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1/5【新日本/スターダム】アジア圏のプロレス発展へ「アジア太平洋プロレス連盟」発足 連係第1弾として新日本が台湾大会を4月開催

 アジア太平洋プロレス連盟(Asian Pacific Foundation Pro-Wrestling Alliance、以下APFW)の発足が5日、新日本プロレス公式YouTubeチャンネルのオンライン会見で発表された。

 APFWは昨年10月10日の新日本&スターダム戦略発表会で今年1月の設立が発表されていた。このほど1月5日付で設立の運びとなり、新日本、スターダムのほか、台湾のPUZZLE、中国のDFW、タイのSETUP、シンガポールのGrapplemaxが参加。発表会見には各団体の代表、新日本・永田裕志、スターダム・白川未奈が出席した。

 各団体との協力関係によってアジア太平洋地域でのさらなるプロレス振興を図るのが目的。いずれはアジア全域のプロレスマーケット拡大を目指す。そのために選手の派遣、試合の提供、選手の育成、その他相互に連携し協力することが必要と見込まれること、の4つが連携協定事項として定められた。

 選手の派遣については少数から大人数まで、状況に応じてアジア各国の団体に選手が日本から送り込まれる。その場合、技術面、体力面の差を考慮して提供試合が行われる。育成面においては、日本の技術を提供することで、アジア各国の底上げを目指す。参加団体の選手を留学生として迎え入れる体制も作られる。また、映像コンテンツなど試合以外の面でも連携を取り、いずれは参画団体による合同興行の開催を目指す。

 新日本ではブシロード体制になってからシンガポール大会2回、台湾大会2回を開催。スターダムも『ブシロードエキスポ』の一環として、昨年10月にタイ、11月にシンガポール遠征を実現させたばかり。台湾、タイで試合経験がある永田は当時の盛り上がりを思い起こし、「新日本は今アメリカを中心に世界進出してますけど、アジア圏内も絶対見逃してはいけないんじゃないかなと、ずっと思ってました」という。「この機構ができたことをきっかけに、どんどんまずはアジア圏に進出できて、そこからまた改めて世界にいければ」と新組織に期待を込めた。

 スターダムではYouTubeチャンネル登録者数がアジア圏で増加しているという。昨年のタイ、シンガポール遠征には白川も参加し、現地での試合を経験。当初は「日本の女子プロレスは凄く特殊なので受け入れてもらえるのかな」と懸念していたが、杞憂に終わった。タイではSETUP、シンガポールではGrapplemaxからリングを借りて開催。白川は「協力して一つのショーを提供できたのがうれしかった。またこのようなチャンスでアジアの皆さんと協力し合って女子プロレスを広めたい」と話した。

 新日本・菅林直樹会長は「これは楽しみな機構が始まったなと思います。ますますアジアのプロレスが発展するようにスタートしたからには責任を持って進めていきたい」と誓った。APFW設立連係第1弾として、今年4月に新日本の台湾大会が決定。PUZZLEが全面協力する。

プロ格 情報局