3/18【新日本】NJC4強出そろう オスプレイがSANADA熱闘撃破、フィンレー嘲笑で決勝進出確信
『NEW JAPAN CUP 2021』静岡・ツインメッセ静岡北館(2021年3月18日)
準々決勝 ○ウィル・オスプレイvsSANADA×
オスプレイがニュージャパンカップ(NJC)準々決勝でSANADAを破って4強入り。番狂わせで準決勝に勝ち進んだデビッド・フィンレーを嘲笑し、決勝進出を早くも確信した。
準々決勝最後の一番は静岡大会のメインイベントが舞台に。オスプレイとSANADAの一戦は、やはり“鼻攻め"がキーワードとなった。
オスプレイは2回戦のザック・セイバーJr.戦で鼻を負傷(※本人は鼻骨骨折と主張)して大流血。SANADAとの前哨戦でも“鼻攻め"に遭い、自慢の高い鼻をさすりながら「SANADA戦は、鼻攻め反則の特別ルールにしろクソが!!」と高飛車にわめき散らしていた。
まずはオスプレイが腰攻めで主導権を握ったものの、やはりSANADAもオスプレイの鼻をつかんで反撃開始。オスプレイが取り乱したところで、低空ドロップキックやフランケンシュタイナーを繰り出して巻き返す。
怒りのオスプレイもSANADAの鼻を踏みにじって応戦したものの、ならばとSANADAも片腕をかんぬき式でロックするや、鼻をちぎり捨てるようにひねり上げた。オスプレイが再び激しくうろたえたところで、パラダイスロックで固定。尻に低空ドロップキックを繰り出せば、オスプレイは鼻からコーナーマットに突っ込んだ。
これでオスプレイも完全着火。SANADAも真っ向から応戦して目まぐるしくもハイレベルな展開に突入。
立体的な先の読み合いをSANADAがロープを使ったTKOで切り返せば、オスプレイもラウンディングボディプレスを回避。着地したSANADAを鮮やかなスパニッシュフライで叩きつけ、後頭部へのダイビングエルボー、ハイアングルのパワーボムと猛ラッシュに出た。
屈さぬSANADAも続くストームブレーカー踏ん張るや、ローリングエルボーも避けてタイガースープレックスを発射。シュミット式バックブリーカーから今度こそのラウンディング・ボディプレスを狙ったところで、オスプレイも立ち上がり、コーナー上のSANADAに股抜き式のトラースキックを叩き込む。続けざまに新兵器の開脚式フェイスバスター(ロンドン・ハズ・フォールン)で叩きつけ、ヒジのサポーターを外して後頭部をフォーアームで打ち抜きにかかる。
負けじとSANADAも追撃をスタンド式ドラゴンスリーパーで切り返したが、オスプレイもすり抜けてオスカッターへ。キャッチしたSANADAも再びスタンド式ドラゴンスリーパーで捕獲したものの、コーナーを蹴り上げながら一回転して切り抜けたオスプレイは、ローリングエルボーを狙った。
SANADAもこれをカウンターのローリングソバットでドンピシャリと迎撃だ。続けてトンボ切りからのドラゴンスリーパーで絡みつき、そのままスイングして必殺Skull Endへ。みるみる力が抜けていきつつも、オスプレイがギブアップしないとみるや、自ら技を解き、今度こそのラウンディング・ボディプレスで仕留めにかかった。
だが、オスプレイは剣山で撃墜。ストームブレーカーを着地されてもフックキックを叩き込む。なおもSANADAは追撃を回転足折り固めで切り返したが、ギリギリで肩を上げたオスプレイは、ポップアップ式のTKOを狙ったSANADAをさらにリバースフランケンで切り返す離れ業に成功だ。立て続けにオスカッターをズバリ。肩を上げられても猛烈な後頭部ローリングエルボーから、今度こそのストームブレーカーにつなげて完璧な3カウントをもぎ取った。
“鼻攻め"をしのいで、終わってみれば2回戦に続く超ハイレベルな熱闘の末にSANADAを粉砕。NJCベスト4入りを決め、3・20仙台大会で行われる準決勝のカードは「ウィル・オスプレイvsデビッド・フィンレー」「EVILvs鷹木信悟」に決まった。
締めのマイクを握ったオスプレイは、準決勝の相手となるフィンレーを公然と嘲笑。フィンレーはこの日のセミファイナルでジェイ・ホワイトを破る番狂わせを展開したが、「世界最高のこの俺が次の準決勝でジェイ・ホワイトを破り…って、次はデビッド・フィンレー? あのフィンレーがジェイに勝っただと? ぶわっはっはっは! フィンレーおめでとう。なんてシンデレラストーリーだ。美しい! よくやったよ」と爆笑しながら完全に格下扱い。
「お前のシンデレラ・ストーリーは仙台で俺によって潰されるんだ」と宣告して決勝進出を早くも確信すると、「誰がベストなのか教えてくれ、誰がベストなのか見せてくれ。忘れるな、ウィル・オスプレイは…次元が違う!!」とお決まりのフレーズを叫びながら、杜の都のファイナルラウンドへと帝国艦隊の帆先を向けた。