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1/5【新日本】オカダがブライアン&モクスリーと夢タッグ結成も…TMDKが石井撃沈でNEVER6人に照準

『NEW YEAR DASH!!』東京・墨田区総合体育館(2024年1月5日)
○シェイン・ヘイスト&ザック・セイバーJr.&マイキー・ニコルス&藤田晃生vsオカダ・カズチカ&ブライアン・ダニエルソン&ジョン・モクスリー&石井智宏×

 オカダがダニエルソン、モクスリー、石井と夢タッグを結成。しかし、最後はTMDKが石井を撃沈し、NEVER6人タッグ王座獲りに照準を合わせた。

 オカダとダニエルソンは前日の東京ドーム大会で死闘を展開。ダニエルソンの腕攻め地獄を耐え抜いたオカダがレインメーカーで勝利を上げると、2人は向かい合って座礼。握手も交わし、遺恨を清算していた。

 激闘の翌日にオカダとダニエルソンのドリームタッグが実現。昨年のアフタードームでもケニー・オメガとの夢コンビを実現させていたオカダは、モクスリー、石井も加えた豪華カルテットでTMDKのザック&ニコルス&ヘイスト&フジタと対戦した。

 石井、モクスリー、オカダ、ダニエルソンの順に個別入場。4人が並び立つと場内はどよめきに包まれる。先発したのはダニエルソンとザック。プロレス界が誇る屈指のテクニシャン2人はハイレベルの技巧戦を展開。関節技を狙って何度もポジションを入れ換えると、ローキック合戦も繰り広げた。

 オカダが登場すると、4人の連続串刺し攻撃がニコルスにさく裂。豪華リレーに場内は沸騰する。だが、冷静なザックは前日にダニエルソンが痛めつけたオカダの右腕に照準。藤田もテーピングの巻かれたオカダの腕に集中攻撃を浴びせた。モクスリーが反則上等の荒々しいファイトで暴れ回ってもニコルス&ヘイストが合体攻撃で鎮圧する。

 シーソーゲームが続く中、石井がヘイスト相手に攻勢。モクスリーとジャーマン競演を決めると、オカダとダニエルソンもザック連係へ。交互にザックめがけてエルボースマッシュを決めると、オカダのDDT、ダニエルソンのランニングローキックが連続して決まった。モクスリーの援護を受けてヘイストにラリアットを叩き込んだ石井は垂直落下式ブレーンバスターの体勢に。

 しかし、藤田が急行して延髄斬りで足止め。介入を狙うオカダを場外に排除し、トペコンヒーロで足止めする。ダニエルソンがザックを分断すると、石井は再び垂直落下式ブレーンバスターを狙うが、ニコルスが割って入り、シェインとの合体技タンクバスターがさく裂。TMDKが石井を下した。

 超豪華カルテットが実現したものの、試合を制したのはチームワークで勝ったTMDKだった。ザックは「もう1回やるぞ、コノヤロー」とダニエルソンを挑発。ダニエルソンも氷のうをぶん投げて呼応する。メインで勝利を呼び込んだ藤田は「TMDKボーイ改め、TMDKの藤田晃生だ。俺とシェインさんとマイキーさんでそのベルト挑戦させろ」とオカダにNEVER6人タッグ王座挑戦を要求した。

 オカダは「お前なんか簡単に口出すんじゃねえぞ、わかったか」と拒否したものの、藤田は引かず。「オカダ、石井、棚橋、いつまでもTMDKの小僧扱いしてたら足元すくっちまうぞ」と吠えると、実況席にいた棚橋にも要求をぶつけていた。

 試合では勝利できなかったものの、オカダは「モクスリーとブライアンとタッグを組んで、2人のオーラっていうのを凄い感じましたし、結果はついてこなかったですけど、まあ、いい刺激をもらいました。あの2人の存在感に負けないぐらいのレスラーになってなきゃダメだなと思います」と大きな刺激を受けた様子。一方、藤田の挑戦発言については「何もしていないのに、ただいただけでこのベルトに挑戦って……。いや、それはなしでしょ、新日本プロレス」と改めて拒否した。

 ただ、「でもさ、社長がお人よしなんだよ。山形でも『やらない』って言ってたのに、『俺はやります』って言ってくるほうが社長ですから」と危惧。最終的には棚橋の判断次第となりそうだが、オカダは「NEVER、やるなら、藤田くん、もう少し頑張りなさい」と発破をかけていた。

