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5/28【新日本】ヒロムがモロニーを逆転料理で6勝目 B首位タイで石森との最終公式戦へ

『レック Presents BEST OF THE SUPER Jr.31』キラメッセぬまづ(2024年5月28日)
Bブロック公式戦 ○高橋ヒロムvsドリラ・モロニー×

 ヒロムがモロニーに薄氷の逆転勝利でスーパージュニア6勝目。Bブロック首位で石森との最終公式戦を迎えることになった。

 2年ぶり5度目の優勝を狙うヒロムは5勝2敗・勝ち点10とBブロック首位タイで終盤戦を迎えた。8戦目となったこの日はジュニアタッグ王者・モロニーと対決。すでに石森が勝ち点12をマークしており、6勝目で追いついておきたいところだった。

 5・26代々木大会のロビー・イーグルス戦で徹底した足攻めを浴びたヒロムは低空ドロップキックを食らうなど序盤からモロニーの足攻めの前に防戦一方。鉄柱4の字固めに捕まるなど5分過ぎまで劣勢の時間が続いた。ヒロムもモロニーがテーピングを施した左腕に正面飛びドロップキックを見舞って反撃。串刺しラリアット、低空ドロップキックの連続攻撃に出たが、ブレーンバスター式フェースバスターで止められた。

 すかさずモロニーは足攻めを再開。アキレス腱固めで絞め上げる。耐えたヒロムがトラースキック、ヒロムちゃんボンバーを立て続けに叩き込んだが、モロニーはラリアットで返り討ち。スピアーでねじ伏せた。TIME BOMB、ドリラキラーを読み合うと、モロニーが左足裏にスライディングラリアットをお見舞い。ヒザ十字固めで捕らえた。ロープを求めてはリング中央に戻され、ヒロムは大ピンチに。それでも執念でロープにたどり着いた。

 ドリラキラーを不時着したヒロムはセカンドロープからの飛びつきカナディアンデストロイヤーで突き刺して逆襲。ダイナマイトフランジャー、ヒロムちゃんボンバーとたたみかけ、TIME BOMBを狙う。不発に終わってもDで絡みついた。モロニーもパワーボムで叩きつけて脱出。ドリラキラーを爆発させたが、ヒロムはニアフォールで命拾い。全体重を浴びせての丸め込みで電光石火の3カウントを奪った。

 ヒロムがモロニーに逆転勝利を収めて6勝目。勝ち点を12に伸ばした。この結果、Bブロックはヒロム、石森が首位タイで最終公式戦となる5・31後楽園大会を迎えることになった。しかもその両者が最終公式戦で対決。昨年は石森の負傷で不本意な内容と結果に終わっており、1年ぶりの仕切り直しとなる。

 試合後、収まらないモロニーが石森を援護射撃するように鉄柱4の字固めでヒロムの足をさらに痛めつけた。それでも倒れたままマイクを手にしたヒロムは「ヒロム!」コールの大合唱を浴び、「俺だってさ、もっとしっかり自分の技決めて勝ちたいけどさ、そんなことも言ってられないんだよリーグ戦ってのは。だって負けたら終わっちゃうんだよ。だから何が何でも勝ちに行く姿勢で頑張っております」と言い切った。

 「最終戦の相手があの石森さんですよ。分かってるよ、そこで勝てば準決勝上がれるんですよね? 勝てば確実ですって。石森さんとはさ、去年のスーパージュニア途中でレフェリーストップで俺は勝っちゃったからさ、嫌なんだよ。嫌な勝ち方しちゃったんだよ。だから31日、後楽園ホール、石森さんとちゃん俺が3カウントを奪って、阿部(誠リングアナ)さんから準決勝進出のコールをいただく」と誓ったヒロムは「準決だけじゃねえぞ。6月9日、大阪城ホールのメインイベントに立つのはこの俺だ。そして5度目の優勝をいただいちゃいまーす」と約束して沼津大会を締めた。

 石森に勝利すればBブロック1位通過が決定。5・31後楽園大会では勝ち点10で追うDOUKIとイーグルスが対決する。ヒロムはその二人に直接対決で敗れており、生き残るには負けが断じて許されない状況で最終公式戦を迎える。

【ヒロムの話】「(床にあお向けに転がって)もうヤだ〜。痛い……いや、痛くないわ、治った! 治った治った、治った、いけるわ! (顔をしかめて)治った……治ったんで……石森さん、俺の足を攻めても意味ありません。治ったんでね、今。完全に治った。何か今ので治ったっぽい。(上体を起こして)ああ、治ったあ。これで次も戦える〜。リング上でも言ったけど、石森さんには去年、イヤ〜な勝ち方しちゃったんでね、キッチリとTIME BOMB、TIME BOMB 2、TIME BOMB 3、4出ちゃうかな? キッチリ3カウントを取って、勝てば準決勝って言ってたからさ、そういうことだ。確実に勝って準決勝に上がりますよ。全く……全くでもない、関係ない話なんですけど……関係なくはない。何か石森さん、最近『グレイス』『グレイス』って言ってるでしょ、ずっと。ウチの実家で飼ってたワンちゃんがグレイスって名前なんだけど、それにかけてんのかな? 何かグレイスのことを思い出しちゃってさ。石森さんのコメントを見るたびに『天国で元気にしてるかな』ってね、すごい考えちゃうよ。まぁ、全く関係ない話でしたね、うん。ということで、(立ち上がりながら)ちょっと1日、5月30日にも後楽園があるからさ、明日だけか、休ませてもらいますよ。もう無理だ!……無理じゃない! ああ、足痛くない。痛くなーい……(と呟きながら控室へ)」

【モロニーの話】「今年はこのブルーマットの上で試合ができただけじゃない。ここまで闘い抜くことができた。これは一つの目標で、今年はこのクソ会社での1周年の年だった。ここまで毎日、DOGSとこれ(IWGPジュニアタッグ王座のベルト)と一緒だった。このリーグ戦の冒頭で言ったように、俺は標的が決まったら狙いを定めて噛み付く。“危険な犬"は自ら噛みつくのをやめるまで、その顎を外すことはないということを知っておくべきだ。もしまた12ヶ月待たせる気なら、カイチョー、サイコーの契約を用意しておくんだな。なぜなら俺はこの国、この会社、このロッカールーム、このリングに居続ける。肉離れ、骨折…それでも、この先12ヵ月間、俺は“戦争"で闘い続ける。俺が顎を外すのは、BEST OF THE SUPER Jr.のトロフィーとIWGPジュニアヘビー級王座をこの手に持った時だ。消え失せろ」

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