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5/27【DDT】KING OF DDT覇者MAOが7・21両国KO-D無差別挑戦決定でシングル2冠に色気 「まったく違う色の防衛戦をやっていきたい」

 「KING OF DDT〜20th Anniversary〜」で初優勝を果たしたMAOが27日、東京・渋谷のAbemaTowersで一夜明け会見。現在DDT UNIVERSAL王座を保持するMAOは7・21両国大会でのKO-D無差別級王座戴冠を誓って 「まったく違う色の防衛戦をやっていきたい」とその先を描いた。

 5・26後楽園大会でMAOは準決勝で樋口和貞、決勝戦で佐々木大輔を破ってKING OF DDT初制覇。「自分でもいまだに信じられないのですけど、ここにトロフィーがあります。いろんな戦いをくぐり抜けて手元に残ったのはこのベルトだったけど、ついにトロフィーまで来るようになって」と振り返ったMAOは「積み重ねてきたトーナメントの1回戦、2回戦、そして準決勝、決勝、僕にとって意味のない戦いは1個もなかった。すごくいい形でKING OF DDT20周年の節目を取れたことをうれしく思います」と喜びの弁を述べた。

 7・21両国大会ではメインイベントでKO-D無差別級王座に挑戦することが決まった。相手は6・5新宿大会の同王座戦「王者・上野勇希vs挑戦者・高木三四郎」の勝者。「ついに両国のメインイベンターになる日が来ました。キャリア9年にして両国のメインに立つわけです。2015年8月の両国でデビューして、9年後、両国のメインイベンターになってる。自分の成長を1個感じられる」と感慨をのぞかせたMAOは「いつかはやんなきゃと思ってたんで、しかるべきタイミングで両国のメインに立てるのかなと思うとワクワクするし、みんなが僕についてきてくれれば、それなりのものを見せられる自信がある」と豪語した。

 「今まではあまり自信はなかったんですよ。両国のメインだって言われてもやっていく自信がなかったけど、このUNIVERSALのベルトを獲って、近くでKO-D無差別級のベルトを持って引っ張り続けてる上野勇希という存在が、僕のマインドを変えてくれた部分がある」というのが自信の源となっている。MAOにとって上野、高木ともに大きな存在。どちらが王者でも意義ある戦いとなるのは確実で「KING OF DDT獲って、いざという感じで両国に臨むことができます。まだ上野勇希か高木三四郎が来るか分からないんですけど、MAOの初両国メインの相手として、どっちも大切な影響を受けてる選手なので、どっちが来てもうれしい」と話した。

 KO-D無差別級王座挑戦は2020年2月に当時の王者・田中将斗に挑んで以来、4年5ヵ月ぶりとなる。「(そのときは)英国帰りの勢いそのままに挑戦させてもらったんですけど。そこからThe37KAMIINAに入ったり、いろんな活動をしていく中、(勝俣)瞬馬とKO-Dタッグベルトを長いこと持ってたり、UNIVERSAL1回目の戴冠したり、無差別に照準が向くことが全然なくて。自分からKO-D無差別級に挑戦表明するなんて、このUNIVERSALを持ってる限りたぶんなかったと思う」というMAOだが、KING OF DDT優勝によってその機会が巡ってきて、「この勢いのままでKO-D無差別級までかっさらえちゃうなら、今の自分は本物なんだなと思うし。あの頃と間違いなく違うのは、自信と実績と強さが全然違う」と強調した。

 MAOは現在保持するUNIVERSAL王座についても言及した。KING OF DDT期間中は「1ヵ月くらいはトーナメントに専念しようと思ってたので、防衛戦の相手を自分から探すこともなく、名乗り挙げられたら受けなくもないかな」とのスタンスだったが、現時点で名乗りは上がっていない。そこでMAOは「優勝という形でフィニッシュしたので、次の防衛戦のことも考えていきたい。両国でKO-D無差別あるんですけど、そんなことは関係なしにUNIVERSAL、またガンガンやっていきたい」と宣言。「日本国内でも幅の広い戦いを、UNIVERSAL道をしていきたい」とし、6・15TFMホール大会をV9戦の舞台に指定。「相手は今から探す。募集はしない。俺が見つけ出す。やりたいと思った相手と防衛戦やりたい」との意向を示した。

 両国大会の時点でUNIVERSAL王座を保持し、KO-D無差別戴冠を果たせばシングル2冠王となる。「チャンピオン同士の戦いとなると、みんな統一戦とかが頭に浮かぶと思うけど。僕は無差別、UNIVERSAL、EXTREMEと3本ベルトあるけど、それぞれ役割が違うベルトだと思ってる」との考えを示したMAOは「UNIVERSALはUNIVERSALしかできない防衛戦をしたいし、KO-D無差別級を獲ったら、DDTの柱としてそういう戦いをしたいと思う」と違った色の防衛ロードを両立する構えをみせた。

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