 NEVER6人タッグ王座のみならず、ザックがダニエルソンとの一騎打ちをアピールしたほか、モクスリーと鷹木信悟の対戦も浮上。『NEW YEAR DASH!!』の大会名の通り、2024年の新日本マットがアフタードームとなった今大会から大きく動き始めた。

【試合後のザック&ニコルス&ヘイスト&藤田】

▼ヘイスト「モクスリー、ダニエルソン、オカダにイシイ……俺たちチャンピオン相手に勝ってやったぜ! 元AEW王者たちだ。新年早々、昨日は負けたが今日は勝った。昨日のことはクソ食らえだ。昨日のことは昨日のこと。今日こそが一年の始まりだ。そして良いスタートになったということだ」

▼ニコルス「昔からのことわざにあるだろ。新しい年、新しい自分って。ノー、ノー。それは違う。新しい年、昔の自分だ。昔の俺たちだ。2013年、俺たちこそが日本で最も強いタッグチームだった。その昔、俺はキラー(殺し屋)と言われていて、TMDKはひざまずくことなく、2本の足で力強く立ち続けていた。今、ここにいる俺たちも2013年のTMDKのように勇ましい、TMDKが帰ってきたぜ」

▼ヘイスト「そうさ。NEVER QUIT(絶対に辞めない)、NEVER GIVE UP(絶対に諦めない)だ。去年のことは何も意味しない。未来だけ見据えて行くぜ! 未来といえば(藤田を指差し)、こいつこそが未来だ! 見てみろよ、この美しく鍛え抜かれた肉体を! そして恐れを知らないこいつの言葉を聞いてくれよ。こいつこそが、未来だ! (言いながら、藤田の胸を力強く叩くと)おっと、ごめん。ゴメンナサイ」

▼ニコルス「あぁ、美しい未来だ」

▼ザック「さぁ、言ってやれ」

▼藤田「リング上で言った通りだ。いつまでもいつまでもTMDKの小僧扱いしてたら、足元すくってやるよ。ザックさんはもう(対戦相手が)決まっちまった。今日あったベルト、あの3本、オレとマイキーさんとシェインさんで、必ず、必ず獲ってやる。ジュニアだからヘビーに勝てない。そんなことじゃない。それを、その光景をオレが見してやるよ。以上」

▼ザック「去年は理想以下の結果になった。でもここから軌道に戻す。去年の過ちを一つひとつ正していく。ボーイズは6人タッグ王座のチャンスを掴むだろう。フジは王座に初挑戦だ。そしてブライアン・ダニエルソン、お前が罪をあがなう旅の一つ目の行き先だ。お前が俺をKOしただろ? 最強のプロレスラーが誰かを見極める中で、お前は俺よりも強いことを証明しやがった! (右目を手でふさぎながら)片目のお前が今度も俺をKOをしなければ、俺はお前の全てを奪ってやる。1年で5から10試合だって? ラッキーだな、そんな中…(言葉に詰まる)」

