7/3【新日本】タイチがTJPに意地の雪辱 G1最年長優勝記録の更新予告
『NEW JAPAN SOUL 2024』東京・後楽園ホール(2024年7月3日)
「G1 CLIMAX 34」Bブロック出場者決定トーナメント準決勝 ○タイチvsTJP×
タイチがTJPに意地の雪辱を果たし、G1出場者決定トーナメント準決勝を突破。決勝戦の先に、G1最年長優勝記録の更新まで見据えた。
5年連続でG1に出場してきたタイチだが、今年は出場者決定トーナメントから本戦を目指す形に。シード選手として、6・23茨城大会で小島聡を下したUNITED EMPIREのキャプテン・TJPを準決勝で迎え撃った。両者は4・22後楽園大会でのシングル勝ち抜き戦・大将戦で激突。TJPが勝利しており、タイチにとっては雪辱戦となった。
スピードとテクニックを活かしてペースを握ったTJPだったが、タイチは場外アックスボンバーで流れを変える。ひな壇席に叩きつけ、重たいミドルキックを土手っ腹にぶち込んで大ダメージを与えた。リングアウト寸前で戻ったTJPをしつこく場外に投げ捨てると、再び飛び込んできてもジャンピングハイキックで鎮圧。お株を奪う顔面ウォッシュも決めると、フェイスロックで拷問する。
しかし、走り込んでの顔面ウォッシュを防いだTJPは強烈なアームブリーカーで反撃ののろし。たまらず場外に転落したタイチに三角飛び式ドロップキックを敢行すると、リングに戻ってもダイビングエルボーを叩き込んだ。お返しとばかりに顔面ウォッシュで場内を沸騰させると、コーナーに足を固定してのファイナルカットもさく裂。得意のランニングニーを狙って突っ込む。
回避したタイチはジャンピングハイキックをドンピシャリ。引かないTJPはしつこく掴みかかってピノイストレッチで絞めに絞めたものの、耐えきったタイチは袈裟斬りチョップ連打で必死の抵抗する。卍固めを完璧に決めさせず、振り払うとこん身のエルボーを一撃。一気にバックドロップホールドで投げ飛ばした。
TJPは肩を上げると、裏の読み合いからカウンターのトラースキックを一閃。さらに、アックスボンバーを空転させて巧みに丸め込んだものの、タイチは間一髪でキックアウトする。再びジャンピングハイキックで活路を開くと、絶叫しながらアックスボンバーをズバリ。TJPはカウント1でキックアウトして意地を見せたものの、タイチは天翔十字鳳からブラックメフィストにつなげて、接戦をものにした。
タイチがTJPに雪辱し、トーナメント準決勝を突破。試合後、タイチはTJPの手を掲げて健闘を称える。この結果、タイチは7・5東京武道館大会で行われる決勝戦でボルチン・オレッグと激突することが決定した。
新日本側が若手の抜擢を打ち出したことで、出場者決定トーナメントに挑むことになったタイチだが、「オヤジはもういらねえっつーのか。これでも、こんな試合しててもいらねえっつーのか。TJPはまだ30代かもしれねえけど、キャリアは俺より上なんだよ、アイツ。それでもやってんだろ、こんだけの試合。それでも必要ねえか。後悔するぞ」とプライドをあらわに。さらに、「お前らが『若手の抜擢』、そんだけ言うんだったら、俺は『G1』最年長優勝記録更新、目指してやるよ」とぶち上げた。
現在の最年長優勝記録は1996年に長州力が全勝で成し遂げた44歳だが、現在46歳のタイチは「それを抜いてやるよ。46の時に。47、48(歳の時に)優勝してやるよ。お前らが若手でやりたいって言うんだったら、俺がオヤジの意地見せてやる」と新記録樹立を視野に入れた。
そのためにはオレッグ撃破が絶対条件。タイチは「力と技、格闘技のセンスで勝てると思うなよ。プロレスは甘くねえぞ。教えてやるよ。お前に初めての挫折を味わわせてやる」と通告すると、「プロレス界の大の里になろうと思ってんのかもしんねえけどよ、大の里だってデビュー1年ナンボで優勝してんだ。そんなこと、俺が阻止してやるよ。ベテランの現十両が阻止してやるよ。胸出してやる。かかってこい。全部ぶっ潰してやる」と返り討ちを予告した。
