺の父も何ヵ月もの間、家を離れ、その間、母は4人の子供を育てていた。そして俺がここで気づいたことは、俺自身も家族を置いてきていること、妻一人に育児を任せてしまっていたことだ」と回想しながら話したタマは「言葉にすると心が痛いので、なかなか言えなかったが、今日しっかり自分の考えをまとめることができた。新日本で戦うのはもう今月で最後になる。そのあとは家族の近くで仕事を探そうと思っている」と続け、今月いっぱいで新日本を去ることを意思表示した。

【タマの話】「自分のキャリアにおいて摩耗のような年月を過ごしてきた。その間に2ヵ月前に3人目の子供が生まれ、大事な家族を長いこと家において俺は遠い国で戦い続けてきた。そういった時期を過ごしてきて、俺は日本が大好きなこと、出会ったすべての人たちのことを愛していることがよく分かった。レスラーだけではなくて、スタッフのみんな、そして記者の皆さん、そういったすべての人たちに同じ思いを抱いている。しかし、このような経験をすると自分自身がレスラーの息子であったという経験を思い出さずにはいられない。俺の父も何ヵ月もの間、家を離れ、その間、母は4人の子供を育てていた。そして俺がここで気づいたことは、俺自身も家族を置いてきていること、妻一人に育児を任せてしまっていたことだ。今、父親の気持ち、母親の気持ち、自分の気持ちを考えて一つ決めたことがある。言葉にすると心が痛いので、なかなか言えなかったが、今日しっかり自分の考えをまとめることができた。新日本で戦うのはもう今月で最後になる。そのあとは家族の近くで仕事を探そうと思っている」

【鷹木の話】「アァ、負けたッ! チキショー……。昨日の記者会見でも辰年だの、デビュー20周年イヤーだの言っといて、負けたらカッコ悪いよな。チキショー……。なんの言い訳もできねえよ。タマ・トンガ、強かった。日本で負けたらなんの言い訳もできない。昨日の記者会見でも言ったように、日本は元旦から地震が起きたり、悲しい事故があって、こんな時だからこそ、プロレスの力を、日本人は強いんだってものを証明しようと思ったけどな、チキショー。でも、これで終わりじゃねえぞ。鷹木信悟、また這い上がって、日本人の強さ、大和魂っていうものを見せるからな。いいじゃねえか。俺らしいじゃねえか。負けたらどん底から這い上がってやるよ。まあこの状況でベルトを失ったぐらいで、俺はどん底だと思ってねえけどよ、こっから必ず這い上がってやるよ。龍の如くな! 落ち込んでる暇はねえよ。来週は10日、後楽園ホールにて、ドラゴンゲート、望月成晃デビュー30周年記念大会のメインイベントで組まれてるからな。あの望月のオッサン、50代のオッサンvs40代のオッサン・鷹木信悟か。まあ、望月成晃はおそらく日本、いや世界を見ても50代で一番ハツラツなおじさんだと思うからよ。だから俺が40代、世界最強のハツラツおじさんとして上がってやるよ。そして来週末はサンノゼに行く。せっかくのNEVERも失っちまったから、オイ、誰でもいいよ。せっかくだから、オイ、強烈な相手を用意してくれよ。STRONGだかAEWだか知らねえけど、強烈な相手を用意してくれよ。今日の腹いせに誰が相手でもボコボコにしてやるからな、この野郎。とは言っても、今日やらかしたのは、ベルト失っただけでもない。この後ヒロムがジュニアのタイトル、メインでは内藤が世界ヘビーのタイトル、いい状態で流れを作りたかったが、これは仕方がない。だが、俺は負けてしまったが、ヒロムも内藤も必ずやってくれると信じてるぜ。まあとりあえず俺はメインまでしっかり見て、何が起きるかわかんねえからな。SANADAが勝って俺を呼び込むかもしんねえし、内藤が勝って誰かが襲いかかるかもしんねえから、しっかり最後まで東京ドームに残るから。最後に一つ、2年ぶりに本戦に上がったが、これは簡単なことではなかったと思う。必ず…これは辰年どうこうは関係ない、2025年の1・4も本戦に上がってみせる。そこを目標にまた明日から頑張るよ。ヨーシ!」

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