▼ヘイスト「お前ともう1試合できるなんて?」

▼ザック「あぁ、そんなことを別の言葉で言おうとした。汚い言葉ではない言葉を探していたんだけど……」

▼ニコルス&ヘイスト「ピーのセンサー音が必要な言葉しか浮かばなかったのか?」

▼ザック「ウィットあふれるおしゃれなセンサーワードを想像してくれ(笑)」

▼ヘイスト「おぉ、こわ!」

▼ザック「シェインに対して)お前にとって一番の悪い言葉を想像してみろ」

▼ヘイスト「ふふふ」

▼ザック「(マイキーに対して)お前はどうだ?」

▼ニコルス「そうだな……(考え込む)」

▼ザック「(藤田に対して)お前は? (何かを言いかける藤田の口を封じる)」

▼ヘイスト控室に帰って言い合おうぜ(ニコルス、藤田とその場から離れる)」

▼ザック「ブライアン、日本に帰ってこい。再戦の借りがあるぜ」


【オカダの話】「まぁでもこうやってね、モクスリーとブライアンとタッグ組んで、2人のオーラっていうのをすごい感じましたし、まあ結果はついてこなかったですけど、まぁいい刺激をもらいました。あの2人の存在感に負けないぐらいのレスラーになってなきゃダメだなと思いますし、それは闘ってたらね、わからないですから。でも、闘ってても横に立ってもわかるような存在になりたいと思います。そして、悲しいよ……。このベルト(NEVER6人タッグ)でいろんなものを築いてきた中で、急に、何もしてない、なんだ……藤田くんか……(名前を)口にするのも悲しいよ……。藤田くんが、ね、なにもしてないのに、ただいただけでこのベルトに挑戦って……。いや、それはなしでしょ、新日本プロレス。ね、認めるわけにはいかないよね。でもさ、社長がお人よしなんだよ。山形でも『やらない』って言ってたのに、『オレはやります』って言って、言ってくる方が社長ですから。まぁ社長としてはやりたいだろうし。ただ、まぁ社長もね、この僕の言葉で感化されるだったら感化されてもらって、これは組むカードじゃないな、誰かがもっと実績を残してからでもいいなとなってからでもいいんじゃないかなと。それがなんか、社長らしい姿なんじゃないかなと思いますけどね、はい。こんなこと言ったら社長批判ですか? まぁ別にいいけど(苦笑)。まぁとりあえず、いい刺激もらったし、昨日は勝てたし、まぁ結果としては残らなかったけれども、パワーもらったんで、また2024年、盛り上げていけるかなと思いますんで、しっかりとね、ご期待ください。そしてNEVER(6人タッグタイトルマッチ)、やるなら、藤田くん、もう少し頑張りなさい」

【ダニエルソンの話】「たった今、ザック・セイバーJr.が俺を対戦相手に指名してたな。俺をタップアウトさせるって? ザック、バカ言ってんじゃないよ。あいつ、ニュージャパンで何年闘ってきたんだ? その間、ザックは何回、オカダと闘った? 誰か知ってるか? オレの記憶では5回か6回か7回。そして何回、オカダをタップアウトさせた? 1回もないだろ? オレはオカダと初対決でタップアウトさせたぞ。ブライアン・ダニエルソンこそ最高のテクニカルレスラーであり、しかも時代を超えてに称号だ。ザックとはAEWで試合したことがあるが、その時はオレが勝った。オレは優しいからタップアウトさせるまで追い込まなかったけどな。あいつに合わせて手加減しながらでも倒したんだ。しかし今回また対戦するなら、前回のように容赦しない。あいつをタップアウトさせてやる。なぜなら、あいつはとんでもない腰抜け野郎だから。ザック・セイバーJr.、あいつは闘魂を持ち合わせていない。あいつには闘魂のかけらもない。俺こそがベストテクニカルレスラーさ。ここで約束しといてやる。次にリングで顔を合わせるときには、お前をタップアウトさせて、言い訳できないようにしてやる!」


【試合後のモクスリー、鷹木】

▼モクスリー「なんだかなぁ……何とも不思議な1年のスタートになったなあ……。でも俺自身は(2試合とも)ピンフォールを奪われてないし、次は絶対にあいつのケツを蹴り上げてやるだけだ。わかってるだろ?」

▼鷹木「(拍手しながら割り込んできて)ヘイ、MOX……」

▼モクスリー「誰もお呼びじゃないぜ……」

▼鷹木「ちょっと邪魔するぜ。(モクスリーに対して英語で)日本を楽しんでるかい?」

▼モクスリー「イエス。いい時間を過ごしてるぜ」

▼鷹木「OK。真面目な話だ。オレ昨日、NEVER(無差別級の)タイトルを失ってしまった。来週はサンノゼ大会(『Battle in the Valley』)に出場する予定なんだが、対戦相手がまだ決まってないんだ。ヘイMOX、オレは強い相手、過激な相手を求めてるんだが、お前はそれにピッタリなんだ。ランペイジ・ドラゴンvsデスライダー……ってどうだ?」

▼モクスリー「お前、アメリカに来て、オレと闘いたいってか? オレとサンノゼで闘うってか? 『NEW JAPAN STRONG』の大会でってか? サンノゼねぇ……いいだろう。SHINGOvsモクスリーか。やってやるけど、オレのルールでだ。カリフォルニア州のアスレチック・コミッションなんて関係ねぇ。反則裁定なし、ルールなし。ノーDQマッチだ。それでいいか?」

▼鷹木「ノーDQ?」

▼モクスリー「ああ、そういうことだ」

▼鷹木「もちろんだ。ノーDQ! 文句はない。じゃあ、サンノゼで会おう」

▼モクスリー「よし、『Battle in the Valley』はそれで決まりだ」

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