【WRESTLE-1】中嶋からのベルト奪還を「W-1が浮上するための起爆剤に」 2・12後楽園へ芦野祥太郎インタビュー 2020/1/29
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2・12後楽園大会でWRESTLE-1王者・中嶋勝彦に挑戦する芦野祥太郎。団体の至宝ベルト奪還の重責を担う一戦となり、「俺が負けたらやばいことになりそうな気がしますね」と危機感を抱いてはいるが、王者から散々見下された分、溜飲を下げるためにも「ここからまたWRESTLE-1が浮上するための起爆剤に」と打倒・中嶋を誓った。 ◇ 1・12後楽園大会で稲葉大樹が中嶋に敗れ、WRESTLE-1王座はノアに流出する結果となった。しかも中嶋はベルトを放り投げたうえで踏みつける暴挙を働いた。W-1勢にとって屈辱以外の何物でもなかったが、そこで奪還の名乗りを上げたのは芦野ただ一人だけだった。 芦野はこれまで同王座を2度戴冠。初戴冠となった第11代王者時代には1年間の長期政権を築いた。その思い入れの強いベルトをまるでゴミのように扱われ、「あの瞬間に自分たちで作り上げてきたものが全部壊された」と屈辱を味わわされた。「WRESTLE-1はまだできて浅いじゃないですか。まだ10年にも満たない7年。彼のキャリアにも満たないんですよ、WRESTLE-1自体が。そこでいろいろ頑張ったところで、彼の目にはドインディーとしか映ってないわけですよ」と解釈できても、中嶋から徹底的にコケにされ、見下されてきたことを受け入れることは当然できない。 そこで芦野が中嶋との戦いで見据えているのはWRESTLE-1の名誉挽回であり、失地回復だ。「もはやベルトは二の次というか、ああいうふうにWRESTLE-1を否定されたことに対して戦わなきゃいけない」と決意している芦野がノアのトップレスラーの一人である中嶋に勝利し、ベルト奪還を果たせば、間違いなく芦野、W-1の評価は上がる。散々、見下されてきた分、「ベルトを獲るというよりかは、あいつに否定されたものをこっちが否定する」と何としても溜飲を下げる構えの芦野は、「ここからまたWRESTLE-1が浮上するための起爆剤に」と打倒・中嶋を誓った。 「躊躇なく人の顔蹴れますからね。そこっていうのは怖いなと思いますよ」と中嶋の蹴りを最警戒する芦野は、「相手を絶対に征服してやるぞというのはみててワクワクする感じがありますね。似てるものを持ってるんだなと」と自分に共通する点も感じている。だからこそ「きれいな試合にはならないと思いますよ。もうね、殺るか殺られるか」と戦い模様を描いたうえで、「逆に言えば蹴り以外突出したものってあんまないじゃないですか。なので、そこだけ気をつければ意外と攻略できちゃうのかなとも思う」と自信も垣間見せた。 その裏には「あそこで誰も出てこなかったっていう時点で、誇りみたいなものは誰も持っていないわけですから。俺が負けたらやばいことになりそうな気がしますね」との危機感もある。言ってみれば芦野はW-1の強さの象徴。それを突破されることになれば、確かに団体の根幹を揺るがしかねない。だからこそ、芦野は団体の命運をかけて中嶋討伐に臨む覚悟だ。 【芦野インタビュー】 ――2・12後楽園大会でW-1王者・中嶋選手への挑戦を控えますが、まず1・12後楽園大会で挑戦を表明した時はどんな心境でしたか? ▼芦野「もう行くしかないなと。追い込まれた感じではありましたね」 ――追い込まれた感じというのは芦野選手自身がというよりも、WRESTLE-1という団体自体がという感覚でしたか? ▼芦野「そうですね。全部ですね。あの瞬間に自分たちで作り上げてきたものが全部壊されたというか、そういう感覚が凄くありましたね」 ――ましてや中嶋選手はベルトを放り投げたり踏みつけたりと、やりたい放題に逆なでしてきましたからね。 ▼芦野「そこはみてなかったんで、あとで映像をみて、『あ、こういう感じだったんだな』と思って、余計に腹が立ったのはありましたけど。あの瞬間はそれをみてなくて。なので目の前で投げられたのも腹が立ちましたけど、あれはなかなかね、よくやるなっていう感じはしますけど」 ――今まで積み重ねてきたベルトの歴史を否定された形ですからね。 ▼芦野「そんな感じですね。投げられて踏まれて拾いに行かされて。今までの歴代王者には武藤敬司もいますからね。それも否定されたっていうのはWRESTLE-1全員がもう一回改めて認識しないといけないなと思うんですけど。どれだけWRESTLE-1の中の人間がそれを理解してるのかなというのも疑問に感じるところもあるし。