【タイチの話】「この歓声、当然なんだ。つまんなそうにしてたか、後楽園ホール。客入ってねえのか、今日平日で。あ!? つまんなさそうにしてたか? あれだけの歓声、俺にもTJPにも。聞こえてねえのか? 上のモン。聞こえるか、お前ら。聞こえてるな、この声。『若手の抜擢』だ? ふざけた会見してんじゃねえぞ。そんだけ若手だらけでやりたかったら、最初っからやれよ。若手だらけで会社が潤ってんだったら、とっととそうなってんだろ、昔から! ふざけた会見ぬかすなこの野郎! ナメんなよ、コラ。オヤジはもういらねえっつーのか。これでも、こんな試合しててもいらねえっつーのか。TJPはまだ30代かもしれねえけど、キャリアは俺より上なんだよ、アイツ。それでもやってんだろ、こんだけの試合。それでも必要ねえか。後悔するぞ。お前らが『若手の抜擢』、そんだけ言うんだったら、俺は『G1』最年長優勝記録更新、目指してやるよ。何歳で止まってんだ? 45だろ? 誰も頷かねえな、お前ら。勉強不足だな。最高齢、45だろ? 長州力の、45。全勝優勝。それを抜いてやるよ。46の時に。47、48(歳の時に)優勝してやるよ。お前らが若手でやりたいって言うんだったら、俺がオヤジの意地見せてやる。『G1』最高年齢優勝、更新してやる。次は、若いのか? ハッ、『若手の抜擢』に応えられてよかったじゃねえか。矢野と棚橋、2タテにしたらしいな。そのまんま勢いがあるかもしんない。若さも勢いも力も。だけど俺に敵うと思うなよ、お前。オメーにはわかんねえプロレスの技術、こっちは20年以上積んできてんだ。テメー、たかが1年か2年、そんなもんだろ。力と技、格闘技のセンスで勝てると思うなよ。プロレスは甘くねえぞ。教えてやるよ。お前に初めての挫折を味わわせてやる。な。プロレス界の大の里になろうと思ってんのかもしんねえけどよ、大の里だってデビュー1年ナンボで優勝してんだ。そんなこと、俺が阻止してやるよ。ベテランの現十両が阻止してやるよ。胸出してやる。かかってこい。全部ぶっ潰してやる。明後日待ってるぞ、ボルチン。(※立ち去りながら)やってみろ、この野郎。ぶっ潰してやる」
【TJPの話】「そうだな、よく言われるように『旅は終わりから始まるもの』だ。旅はただの旅。短いものもあれば長いものもある。今まで出会った中で、最高のコーチが旅について教えてくれた。『実際のところ、旅は自分をどこへ導くかはわからない。しかし最初の1歩を踏み出すと、それがお前の道になる』と。それは全てが上手くいくという意味ではない。それぞれのステップが成功するとは限らない。だがしかし、それが本当に重要なポイントじゃないだろう? 前にも言ったがもう1度言おう。UNITED EMPIREのキャプテンとして、俺の責任は第一にユニットであり、自分自身のことは二の次だ。自分自身については失望したが、今日は確かに勝利を掴んだ。カラム、お前は1歩近づいた。俺たちがお前をそこへ連れて行くつもりだと言ったが、お前は俺抜きで、自分1人で他の仲間たちについていかなくてはならない。だが、お前なら大丈夫だろう。俺はただ付き添っていただけだ。さて、次だ。まずはタイチ、良くやったな。お前は勝利を取り戻した。だがこれで1勝1敗だ。だから信じてくれ。3度目の勝負には俺が勝つつもりだから、お前の成功を祈っているよ。アキラと一緒に新しい目標を立てた。キャプテンの次の仕事はユニットの拡大だ。新しいメンバーをもっと入れる必要がある。俺たちに加わってくれる次の若い選手を探している。簡単なことじゃないが、カラムが努力次第で成功できることを証明してくれた。アイツが勝利することを祈るよ。君たちに新たな仲間を紹介する日が来るのが待ちきれないな。みんな、誰であろうと『G1』の勝利をホームに持ち帰ろう。それからアキラ、『SUPER Jr. TAG LEAGUE』についてプラニングを始めようじゃないか」