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7/5【新日本】内藤が初の地元凱旋でL・I・J対決熱闘ドロー 初対決ヒロムのシングル要求に呼応

『NEW JAPAN SOUL 2024』東京武道館(2024年7月5日)
△内藤哲也&鷹木信悟&BUSHIvs辻陽太&ティタン&高橋ヒロム△

 内藤が地元・足立区にIWGP世界ヘビー級王者として凱旋し、L・I・J対決で30分熱戦ドロー。初対決となったヒロムからNEVER王者となってのシングル対決を要求され、「自分の信じた道を突き進んで、そして俺の前に立ってくれよ」と呼応した。

 AEWとの合同興行6・30『Forbidden Door』でジョン・モクスリーに雪辱を遂げ、IWGP世界ヘビー級王者に返り咲いた内藤が同じ足立区出身のBUSHIとともに初の地元・足立区凱旋。22年前の2002年4月に感染した東京武道館のリングで、鷹木のトリオで辻&ヒロム&ティタンと激突するL・I・J対決に臨んだ。

 大「内藤」コールで迎えられた内藤はヒロムから先発対決を呼びかけられたものの応じず。それでも辻からヒロムにタッチが渡ると、内藤も鷹木と交代し、師弟初対決がついに実現した。ヒロムが正面飛びドロップキックで先制。トラースキックを回避した内藤が寝そべってのポーズを決めたが、ヒロムはそこへ低空ドロップキックを見舞い、お株を奪うポーズを決めて挑発した。

 ならばとBUSHIが回転エビ固めでヒロムに飛びつき、内藤が低空ドロップキックを放つ連続攻撃を浴びせた。その後、ヒロム、辻の足攻めで劣勢となった内藤だったが、マンハッタンドロップ、延髄斬りの連続攻撃で辻に逆襲した。BUSHIも地元で奮戦。ティタンのトペコンヒーロを被弾しても、スワンダイブ攻撃を回避してファブルで捕らえる。すかさず内藤が変型ネックロックでヒロム、鷹木がドラゴンスリーパーで辻を分断した。

 終盤、内藤とヒロムが試合権利を得て再び向き合った。ヒロムが正面飛びドロップキック、ファルコンアローで攻め立てれば、内藤はセカンドロープ、コーナーに乗せてのネックブリーカードロップを連発。エスペランサで突き刺し、コリエンド式デスティーノを仕掛けたが、阻止したヒロムはビクトリーロイヤルで叩きつけて譲らず。ヒロムちゃんボンバーを連発したが、内藤はバックエルボー連打で応戦した。

 デスティーノが辻の飛びヒザで不発に終わると、鷹木のパンピングボンバー、ティタンのスワンダイブ式ミサイルキック、BUSHIのコードブレイカー、ヒロムのトラースキックが連鎖。次の瞬間、コリエンド式デスティーノをさく裂させた内藤はバックエルボー連打を浴びせたが、ヒロムは前のめりで意地でも倒れず。ならばと内藤はバレンティアで突き刺し、デスティーノで仕上げに入ろうとしたが、ヒロムはTIME BOMBで切り返した。そしてダブルダウンから内藤が首固めで丸め込み、ヒロムが2カウントで返したところでタイムアップのゴングが鳴らされた。

 L・I・J対決は30分ドローで決着つかず。内藤が地元・足立区凱旋で熱戦を繰り広げた。試合後のバックステージでヒロムが「内藤さん、俺とシングルマッチ戦ってくれ」と直訴。「内藤さんがIWGP世界ヘビー級王者なのであれば、俺はNEVERのシングル王者として、あなたの前に立ちたい」と王者対決による実現を描いた。

 愛弟子からの訴えに内藤も異論はない。「今日初めて高橋ヒロムと対角線に立ったけど、次に向き合う時はシングルマッチでしょう」と呼応し、「自分の信じた道を突き進んで、そして俺の前に立ってくれよ」とメッセージ。ヒロムとは2020年3月の旗揚げ記念日でヘビーvsジュニアのIWGP王者対決が実現する予定だったが、コロナ禍による大会中止のため消滅。内藤は「次はシングルマッチ、しかもタイトルマッチ、しかもメインイベントで勝負しようぜ。師匠の意地を見せてやるぜ」と言い切った。

【試合後の内藤、ヒロム】

▼内藤「前回の新日本プロレス東京武道館大会、2002年4月5日。俺、南側5列11番で見てたから。なんなら新日本プロレスのレスラーになるために、トレーニングを始めた初めての場所は、ここ東京武道館のトレーニングルーム。高校2年生の時だったかな? あれから随分時間は経ったけど、こうして新日本プロレスのレスラー、しかもチャンピオンとして……」

▼ヒロム「(※内藤のコメント中に突然入ってきて)内藤さん」

▼内藤「ここに……」

▼ヒロム「内藤さん」

▼内藤「え?」

▼ヒロム「内藤さん、俺とシングルマッチ闘ってくれ。改めて俺には、NEVERのベルトが必要だと思いました。内藤さんがIWGP世界ヘビー級王者なのであれば、俺はNEVERのシングル王者として、アナタの前に立ちたい。4年前、そして12年前の約束、いやアナタとの誓いを果たしたいんだ(※と言って、立ち去っていく)」

