5/26【新日本】ティタンが金丸に不覚 金的からの逆転負けで足踏み

『レック Presents BEST OF THE SUPER Jr.31』東京・国立代々木競技場 第二体育館(2024年5月26日)
Aブロック公式戦 ○金丸義信vsティタン×

　ティタンが金的からの丸め込みで金丸に不覚を取り、スーパージュニア3敗目。首位タイから抜け出すチャンスを逃して足踏みを強いられた。

　5勝2敗で首位タイのティタンと2勝5敗で脱落が決まった金丸。好対照な戦績ながらも、テクニシャン同士の一騎打ちが公式戦で組まれた。

　入場時、コーナーに上がって歓声に応えようとしたティタンを金丸が襲撃。場外戦に持ち込んで先制すると、ティタンをリングに押し入れた。しかし、ティタンはすぐさまスライディングキックを放って挽回すると、トペスイシーダを敢行し、「ティタン」コールを巻き起こす。

　負けじと金丸もレフェリーの体を上手く使い、低空ドロップキックからヒザ攻めにシフト。マスク剥ぎも仕掛けて心理戦でもリードする。執ようなヒザ攻めは場外でも続き、金丸は容赦なくヒザ砕きを強行した。

　苦しい時間が続いたティタンだったが、ロープを蹴りつけてのスイング式DDTで反撃ののろし。スワンダイブ式ミサイルキックで場外に蹴落とし、トペコンヒーロで飛翔した。再び低空ドロップキックの餌食になっても、オーバーヘッドキックですぐさま鎮圧。得意の串刺しフライングラリアットへ。

　金丸は佐藤レフェリーを盾にして防ぐと、延髄斬りでティタンを足止め。レフェリー不在になったのをいいことにウイスキーの瓶で殴りつける。が、エビ反りで回避したティタンは金丸をジャベ・インモルタルに捕獲した。

　老かいな金丸は緩んでいたティタンのマスクをズラして強引に脱出。スピーディな裏の読み合いになると、ティタンは打撃のコンビネーションからダイビングフットスタンプを投下するも、金丸は空転させて決定打を許さない。再び佐藤レフェリーを巻きこんで無法地帯を作り上げると、またもマスに手をかける。自分のマスクを守ろうとしたティタンに対し、金丸は急所蹴りからクルリ。まんまと3カウントを奪い取った。

　勝ち点を伸ばし、有利な状況で最終公式戦を迎えたかったティタンだが、金丸に敗れて足踏み。「思いもしなかった。また勝ち点を取りこぼしてしまった」と落胆したティタンは「金丸、マスクを剥いで引きちぎろうとしたな。お前が有利になるには、そんな手しかないよな」と金丸を批判しつつ、「それでも前に進み、信じるのみだ」と前向きに話した。

　一方、3勝目を挙げた金丸は「ここまできたらよ、何でもいいんだよ。勝とうが負けようがどっちでもいいよ」としながらも、「でもよ、まだまだガンガンひっくり返してやるからよ。覚えとけ」と予告した。

　公式戦は5・30後楽園大会を残すのみ。首位タイをキープしたティタンは4連勝で急浮上したTJPとの対戦を控え、金丸はクラーク・コナーズと対決する。

【金丸の話】「まあここまで来たらよ、何でもいいんだよ。見たかオイ? 勝とうが負けようがどっちでもいいよ。でもよ、まだまだよ、ガンガンひっくり回してやるからよ。覚えとけ」

【ティタンの話】「思いもしなかった…。また勝ち点を取りこぼしてしまった…。だが、あんな汚いやり方なんて...褒められた勝ち方ではない。金丸! マスクを剥いで、引きちぎろうとしたな。お前が有利になるには、そんな手しかないよな。マスクに手をかけるしか、勝つ方法はなかったろう。あっけにとられてしまったよ。姑息な手段を繰り出すだけじゃないか。だが俺は、それでも前に進み、信じるのみだ。次の対戦相手が残っている。TJPに立ち向かっていくぜ。TJP! 会うのが楽しみだよ。お前には、借りがあるからな。メヒコ、そして日本と、またリングでお前とシングルで対戦できるな。ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンのエル・インモルタル、ティタンだ!」