誰も出ていかなかったっていうので好き勝手言われても仕方ないのかなとも思います」 ――大みそかへ向けた公開会見以来、中嶋選手は常にWRESTLE-1を見下すスタンスを貫いてきましたが、あの時、芦野選手はパートナーでしたので、物申しづらい状況でしたよね? ▼芦野「そうなんですよね。やっぱりWRESTLE-1はまだできて浅いじゃないですか。まだ10年にも満たない7年。彼のキャリアにも満たないんですよ、WRESTLE-1自体が。そこでいろいろ頑張ったところで、彼の目にはドインディーとしか映ってないわけですよ。だから天下のメジャーのノアはああいう感じなんでしょうけど、そのプライドが向こうは凄くあるわけじゃないですか。それを試合で、そのプライドを打ち破るというか打ち崩すみたいなことをしなきゃいけないなと凄く思いますね」 ――ベルトを取り戻すこと以上に勝ち方が重要になりそうですね? ▼芦野「もはやベルトは二の次というか、ああいうふうにWRESTLE-1を否定されたことに対して戦わなきゃいけないわけですよね、僕らは。ベルトはあとからついてくるじゃないですか。勝てばついてくるんで。ベルトを獲るというよりかは、あいつに否定されたものをこっちが否定するという感覚ですかね」 ――それをしないとWRESTLE-1を継続できないですね。 ▼芦野「厳しくなってくると思いますよ。あそこで誰も出てこなかったっていう時点で、もうあのベルトというか、誇りみたいなものは誰も持っていないわけですから。俺が負けたらやばいことになりそうな気がしますね」 ――現状、あのベルトを巻いた人が所属では限られますしね。 ▼芦野「他団体にも何人かいるし、他団体の方が多いんじゃないかってぐらい何回も流出してるベルトであるんで。そういった面では、そういう人たちの力も使いながら歴史を紡いできたっていうのがあるんで。その中でも一番長く持ったんで。あのベルトへの愛着もあるし、2回獲ってるし。歴代の人たちもあれは腹立つと思いますよ。一回あったんですよ。俺がデビューしたてで、鈴木秀樹さんがベルト獲ってぶん投げて。その時の感覚が凄く甦りましたね。あの時はビンタしたんで。デビューしたてなのに。それぐらいのクソっていう負けん気みたいなのを、あの時、稲葉のセコンドについてた人間たちには持ってもらいたかったなと思いますね。プロレスラーとしてその気持ちを押し殺しても意味がないんでね。お客さんの前で感情出さなかったら何の意味もないし、プロレス辞めた方がいい。それは凄く思いましたね。みんな普通に帰ってきたんですよ、(稲葉を)介抱しながら。『何やってんだ、こいつら?』と思いながらすれ違って、そこらへんで(中嶋に)『誰も出てこねぇのかよ?』って言われたんで、早めにその言葉言ってきたな、あいつって」 ――W-1を見渡して芦野選手しかいないという見方もできます。 ▼芦野「いつまでもそれでいいのかな?と思いますけどね。みんなあんまり責任感がないんで。誰かがやってくれるだろう精神があるんで、WRESTLE-1の人間は」 ――もっと我を出すべきだと? ▼芦野「そうですね。もう3、4年言ってるんですけどね(苦笑) どのインタビューでも、どの記事でも絶対言うんですけど、みんな興味がないんじゃないかな」 ――芦野選手から見て中嶋選手から一番脅威に感じる点は? ▼芦野「やっぱり蹴りじゃないですかね。もちろん、あの人の代名詞でもあるし。躊躇なく人の顔蹴れますからね。そこっていうのは怖いなと思いますよ。ただ、その対策も、逆に言えば蹴り以外突出したものってあんまないじゃないですか。なので、そこだけ気をつければ意外と攻略できちゃうのかなとも思うんですけど。ただね、キャリア3倍ですから。その相手とシングルでできるというのはチャンスだなとも思うし。ここからまたWRESTLE-1が浮上するための起爆剤になれると思うんで」 ――中嶋選手に勝ってベルトを奪還すれば、芦野選手の評価もWRESTLE-1の評価も上がることは間違いないですね。 ▼芦野「それが一番いいんじゃないですかね、WRESTLE-1にとって。他の人間が獲るよりいいんじゃないですかね」 ――芦野選手には蹴りを封じるにもってこいのアンクルロックという武器もあります。 ▼芦野「だからかみ合うかなとも思うんで。ただ、やっぱ試合みてても、相手を絶対に征服してやるぞというのはみててワクワクする感じがありますね。似てるものを持ってるんだなと。ただ、今までやってきてT-Hawkも同じような感じだったんですよ。でも、それとはまた別の種類のタイプなんで、それをどう攻略すればいいのかなというのは考えてますね」 ――お互いに相手を倒すのに躊躇しない空気がありますね。 ▼芦野「そうですね。だからきれいな試合にはならないと思いますよ。