7/5【新日本】田口が3ヵ月ぶり復帰、永田は“IWGP初戴冠の地”に22年ぶり凱旋
『NEW JAPAN SOUL 2024』東京武道館(2024年7月5日)
田口隆祐復帰戦 ○EVIL&成田蓮&高橋裕二郎&SHO&金丸義信vs棚橋弘至&永田裕志&タイガーマスク&田口隆祐&本間朋晃×
田口が3ヵ月ぶり復帰。敗戦に終わったものの“IWGP初戴冠の地"に凱旋となった永田と白目式腕固めを共演した。
今年4月にバイク運転中の交通事故で「前額部挫滅傷、顔面擦過傷、鼻根部挫創、手指挫創、頸椎捻挫、左膝擦過傷」の負傷を負った田口がこの日、3ヵ月ぶりに復帰。棚橋&永田&本間&タイガーと組んで、EVIL&成田&裕二郎&SHO&金丸と対戦した。
試合前、SHOがマイクで「犬の命をかばって欠場したんだろ? ということはお前、犬以下だ。犬以下と言えばよ、ここにいる足立区の民度と一緒じゃ。犬以下のお前なんかよ、俺がボコボコにしてやる。やったらあ」と通告。拷問軍総出で奇襲攻撃に出たが、田口は快気祝いとばかりにヒップアタックを放ってSHOを返り討ちにした。
永田は2002年4月5日、ここ東京武道館でIWGPヘビー級王座初戴冠を果たした。その記念すべき地に22年ぶりに凱旋。地元凱旋となる10・6東金大会の開催も決まったばかりで、燃える永田はフロントハイキックで成田に突っ込み、SHOが介入してもフロントスープレックスで返り討ち。成田にミドルキック連打を浴びせ、ナガタロックIIで絞め上げる。成田がブリザードで反撃しても、エクスプロイダーですぐさま応戦して気を吐いた。
終盤には本間が拷問軍の連続串刺し攻撃を浴び、セコンドのディック東郷のパイプカットの餌食に。それでも田口がボディブロー連打、ヒップアタックで援護射撃に飛び込み、永田との白目式腕固め共演で成田と金丸を分断した。本間もこけしロケット、小こけしでEVILを攻め立てたが、成田のプッシュアップバー攻撃、EVILのEVILとたたみかけられて3カウントを聞いた。
敗戦に終わったものの田口が3ヵ月ぶりにリングに帰ってきた。「何かの、誰かのために役に立つなら、この命、いくらでもなげうって助けますよ」と言い切った田口は「今、新日本隊がピンチですから、私の命をそこに捧げますよ」と珍しくシリアスモードで覚悟を示した。
一方、永田はIWGP初戴冠を果たした思い出の地に22年ぶりに立った。「22年間、いろんなことがありましたけど、僕も年を取りました。ですが、まだまだ健在ぶりを今日、この東京武道館大会で見せることができてよかった」と振り返り、「今日この東京武道館大会のリングに立つことができて、俺自身は凄く幸せでした。限られた試合数の中で、どんどん自分っていうものをできるだけ出していきたい」とこれからも健在ぶりを見せつけるつもり。最後に「年齢的なものは別として、まだまだ老け込む永田裕志じゃありませんので」と言い切ってみせた。
【永田の話】「22年3ヵ月ぶりの東京武道館大会。不思議と今日は、このマスコミの皆さんの中で、その22年3ヵ月前にこの会場におられた方が、何人か見えますね。まあいない方も、当然ながらいらっしゃるわけですけど。あれから22年経って、新日本プロレスは大きく変わりました。会社が倒産寸前となって、そこでユークスの新日本となり、そこから6年数ヵ月後にブシロード傘下の新日本プロレスとなって、今、こうなってるわけですが。22年間、いろんなことがありましたけど、僕も年を取りました。ですが、まだまだ健在ぶりを今日、この東京武道館大会で見せることができてよかったと、それだけは思います。このカードも必然的に組まれたのか、当時のね、ここで記念すべきIWGP初戴冠したという、そういうのを理解してない人たちもたくさん会社の中にいる中で、もしかしたらそういう記憶があって(カードに)入れてくれたのかもしれないし、ただ、他の選手の代わりだったかもしれない。わかりませんが、今日この、東京武道館大会のリングに立つことができて、僕自身は、すごく幸せでした。まあ試合数は限られてますが、これから限られた試合数の中で、どんどん自分っていうものをね、できるだけ出していきたいと思います。まだまだ……ま、年齢的なものは別として、老け込む永田裕志じゃありませんので。以上です(※と敬礼)」
【試合後の棚橋&タイガー&田口】
▼棚橋「田口カントク、お帰り! 常に、コロナの時も、明るい話題を田口ジャパンで、ずーっと、エネルギーを出し続けた田口カントクが帰ってきた。これからさらに、(※一つ手を叩く)盛り上がっていきますよ!」
▼タイガー「(※田口と握手を交わし)僕と田口カントクは、毎日朝、一緒の練習なんですよ。で、カントクが事故やった日ね、ものすごい、道場の近くで救急車とパトカーの音がすごくて、『あー、またスピード違反で捕まったバカがいるんだな』と思ったんだけど、あまりにも同乗に近くて、『何だろうなあ、こんなにいっぱい来るかなあ』と思って。その後、カントクがしばらく来なくなっちゃってね、それで聞いたら、犬をよけたための事故で、一切その時のことは覚えてないっていう、ホントに一歩間違えたら死につながるような事故だったんだけど、ホントに怖いし、やっぱり田口カントクがいないと新日本プロレスは盛り上がらない。やっぱり1人でも欠けてほしくないという思いでね、ホントにこれからは気をつけて。またこれから頑張ろう!(※田口と握手)」
▼田口「(※握手しながら)はい!」
▼タイガー「よかったです。また戻ってきてくれてよかったです(※と、先に控室へ)」
▼田口「はい。何とかまたリングに戻ってこれて、そして、生きてリングを降りれたことは、まずは一歩ですね。一歩、一歩……ま、だいぶ進みましたね。69歩ということで、70歩目を、これから踏み出していきたいと思います。ま、SHO選手がね、俺を『犬以下だ』と。犬以下という発言がありましたけど、犬以下でいいですよ。犬以下で。犬を助けた私は、犬以下ですよ。犬を助けました、そんな命ですよ。虫ケラ……虫ケラって言ったら虫にも失礼ですけど、でも、何かの、誰かのために役に立つなら、この命、いくらでもなげうって助けますよ。
今、新日本隊がピンチですから、私の命をそこに捧げますよ。……うまくまとまりましたね」
※本間、HOUSE OF TORTUREはノーコメント