3/17【AEW】AEW所属・柴田勝頼がブライアン・ダニエルソンに敗戦も 大熱戦に「シバタ!」コール
柴田勝頼が現地時間16日、カナダ・オンタリオ州オタワで行われた『AEWコリジョン』に登場。ブライアン・ダニエルソンに敗れはしたものの大熱戦を繰り広げ、「シバタ!」コールの大合唱を浴びた。
柴田は昨年12月にAEWと契約し、昨年いっぱいで新日本を退団。「私はAEWのリングをレスラーとしてのキャリアの最後の終着点にしたいと思います。私のレスラー人生をトニー・カーンとAEWに捧げます」との意向を示していた。
この日、オープニングマッチに登場した柴田はダニエルソンとの一騎打ちに臨んだ。ダニエルソンは旧LA道場に所属していたこともあり、柴田が若手時代の2000年代前半に新日本に参戦。最近は永田裕志、秋山準と対日本人が続いてきた。
柴田は黒のショートタイツ姿で、故・アントニオ猪木さんを想起させる真っ赤なタオルを首にかけて出陣。入場ゲートに現れると、深々と一礼した。
大歓声で迎えられた柴田はダニエルソンと白熱の攻防を展開。のっけから腕の取り合いやローキック合戦で火花を散らし、ダニエルソンの腕十字を切り抜けた柴田が弓矢固めで捕らえれば、逃れたダニエルソンも同じ技で応戦。技術を競い合うような幕開けとなった。
その後も両者は逆水平合戦で意地を張り合う。AEWファンからの「シバタ!」コールに後押しされた柴田はブレーンバスターでダニエルソンを場外に投げ、エプロンからのPKで蹴り飛ばす。場外戦でフロントハイキックを打ち込んだが、ダニエルソンもイスに座らせてのドロップキックで逆襲。リングに戻っても串刺しフロントハイキックを打ち合い、ミドルキックを連打されても柴田は天龍源一郎ばりのナックルパンチと逆水平の交互連打で応戦。得意の串刺し低空ドロップキックを突き刺した。
すかさず柴田はスリーパーで絞め上げた。再び「シバタ!」コールが起こる中、両者はアンクルホールドの極め合いを展開。ダニエルソンがジャーマンで投げれば、柴田もすぐさま武者返し(変型大外刈り)で応戦して譲らず。デスバレーボムで突き刺したが、次の瞬間、ダニエルソンのブサイクニーを被弾し、イエスロックに捕まった。
耐えた柴田はリング中央であぐらをかいてダニエルソンのミドルキック連打を真っ向から受け止め、場内を沸かせた。掟破りの逆PKを食らっても、川田利明ばりのステップキック連打で応戦。ともにリング中央であぐらをかいてチョップを打ち合う。顔面蹴りを食らったものの、続くブサイクニーを不発に終わらせ、レインメーカーのモーションから張り手をさく裂。猪木さんばりの卍固めで捕らえたもののギブアップは奪えず。PKも不発に終わると、最後は丸め込み合戦を制したダニエルソンが3カウントを奪った。
場内は拍手喝采。ダニエルソンが勝ち名乗りを受けると大歓声、「イエス!」チャントが発生した。ダニエルソンが柴田を指さすと、再び大歓声、そして「シバタ!」コールの大合唱に。両者は握手を交わし、健闘を称え合うと、互いに一礼して敬意を表し合った。