もうね、殺るか殺られるか。そこには凄く意識を向けてますね」 ――大みそかの大阪、後楽園のチャンピオンシップを振り返って、稲葉選手が中嶋選手に圧倒されてる姿をみてもどかしく感じていたのではないですか? WRESTLE-1こんなもんじゃないだろうと。 ▼芦野「WRESTLE-1こんなもんじゃねぇだろうというか、あれが彼の実力ですよね。仕方ないと思います。それは俺がどうこう言う問題でもないんで。先輩ですからね。しっかりやれよと大みそかも後楽園も思いましたけど。僕が先輩なら『お前もっと頑張れよ』と言えますけど、僕より先輩の人間に特に言う必要はないかなと。でもファイターじゃないなというのはみえましたね、大みそかのリング上で。戦ってねぇな、こいつって。それはこういう結果になりますよ。必然かな」 ――今度は芦野選手が勝つのが必然だと? ▼芦野「そうです。それをしないとWRESTLE-1は終わっちゃうんでね。解散しちゃいますよ」 ――芦野選手自身、WRESTLE-1最後の砦という感覚ですか? ▼芦野「そうです。あとは集大成ですね。チャンピオンとしてやってきた2年間ぐらいがあって、その前にいろんなチャンピオンの人がいて、その人たちの顔を潰さないようにしなきゃいけないし。WRESTLE-1所属として、それがやらなきゃいけないことだと思いますね」
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2・12後楽園大会でWRESTLE-1王者・中嶋勝彦に挑戦する芦野祥太郎。団体の至宝ベルト奪還の重責を担う一戦となり、「俺が負けたらやばいことになりそうな気がしますね」と危機感を抱いてはいるが、王者から散々見下された分、溜飲を下げるためにも「ここからまたWRESTLE-1が浮上するための起爆剤に」と打倒・中嶋を誓った。
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1・12後楽園大会で稲葉大樹が中嶋に敗れ、WRESTLE-1王座はノアに流出する結果となった。しかも中嶋はベルトを放り投げたうえで踏みつける暴挙を働いた。W-1勢にとって屈辱以外の何物でもなかったが、そこで奪還の名乗りを上げたのは芦野ただ一人だけだった。
芦野はこれまで同王座を2度戴冠。初戴冠となった第11代王者時代には1年間の長期政権を築いた。その思い入れの強いベルトをまるでゴミのように扱われ、「あの瞬間に自分たちで作り上げてきたものが全部壊された」と屈辱を味わわされた。「WRESTLE-1はまだできて浅いじゃないですか。まだ10年にも満たない7年。彼のキャリアにも満たないんですよ、WRESTLE-1自体が。そこでいろいろ頑張ったところで、彼の目にはドインディーとしか映ってないわけですよ」と解釈できても、中嶋から徹底的にコケにされ、見下されてきたことを受け入れることは当然できない。
そこで芦野が中嶋との戦いで見据えているのはWRESTLE-1の名誉挽回であり、失地回復だ。「もはやベルトは二の次というか、ああいうふうにWRESTLE-1を否定されたことに対して戦わなきゃいけない」と決意している芦野がノアのトップレスラーの一人である中嶋に勝利し、ベルト奪還を果たせば、間違いなく芦野、W-1の評価は上がる。散々、見下されてきた分、「ベルトを獲るというよりかは、あいつに否定されたものをこっちが否定する」と何としても溜飲を下げる構えの芦野は、「ここからまたWRESTLE-1が浮上するための起爆剤に」と打倒・中嶋を誓った。
「躊躇なく人の顔蹴れますからね。そこっていうのは怖いなと思いますよ」と中嶋の蹴りを最警戒する芦野は、「相手を絶対に征服してやるぞというのはみててワクワクする感じがありますね。似てるものを持ってるんだなと」と自分に共通する点も感じている。だからこそ「きれいな試合にはならないと思いますよ。もうね、殺るか殺られるか」と戦い模様を描いたうえで、「逆に言えば蹴り以外突出したものってあんまないじゃないですか。なので、そこだけ気をつければ意外と攻略できちゃうのかなとも思う」と自信も垣間見せた。
その裏には「あそこで誰も出てこなかったっていう時点で、誇りみたいなものは誰も持っていないわけですから。俺が負けたらやばいことになりそうな気がしますね」との危機感もある。言ってみれば芦野はW-1の強さの象徴。それを突破されることになれば、確かに団体の根幹を揺るがしかねない。だからこそ、芦野は団体の命運をかけて中嶋討伐に臨む覚悟だ。
【芦野インタビュー】
――2・12後楽園大会でW-1王者・中嶋選手への挑戦を控えますが、まず1・12後楽園大会で挑戦を表明した時はどんな心境でしたか?
