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5/26【DDT】MAOがKING OF DDT初優勝 7・21両国メインでKO-D無差別挑戦が決定

 『KING OF DDT〜20th Anniversary〜FINAL!!』が26日、東京・後楽園ホールで行われ、MAOがKING OF DDT初優勝。7・21両国大会でのKO-D無差別級王座挑戦が決まった。

 20周年記念大会となったKING OF DDTはこの日が最終戦。まず準決勝2試合が行われ、MAOは2022年覇者・樋口和貞と対戦。樋口のチョップ、MAOのミドルキックの激しい応酬となったが、最後は旋風脚から居合いキックでMAOが勝利した。一方のブロックでは佐々木大輔と昨年優勝者クリス・ブルックスがノーDQマッチで激突。ボード、イスなど数々の公認凶器が飛び交う乱撃戦の中、クリスが狙ったプレイングマンティスボムを切り返した佐々木がエル・エス・クレロで丸め込んで逆転勝ちを収めた。

 決勝戦でMAOと佐々木が激突した。6年ぶりの優勝を狙う佐々木はMAOの足を徹底攻撃。MAOもミドルキック、掌底を放つものの、佐々木はなかなかペースを握らせず。レフェリーの死角を突いての急所蹴りを見舞い、場外のイスにMAOを座らせてダイビングエルボードロップを叩き込んだ。

 蘇生したMAOはみちのくドライバーIで逆襲し、ジャストフェースロックで絞め上げる。耐えた佐々木が場外への雪崩式ブレーンバスターの荒技を敢行しても、MAOは沈まず。キャノンボール450°が不発に終わり、佐々木に丸め込まれたが、走り込んでの掌底をさく裂。居合いキック、キャノンボール450°とたたみかけて3カウントを奪取した。

 MAOがKING OF DDT初優勝を成し遂げた。「2024年はMAOが獲った。やっとここまで来ちまったぜ。ってことは両国のメインはMAOだ! ついに上野勇希の目の前まで…」と7・21両国大会でのKO-D無差別挑戦を見据えると、王者・上野がやってきた。MAOが「俺はDDTの初両国に心打たれてここにいるんだ。そして過酷なトーナメントを勝ち抜いてここにいるんだ。ついに上野勇希の前に来ちゃった」と投げかけると、上野は「おめでとう。僕たちは横にいて、実はちょっと遠くて、夢をもらってるのは僕なんです。MAOちゃんとはこれからもいろいろなところで戦っていくと思うし、出会うところが両国というのは最高じゃないですか。僕とMAOちゃんの両国のメインイベント見たいでしょ?」と呼応した。

 だが、その前に上野は6・5新宿大会で高木三四郎の挑戦を受けるV5戦を控える。割って入るように現れた高木は「MAO、優勝おめでとう。夢とかいろいろ言ってるけど、いただけない流れになってるけど。まずは6月5日、このベルトのタイトルマッチ、その勝者が上に上がっていく。俺は2009年、飯伏幸太に負けて、KO-D無差別級タイトルマッチを(両国の)メインで争えなかった。そこから俺は社長として、DDTを大きくするため裏に回って経営に専念した。でも、そんな俺も6月1日以降、社長じゃなくなる。15年間、俺は夢を見続けてきた。でも、それを殺してきた」との思いを口にすると、「2024年、両国のメインで俺はKO-D無差別級のタイトルマッチをしたい。それが俺の夢だ。だから上野、お前から必ずベルトを獲る。そしてお前(MAO)ともまあまあ因縁あるから、両国のメインでやろうよ。それが俺の夢だ」と両国大会でのMAO迎撃を描いた。

 これを受けてMAOは「高木さん、2009年のトーナメント、決勝で負けて両国のメインに立てなかったかもしれないけど、あんたはあの両国でザ・グレート・サスケとウェポンランブルやって、中学生の俺の心はときめいちゃったんだよ。俺がここにいるのは全部お前のせいだ。だから、あんたが勝ったら両国のメインはウェポンランブルだ」と要求。受諾した高木は「俺はお前を祝福しに来たんだ。ビールしかねぇだろ」とキッパリ。3人で乾杯すると、MAOは「上野勇希が勝ったら通常ルールだ」と宣言した。

 バックステージでMAOは「獲っちまったよ、テッペン。トーナメント20周年の節目を優勝したのは俺だ。両国、俺は自分の口からはKO-D無差別級に挑戦したいって言うことはなかったと思う。いや言いたくなかったんだと思う。でもこうやってやらなきゃいけないときが来るんだよ。今がしかるべきときなんだよ」とKO-D戦を見据えて言い切った。あとは王者を待ち受けるのみで、「上野勇希でも高木三四郎でも、どっちが来ても俺のドラマティックドリームだ。どっちとも俺にはストーリーがある。深い関わり、因縁がある。どっちが来ても悔いがない。今年はもうすでに最高だ」とたかぶっていた。

 そして大会終了後、7・21両国大会でのKO-D無差別級王座戦が正式決定。MAOが「上野vs高木」の勝者に挑戦する。また、スペシャルシングルマッチ「KONOSUKE TAKESHITAvs田中将斗」も決まった。両者の一騎打ちは2020年3・20後楽園大会におけるKO-D無差別級王座戦(当時の王者は田中)以来、4年ぶりとなる。

☆7/21(日)東京・両国国技館『WRESTLE PETER PAN 2024』12:30開場、14:00開始

▼KO-D無差別級選手権試合
[挑戦者]
MAO
vs
6・5新宿「上野勇希vs高木三四郎」の勝者
[王者]

▼スペシャルシングルマッチ
田中将斗
vs
KONOSUKE TAKESHITA


【佐々木の話】「MAO、お前が強くなったのか、佐々木大輔が弱くなったのか分からない。きっとMAOは強くなった。MAO、お前に負けた男の中の男のからのお願いだ。俺の代わりに上野勇希を不幸にしてくれ。もし?木三四郎が上がってきたら、高木三四郎を引きずり降ろして副社長になってくれ」

【上野の話】「僕たちはお互いが負けじと戦ってきて、両国で出会えるかもしれません。高木三四郎を超えれば、その後も見えてくる。今のDDTはすごいよ。高木さんが夢を見てドリームを作ってくれて、僕たちが夢を見て、夢を見せてる。みんなの人生見れるよ。でもDDTを背負ってるのは上野勇希だから」

【高木の話】「MAOが優勝したのはいいよ。なんでもう上野と両国のメインでやりますみたいな空気になってるの? 俺にもチャンスはあるし、俺の15年の夢というものがあるから。でも今日はMAOが優勝しておめでとうという気持ちが強いかな」

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