プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

1/4【新日本】デスペが熱闘ライバル対決制して1年8ヶ月ぶりジュニア王座戴冠 バックステージ襲撃で金丸名乗り

『WRESTLE KINGDOM 18 in 東京ドーム』東京ドーム(2024年1月4日)
IWGPジュニアヘビー級選手権試合 ○エル・デスペラードvs高橋ヒロム×

 デスペラードが熱闘となったライバル対決を制して1年8ヶ月ぶり3度目のIWGPジュニア王座戴冠。試合後のバックステージで防衛プランを描いたものの、金丸義信がSHOとともに新王者を襲撃し、「てめえがチャンピオンになってもお前には権利ねえんだよ。次、俺がそのベルト挑戦してやるよ」と名乗りを上げた。

 昨年の1・4東京ドーム大会でIWGPジュニア王座を戴冠したヒロムは1年間で7度の防衛を果たした。そして、2024年のドーム大会の相手に指名したのが永遠のライバル・デスペラードだった。両者は様々な大舞台で幾度となく対戦しており、2022年のドーム大会でも激突。その時はデスペラードが勝利している。デスペラードは昨年11月に左目の手術を受け、万全の状況で決戦に臨んだ。

 2022年6月のスーパージュニア決勝以来、1年半ぶりのシングルマッチはデスペラードによるトペコンヒーロで幕開け。黒と赤のツートンカラーマスクで試合に臨んだ挑戦者が入場時のヒロムに突っ込んで気を吐く。気持ちで応じたヒロムもエプロンからのショットガンドロップキックやコーナーめがけてのデスバレーボムなど早くも大技を連発。激しいせめぎ合いとなった。

 大技合戦で攻守が何度も入れ代わるが、ヒロムのTIME BOMB狙いを読んだデスペラードがリング中央でヌメロ・ドスに捕獲し、先にチャンスを掴む。だが、足が極まった状態ながらも上体を立たせたヒロムはカナディアンデストロイヤーで逆転。ラリアットを振り抜くと、TIME BOMBがさく裂した。

 TIME BOMBIIは食らってなるものかとデスペラードが必死に阻止。ヒロムの雪崩式カサドーラを踏ん張ると、逆に雪崩式旋回バックドロップで叩きつけて試合をイーブンに戻した。絶叫しながら立ち上がると、デスペラードは強烈な右エルボーを何度も振り抜き、フルスイングのロコモノ(ストレートパンチ)へ。これを間一髪で回避したヒロムはトラースキック連発からラリアットを叩き込んだものの、デスペラードは変型の五輪予選スラムで流れを押し戻し、ピンチェ・ロコを爆発させた。

 ヒロムはギリギリでキックアウト。咆哮したデスペラードは、ヒロムの名も無きヒロムロールをキックアウトすると、ロコモノを一閃。最後は垂直落下式リバースタイガードライバーから流れるようにピンチェ・ロコにつなげて、ヒロムから3カウントを奪った。

 熱闘となったライバル対決を制したデスペラードが1年8ヶ月ぶりにIWGPジュニア王座を戴冠。東京ドームは大きな拍手に包まれた。バックステージでデスペラードは「まずは石森さん引っ張り出して防衛。そのあとは挑戦者決定トーナメント。どうせNEW JAPAN CUPのあたりジュニア試合ねえじゃん。挑戦者決定戦をやろう」と提案。そこへマスター・ワトがやってきて「リーグ戦やる必要ないですよ。自分が次挑戦させてください」と名乗りを上げた。

 すると今度は金丸がSHOとともにやってきて、デスペラードを襲撃。乾杯用の缶ビールで顔面を殴打すると、「てめえがチャンピオンになってもお前には権利ねえんだよ。次、俺がそのベルト挑戦してやるよ」と名乗りを上げた。防衛プランを実力行使でいきなりぶち壊された新王者の金丸迎撃は不可避と言えそうだ。