▼芦野「もう行くしかないなと。追い込まれた感じではありましたね」
――追い込まれた感じというのは芦野選手自身がというよりも、WRESTLE-1という団体自体がという感覚でしたか?
▼芦野「そうですね。全部ですね。あの瞬間に自分たちで作り上げてきたものが全部壊されたというか、そういう感覚が凄くありましたね」
――ましてや中嶋選手はベルトを放り投げたり踏みつけたりと、やりたい放題に逆なでしてきましたからね。
▼芦野「そこはみてなかったんで、あとで映像をみて、『あ、こういう感じだったんだな』と思って、余計に腹が立ったのはありましたけど。あの瞬間はそれをみてなくて。なので目の前で投げられたのも腹が立ちましたけど、あれはなかなかね、よくやるなっていう感じはしますけど」
――今まで積み重ねてきたベルトの歴史を否定された形ですからね。
▼芦野「そんな感じですね。投げられて踏まれて拾いに行かされて。今までの歴代王者には武藤敬司もいますからね。それも否定されたっていうのはWRESTLE-1全員がもう一回改めて認識しないといけないなと思うんですけど。どれだけWRESTLE-1の中の人間がそれを理解してるのかなというのも疑問に感じるところもあるし。誰も出ていかなかったっていうので好き勝手言われても仕方ないのかなとも思います」
――大みそかへ向けた公開会見以来、中嶋選手は常にWRESTLE-1を見下すスタンスを貫いてきましたが、あの時、芦野選手はパートナーでしたので、物申しづらい状況でしたよね?
▼芦野「そうなんですよね。やっぱりWRESTLE-1はまだできて浅いじゃないですか。まだ10年にも満たない7年。彼のキャリアにも満たないんですよ、WRESTLE-1自体が。そこでいろいろ頑張ったところで、彼の目にはドインディーとしか映ってないわけですよ。だから天下のメジャーのノアはああいう感じなんでしょうけど、そのプライドが向こうは凄くあるわけじゃないですか。それを試合で、そのプライドを打ち破るというか打ち崩すみたいなことをしなきゃいけないなと凄く思いますね」
――ベルトを取り戻すこと以上に勝ち方が重要になりそうですね?
