2/9【日テレプロレス】渕&大仁田がテリー・ファンクさんをトークショーで追悼 伝説のオープンタッグ戦も上映
『プロレス中継70年史 THE日テレプロレス』後楽園ホール(2024年2月9日)
渕正信と大仁田厚がテリー・ファンクさんを追悼するトークショーを開催。伝説に残る世界オープンタッグ戦の映像も上映された。
日本テレビのプロレス中継70周年を記念した特別興行『THE日テレプロレス』で、昨年8月に79歳で亡くなったテリー・ファンクさんを追悼するトークショーを開催。テリーさんと縁の深い渕と大仁田が参加した。
テリーさんは日本プロレス時代から兄ドリー・ファンク・ジュニアとともにプロレス中継に登場。77年12月にはザ・ファンクスとして、アブドーラ・ザ・ブッチャー&ザ・シークと対戦。ブッチャーのフォーク攻撃を耐え抜いて、世界オープンタッグ選手権を制した模様はテレビ中継で伝えられ、世の中に大きなインパクトを残し、いまだに伝説となっている。
渕と大仁田は若手時代からテリーさんと繋がりがあり、アメリカでの武者修行時には1ヵ月間、アマリロの自宅に居候し、面倒を見てもらっていた。大仁田は93年5月にFMW川崎球場大会でのノーロープ有刺鉄線電流爆破超大型時限爆弾デスマッチで、テリーさんと激闘を展開。渕もテリーさんのキャリア晩年だった2013年10月に全日本マットで対戦している。
オープンタッグ戦や83年の引退試合(のちに復帰)の模様が場内のビジョンに映し出され、あの時の熱が後楽園に広がると、渕と大仁田のトークショーがスタートした。渕は訃報を聞いた時の思いを「ヒーローというのはいつまでも生きてくれるものだという気持ちがあった」と吐露。「僕はたぶん日本人で最後にテリー・ファンクと話した」という大仁田もテリーさんのことを偲んだ。
大仁田が思い出の試合として挙げたのは、伝説のオープンタッグ戦。「これこそプロレスだと思った。テリーはオーソドックスなプロレスができるんですけど、ハードコアもできるし、デスマッチもできるんです。オールマイティなレスラー。だから、テリーを慕っているレスラーも多いんですよ」と明かした大仁田は「真の兄貴ですよね。僕らにとっては神様以上」とテリーさんにリスペクトを示した。渕は1975年の「テリー・ファンクvsジャンボ鶴田」のNWA世界戦をチョイス。当時のテリーさん人気の凄さを振り返った。
他にも2人は居候時の秘話などを披露。渕と大仁田が遺影を持ってリングに立つと、かつてのテリーさんの勇姿がビジョンに映し出され、追悼の10カウントゴングが捧げられた。木原文人リングアナによる選手コールが送られると、後楽園ホールに『スピニングトーホールド』が鳴り響く。場内は大きな手拍子に包まれた。