【試合後のデスペラード、ワト、金丸、SHO】

▼デスペラード「ヒロム、首の皮一枚ぐらい俺の方がしぶとかったな。やっぱり、どこで何してきたとか関係なく、同日入門でこれだけのことやってる世代っていうのは、自分で言うのもあれですが、誇らしいんじゃないでしょうか? とエモいエモいを売りにする人だったら、それだけで終わるんでしょう。ヒロム、残念だったな! 俺の方が強かった。STRONG STYLE、鈴木さん、こっち上がってねえけどな、別に成田が抜けても痛くもかゆくもねえよバカヤロー。まあ、かゆくはあるけどな、6人タッグできなくなっちまったからな。そっちのことはまたやろうと思いますが、石森選手を引っ張り出そう。まず石森さん引っ張り出して防衛。そのあといっぱいいるだろ。YOHもSHOも、今日試合してないけど、田口さんだってよ、チャレンジャー戦い抜いてくれれば十分できるでしょ。別に尻出してるんがおふざけと俺は思わねえよ。あれはキャラクターだ。それで勝ちゃいいじゃねえか。それでチャンピオンの資格がとか、おふざけが何たらうるせえよ。対戦してみろ。あれ相手に自分を貫いて勝つの難しいんだぞ。というわけで、まずは石森さん、そのあとは挑戦者決定トーナメント。どうせNEW JAPAN CUPとか、そういうあたりはジュニア試合ねえじゃん。挑戦者決定トーナメント。たまにはチャンピオンの言うことぐらい聞いてくれよ。リーグかもしれないけど。どうせ誰も来ねえんだろ?」

▼ワト「IWGP奪取おめでとうございます」

▼デスペラード「ありがとう。珍しい。自分で考えて自分でできるようになったじゃねえか」

▼ワト「リーグ戦やる必要ないですよ。次、自分を挑戦者にしてください」

▼デスペラード「確かにお前とは半年ほどのどうしようもないタッグを組まされましたが、その中でもお前の成長は確かに感じたよ。コメントもできるようになったし、こうやって一人で表に出てこれるようになったじゃねえか。挑戦者になったら仲がいいとか悪いとか、そういうのじゃねえから。でも、それ(ビール)持ってきてるってことは乾杯しに来てくれたんだ?」

▼ワト「はい。乾杯しましょう。おめでとうございます」

▼デスペラード「じゃあ乾杯はしよう」

※金丸&SHOがインタビュースペースに乱入

▼金丸「おい、デスペ! 俺らも祝ってやるよ。せっかくベルト獲ったんだからよ。どうだ? 乾杯しようぜ」

▼SHO「乾杯や、乾杯」

▼金丸「長く組んでたからよ、乾杯しようぜ。(ワトに)てめえ顔じゃねえんだよ。下がってろ、このヤロー。やろうぜデスペ」

▼デスペラード「まあまあまあ。確かに挑戦者っていう意味じゃそうなんだけど、やるだけの能力を持ってんのはわかるんだけど。それぐらいはわかりますよ」

▼金丸「挑戦? 今そんなの興味ねえよ。乾杯しようぜ」

▼SHO「乾杯や、乾杯、乾杯」

※金丸が缶ビールでデスペラードを殴打。SHOと二人がかりでワトにも暴行を加えると、

▼金丸「てめえデスペラード、チャンピオンになってもな、てめえなんかに何も権利もねえんだよ。わかったか? 次、てめえのベルトに俺が挑戦してやるよ。覚えとけ!」

▼デスペラード「クッソー」

▼ワト「大丈夫ですか?」

▼デスペラード「大丈夫だよ。ああ、いってえ!」


【ヒロムの話】「俺がコメントを残さないわけがない。それにしても東京ドームのコメントブースはいつ来ても遠いな。地声で構いませんよ。悔しい、悔しい、悔しい。悔しすぎる。それ以外、本当に言葉が出てこない。最多防衛11、もちろん目指してた。それも悔しい。俺が去年負けた相手とタイトルマッチ。誰に負けた? 俺は。石森にも負けた。マイク・ベイリーにも負けた。もちろんヒート選手も約束した。いろんな人間と約束した。フジタ“Jr."ハヤト選手も今日、解説席にいたから。それからDOUKIだったり、やりたい相手はたくさんいた。防衛戦しなきゃいけない相手はたくさんいた。その人たちを裏切った。それももちろん悔しいけど、一番悔しいのはデスペラード、お前に負けたことだ。ドラゴン・リーとやるでも、誰とやるでも、好きなこと今ぐらい、そして実現させてみろ。そして俺をもっと悔しがらせてみろ。俺は悔しければ悔しいだけ強くなる。デスペラード、俺よりかお前の方が強い。すぐリベンジしたところで俺はお前に勝てない。だから俺はもっと強くなって、もっと悔しくなって強くなって、またお前に挑戦する。それまでにお前が持ってるかどうかわからないけどな。チクショー。悔しいな。結果がすべてだ」

プロ格 情報局