▼芦野「もはやベルトは二の次というか、ああいうふうにWRESTLE-1を否定されたことに対して戦わなきゃいけないわけですよね、僕らは。ベルトはあとからついてくるじゃないですか。勝てばついてくるんで。ベルトを獲るというよりかは、あいつに否定されたものをこっちが否定するという感覚ですかね」
――それをしないとWRESTLE-1を継続できないですね。
▼芦野「厳しくなってくると思いますよ。あそこで誰も出てこなかったっていう時点で、もうあのベルトというか、誇りみたいなものは誰も持っていないわけですから。俺が負けたらやばいことになりそうな気がしますね」
――現状、あのベルトを巻いた人が所属では限られますしね。
▼芦野「他団体にも何人かいるし、他団体の方が多いんじゃないかってぐらい何回も流出してるベルトであるんで。そういった面では、そういう人たちの力も使いながら歴史を紡いできたっていうのがあるんで。その中でも一番長く持ったんで。あのベルトへの愛着もあるし、2回獲ってるし。歴代の人たちもあれは腹立つと思いますよ。一回あったんですよ。俺がデビューしたてで、鈴木秀樹さんがベルト獲ってぶん投げて。その時の感覚が凄く甦りましたね。あの時はビンタしたんで。デビューしたてなのに。それぐらいのクソっていう負けん気みたいなのを、あの時、稲葉のセコンドについてた人間たちには持ってもらいたかったなと思いますね。プロレスラーとしてその気持ちを押し殺しても意味がないんでね。お客さんの前で感情出さなかったら何の意味もないし、プロレス辞めた方がいい。それは凄く思いましたね。みんな普通に帰ってきたんですよ、(稲葉を)介抱しながら。『何やってんだ、こいつら?』と思いながらすれ違って、そこらへんで(中嶋に)『誰も出てこねぇのかよ?』って言われたんで、早めにその言葉言ってきたな、あいつって」
――W-1を見渡して芦野選手しかいないという見方もできます。
▼芦野「いつまでもそれでいいのかな?と思いますけどね。みんなあんまり責任感がないんで。誰かがやってくれるだろう精神があるんで、WRESTLE-1の人間は」
――もっと我を出すべきだと?
▼芦野「そうですね。もう3、4年言ってるんですけどね(苦笑) どのインタビューでも、どの記事でも絶対言うんですけど、みんな興味がないんじゃないかな」
――芦野選手から見て中嶋選手から一番脅威に感じる点は?
▼芦野「やっぱり蹴りじゃないですかね。もちろん、あの人の代名詞でもあるし。躊躇なく人の顔蹴れますからね。そこっていうのは怖いなと思いますよ。ただ、その対策も、逆に言えば蹴り以外突出したものってあんまないじゃないですか。なので、そこだけ気をつければ意外と攻略できちゃうのかなとも思うんですけど。ただね、キャリア3倍ですから。その相手とシングルでできるというのはチャンスだなとも思うし。ここからまたWRESTLE-1が浮上するための起爆剤になれると思うんで」
――中嶋選手に勝ってベルトを奪還すれば、芦野選手の評価もWRESTLE-1の評価も上がることは間違いないですね。
▼芦野「それが一番いいんじゃないですかね、WRESTLE-1にとって。他の人間が獲るよりいいんじゃないですかね」
――芦野選手には蹴りを封じるにもってこいのアンクルロックという武器もあります。
▼芦野「だからかみ合うかなとも思うんで。ただ、やっぱ試合みてても、相手を絶対に征服してやるぞというのはみててワクワクする感じがありますね。似てるものを持ってるんだなと。ただ、今までやってきてT-Hawkも同じような感じだったんですよ。でも、それとはまた別の種類のタイプなんで、それをどう攻略すればいいのかなというのは考えてますね」
――お互いに相手を倒すのに躊躇しない空気がありますね。
▼芦野「そうですね。だからきれいな試合にはならないと思いますよ。もうね、殺るか殺られるか。そこには凄く意識を向けてますね」
――大みそかの大阪、後楽園のチャンピオンシップを振り返って、稲葉選手が中嶋選手に圧倒されてる姿をみてもどかしく感じていたのではないですか? WRESTLE-1こんなもんじゃないだろうと。
▼芦野「WRESTLE-1こんなもんじゃねぇだろうというか、あれが彼の実力ですよね。仕方ないと思います。それは俺がどうこう言う問題でもないんで。先輩ですからね。しっかりやれよと大みそかも後楽園も思いましたけど。僕が先輩なら『お前もっと頑張れよ』と言えますけど、僕より先輩の人間に特に言う必要はないかなと。でもファイターじゃないなというのはみえましたね、大みそかのリング上で。戦ってねぇな、こいつって。それはこういう結果になりますよ。必然かな」
――今度は芦野選手が勝つのが必然だと?
▼芦野「そうです。それをしないとWRESTLE-1は終わっちゃうんでね。解散しちゃいますよ」
――芦野選手自身、WRESTLE-1最後の砦という感覚ですか?
▼芦野「そうです。あとは集大成ですね。チャンピオンとしてやってきた2年間ぐらいがあって、その前にいろんなチャンピオンの人がいて、その人たちの顔を潰さないようにしなきゃいけないし。WRESTLE-1所属として、それがやらなきゃいけないことだと思いますね」
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圧勝・中嶋がW-1王座強奪 ベルト投げ捨て&踏みつけの暴挙に芦野が奪還名乗り…W-1 1・12後楽園大会詳報