▼内藤「(※ヒロムがいなくなったのを見届けてから)そうかい、そうかい。まぁ、正解はないからね。自分の信じた道を突き進んで、そして俺の目の前に立ってくれよ。今日初めて、高橋ヒロムと対角線に立ったけど、次に向き合う時はシングルマッチでしょう。1回コロナで流れたけど、次はシングルマッチ、しかもタイトルマッチ、しかもメインイベントで勝負しよぜ。師匠の意地を見せてやるぜ。じゃあ、次は『G1 CLIMAX』だ・け・ど、またこの場所に、東京武道館に帰って来るよ。その時はメインイベントで試合をし、そして東京武道館で思い切り叫びたいね、『デ・ハ・ポン』ってね。アディオス!」


【BUSHIの話】「いや、終わってみればあっという間だったよ。こんな地元の東京武道館でL・I・J対決が、まぁ夢のような時間だったよ。決着がつかなかっただけで、こんな時もあるだろう。来年も、再来年もやってくれよ、この東京武道館で。俺はそれを望むよ。こんなあっという間の時間を過ごせたなんて、まだまだやり残したことたくさんあるぞ。なぁ、内藤だけじゃない。俺自身も次、ここに帰って来る時はチャンピオンとして会場に来たいって、改めて思ったから。なぁ、今日起きたことは絶対忘れないよ。今日で終わりじゃないだろう? なぁ、きっとこの先、来年、再来年やるのかやらないのか俺はわからないけど、俺はまたやってほしい。そう思った。最高の会場だよ」

【鷹木の話】「ラピド、内藤、ラピド! まぁ決着つけたかったね。30分じゃ足りなかったか……オイオイオイ! 内藤、ヒロムばかりクローズアップされてるけどよ、バカヤロー、内藤! 次やるのはこの俺だぜ? しかも6人タッグでもなんでもねえ、シングルだ。まぁ今日の試合はどうでも良かったわけじゃねえけどよ。ティタンともやれた。ヒロムともやれた。アァ陽太、久々だな、オイ。タックルといい、あの感触はちょっと最近じゃなかったぞ。陽太とリング上で口約束したんだよ、口約束。まぁ千葉の幕張かわかんねえけど、両国で会おうと。俺はAブロック、アイツがBブロック、勝ち進めば可能性あるんだよ。あんなオイ、面白いヤツ、やらなかったらなオイ、もったいねえだろう。まぁとにかく今言ったように、ヒロム、内藤ばかりクローズアップされているようだが、俺は容赦なく内藤を叩き潰す用意はできてるから。用意はできてるから。別に仲間かもしれないが、(※強調して)仲間かもしれないが、大阪では完全なる敵だと思って、内藤哲也を叩き潰してやるよ」


【辻の話】「(※自ら持ってきたイスに座り)今日さ、足立区に敬意を評して、ディップティックのオイエドっていう香水をつけてきたんだ。この意味わかるか? まぁそれはおいといて、今日でG1前、新日本プロレス国内の試合は最後だ。見てるか、KONOSUKE TAKESHITA? でも、アンタにはありがたいことに、俺はもう1試合、アメリカで試合が組まれてるんだよ。KONOSUKE TAKESHITA 、お前、アメリカにいるのか? もし俺がアンタだったら、サンノゼの会場に足を運んで、俺の試合を偵察しに行くけどな。でも、遠いから来ないか。日体大バーベルクラブのアンタがバカなのはしょうがない。でも、日体大バーベルクラブのアンタから探究心をなくしてしまったら、一体アンタは何なんだ? G1獲りたいんだろ? IWGPが欲しくてたまんないんだろ? だったらそれを行動で見せてみろよ。お前はまだ何も発言してないよな? それでいいのか、日体大バーベルクラブ?」

【ティタンの話】「神のおかげで今夜、長いサーキットの最終戦を迎えることができた。始まりは約2カ月前だった。妻と息子に見送られ、俺の夢を追いかけてきた。そして、上を目指してきた。神のご加護もあり、『BEST OF THE SUPER Jr.』に参加し、その後は1週間、メヒコで過ごすことができた。ROH、アレナ・メヒコ、さらに日本に戻りロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンとして2週間ほど闘った。再びメヒコに戻ると、AEW、『Fobidden Door』のニューヨークのリングに立った。そして日本に戻り、2試合をこなした。とても重要なルチャだった。L・I・Jが揃い踏みする同門対決だった。いつもコメントしているが、常に日本のスタイルを学び、成長している。かつてと変わりなく、ハングリー精神は失っていない。いつも応援してくれているファンに感謝したい。どの会場に行っても、メヒコの国旗を振ってくれている。このチャンスを与えてくれたニュージャパンにも感謝したい。そして、家族には感謝しかない。とても満足しているし、モチベーションも維持している。L・I・Jとして成長を続け、何らかの貢献ができればと願っている。数日間は、メヒコの自宅で休息するとしよう。エネルギーをチャージして、また闘い続ける。成長を続け、ファンにも喜んでもらいたい。L・I・Jのメンバーとして、さらに強くなり、高いモチベーション、成熟した俺に期待してくれ。ヨータ、BUSHI、ヒロム、タカギ、“エル・インモルタル"ティタン、ナイトーは今夜も姿を現した。ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン!」

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