プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

1/5【新日本】“シャチョー"棚橋が半ケツでTV王座初防衛 マット・リドル表明を即諾

『NEW YEAR DASH!!』東京・墨田区総合体育館(2024年1月5日)
NJPW WORLD認定 TV選手権試合 ○棚橋弘至vs田口隆祐×

 “シャチョー"棚橋が半ケツ状態に追い込まれながらも田口を下し、TV王座初防衛に成功。試合後、VTRでマット・リドルが挑戦表明すると、棚橋は即諾した。

 前日の東京ドーム大会でザック・セイバーJr.を破り、社長として初栄冠となるTV王座を獲得した棚橋の初防衛戦が“アフタードーム"墨田大会のオープニングマッチでいきなり実現。同じ正規軍としてタッグを組む機会も多い田口を迎え撃った。

 今大会は入場テーマ曲で対戦カードが明らかになる形式。いきなり棚橋が登場すると、場内は大きくどよめいた。対戦相手として現れた田口は「シャチョー。次のドームまで新日本が何をみせるか、このオープニングマッチで見せなきゃいけません。タイトルマッチをやりましょう」とアピール。棚橋は「やりましょう」と受諾して、タイトル戦が実現する運びとなった。

 棚橋は田口にロープを往復させてスタミナを奪って先制。しかし、田口もカウンターのジャンピングヒップアタックで反撃すると、三角飛び式プランチャを敢行して、試合は接戦に。田口はブレーンバスター、棚橋はツイスト&シャウトを交互に繰り出すが、田口が競り勝ち、スライディング式ヒップアタックも叩き込んだ。そして、オーマイ&ガーアンクルに捕らえる。

 丸め込み合戦になっても、田口はテクニックを発揮する。回転エビ固めで飛びつくと、棚橋が踏ん張るが、田口はタイツを引っ張って、逸材を際どいアンダータイツ姿に追い込むと、強引に押さえ込んだ。だが、棚橋も意地。体勢を入れ換え、半ケツのアンダータイツ姿のまま押さえ込んで逆転の3カウントを奪った。

 タイトル防衛に成功して、意気揚々とリングを去っていく棚橋だったが、突然、ビジョンに映像が映し出される。VTRに現れたのはリドルだった。リドルは元MMAファイターでUFCで活躍。WWEではUS王座を獲得し、ランディ・オートンとの“RKブロ"でロウタッグ王者となっている実力者だ。「俺は“キング・オブ・ブロス"マット・リドルだ! 俺の照準は新日本のエース、タナハシサンに向いている。楽しみにしてるぜ」と映像を介して挑戦表明。それを受けて、棚橋は「いつでもやってやるけども、彼を知らないから。帰って勉強しておくよ」と迎撃を宣言した。

 「挑戦されたら逃げるわけにいかないんで。近いうちに実現するかもしれない。それはまだ分かんないけれども、しっかり相手を研究して。それが失礼がなくて、そしてそれが正しいこと」とバックステージでも強調した棚橋。1・4東京ドーム大会では元ドルフ・ジグラーのニック・ネメスが現れ、今度はリドル。元WWEが次々に新日本に乗り込んでくる状況を社長王者は「国内ももちろん充実させていくけれども。コロナ禍以前にやってたことを全て取り戻す。そしてさらにその上積みを重ねていくっていうのが、さらに大きな会社にしていく方法だから」と歓迎していた。

【試合後の棚橋】

▼棚橋「よし。よし、このペースで行けば、ザックの(最多防衛)記録を塗り替えるのは早いかもしれない。第2代が、最速で。そしてシングル戦線も盛り上げて、この経験値がレスラーのスキルアップ、そして『G1 CLIMAX』、すごい先ですけどね、『G1』に向けてのシングルマッチの経験に、絶対プラスになってくるから。昨日の今日で、また違うタイプの選手と対戦できたっていうのは、これは新日本プロレスの強みだし、同じベルト、まあ今日は急きょ決まった感はあるけども、社長なんで、そういうわがままも通るかなっていうのも含めて、目標は高く、ただ目の前の大会、試合は一つずつ、確実にこなしていく。この方向性でしっかり歩んでいきますんで。で、僕ね、あんまりこう……選手としては大号令を出して『さあ頑張っていこう!』っていうタイプではなく、一生懸命プロモーションして試合して、みんなの士気を高めるような試合を続けることで引っ張ってきたという自負はあるので、これからもそういった部分だけは忘れずに。ただ昨日、控室で見渡した選手の顔触れが、頼もしいこと! 海外の選手もチラホラ見えたし。あとは僕の舵取りに期待してください。ありがとうございます」

──いきなり新しい敵が現れたが?

▼棚橋「あんまり、名前に馴染みがなくて。マット・リドル。(WWEで)中邑と組んでなかったかな? とにかくね、己を知り相手を知れば百戦危うからずというのがあるから、どんな相手だろうとしっかり調べて。挑戦されたら逃げるわけにいかないんで。近いうちに実現するかもしれない。それはまだ分かんないけれども、しっかり相手を研究して。それが失礼がなくて、そしてそれが正しいことだから」

──社長として、元WWEの選手たちがどんどん殴り込んでくるというのはどういう感覚?

▼棚橋「新日本プロレスと海外の団体の関係性、AEWと、ROHもそうなんだけれども、そういった団体と深いつながりができてきているっていう現れだと思います」

──喜ばしいこと?

▼棚橋「そうですね、国内ももちろん充実させていくけれども。コロナ禍以前にやってたことを全て取り戻す。そしてさらにその上積みを重ねていくっていうのが、さらに大きな会社にしていく方法だから」

【田口の話】「くっせえ、くっせ、くっせえって……。くっせえ、想定外、想定外の臭いにやられました。お年玉だったんですけども、チャンスだったんですけどね。いかんせん、くっせえってことで、くっせえ、くっせえケツでした。くっせえケツ。あれは拭いてないね。あれは拭いてないよ。チャンピオンっていうのは、ケツ拭いちゃダメなんだな。くっせえ、くっせえ……」

プロ格 情報局