12/4【DDT】秋山3連勝で首位・遠藤を猛追、樋口は勝俣に不覚で後退
『D王 GRAND PRIX 2021 in NARIMASU (FREE!)』が4日、東京・成増ホールで行われ、初出場・初優勝を目指す秋山準が高尾蒼馬を破って3連勝。得点を6(3勝1敗)に伸ばし、得点7(3勝1分け)でBブロック単独首位の遠藤哲哉を1点差で追う好位置につけた。
11・22後楽園大会の初戦でKO-D無差別級王者・遠藤に敗れ、黒星発進となった秋山。その後、11・28成増大会で勝俣瞬馬、11・29大阪大会で大石真翔を破って2連勝。この日は全日本で対戦経験もある高尾と激突した。
前半は正攻法による戦いとなり、秋山が雪崩式ブレーンバスター、顔面へのヒザ蹴りを見舞えば、高尾もドロップキック、飛びつき式DDT、エルボーなどで応戦。秋山の背中にドロップキックを見舞ってレフェリーもろとも吹っ飛ばした。無法地帯をいいことに高尾はリング下からたらいを持ち出し、秋山の脳天を2回ぶん殴った。
怒りの秋山はたらいを奪って高尾の頭、腰を殴打して逆襲。さらに顔面へのヒザ蹴り2連発からエクスプロイダーを放つ鬼の猛攻を浴びせると、自ら高尾を起こしてあえてフォールにいかず。ここ一番にしか出さないリストクラッチ式エクスプロイダーを見舞って完全無欠の3カウントを奪った。
3連勝を飾った秋山が勝ち点を6に伸ばした。これで単独首位の遠藤を1点差で追う状況となった。残る公式戦は樋口和貞戦、上野勇希戦の2試合。秋山は「DDTに来て竹下(幸之介)クンもそうだけど、試合したいと思っていた2人なので。僕らも外国人選手に最初当たった時はなめられないようにガンガンやっていたんですよ。なめられないようにガンガンやります」と宣言した。首位の遠藤は高尾戦(12・6成増)、大石戦(12・12成増)を残している。その星取りいかんではあるが、1点差に迫った秋山は残り全勝で逆転の可能性を残すのみだ。
また、秋山は高尾のお株を奪うたらい攻撃についても言及し、「やられたらやり返しますよ。最初は正々堂々やると思ったら、今のアイツはアレね。次やることがあったら、今のオマエの形で俺も返させてもらうから。(今日は)最後の一瞬だけ。でも次当たったら最初から最後までだから。よく覚えておけ」と高尾に通告。フィニッシュにリストクラッチ式エクスプロイダーを使った理由を「『やったらやられるよ』というのをわからせないといけないから」と高尾への怒りをにじませながら明かした。
また、同ブロックの決勝進出候補の一角だった樋口が勝俣の丸め込みに不覚を取って5点止まり。2勝2敗1分けで失点5となり、大きく後退した形となった樋口は「まだ可能性はありますよね? 本当に次の秋山準戦(12・6成増)に全身全霊でいきます」と気を引き締めていた。