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6/3【新日本】KENTAがサプライズ登場、BULLET CLUBに“残留"

『BEST OF THE SUPER Jr.29』日本武道館(2022年6月3日)
○タマ・トンガ&オカダ・カズチカ&矢野通&タマ・トンガ&邪道vsジェイ・ホワイト&ドク・ギャローズ&石森太二&外道×

 KENTAが日本武道館にサプライズ登場。ジェイ率いるBULLET CLUBに“残留"した。

 KENTAは1・5東京ドーム大会での棚橋弘至戦で負傷。鼻骨骨折、左股関節後方脱臼骨折、背部裂傷、左環指腱性槌指と診断され、長期欠場を余儀なくされた。その間に、BULLET CLUBの内紛が発生し、ジェイたちがGODと邪道を追放。GODたちは正規軍に合流し、遺恨が続いていた。欠場中のKENTAはどちらにつくか態度を明確にせず、今日の大会前にもTwitterで「頑張れ!髭!」とジェイ派ともGOD派とも取れるつぶやきをしていた。

 KENTA不在の中、来日から遠ざかっていたジェイが5・1福岡ドーム大会に電撃登場。IWGP世界ヘビー級王者のオカダを襲撃KOして、6・12大阪城大会でのタイトル挑戦を決めた。カール・アンダーソンとドク・ギャローズもBULLET CLUBに再合流。今宵はBULLET CLUBとCHAOSによる8人タッグマッチで前哨戦が組まれていた。

 試合前にBULLET CLUBがリングを占拠すると、ジェイは阿部リングアナからマイクを奪い取り、「みんなが聞きたいのはこの“CATALYST"、SWTICHBLADE、ジェイ・ホワイトの声だ!」と豪語。新型コロナ陽性で欠場となったアンダーソン、虫垂炎で緊急欠場したジュース・ロビンソンの名前に触れると、「だが1人サプライズで登場だ」と高らかに宣言する。すると、ここで禍中のKENTAが花道から登場。ジェイとギャローズがロープを開けてリングに招き入れると、KENTAは他のメンバーとともにTooSweetポーズを決めた。

 残留の意志を明らかにしたKENTAはそのままセコンドに。BULLET CLUBに捕まった邪道に罵声を浴びせると、邪道からツバを吐きかけられる場面も。日本国内で新日本の試合に出場するのは実に5年ぶりとなったギャローズが暴れ回ると、邪道を一方的に暴行し、試合はBULLET CLUBペースで進んだ。

 そんな中でも、オカダとジェイの直接対決が実現。福岡ドーム大会で襲撃された屈辱を晴らそうと、オカダはDDTなどで一気呵成に攻め立てる。ジェイの逆水平やブレードバスターに苦しむも、スキを突いてマネークリップに捕獲。レインメーカー、ブレードランナーはどちらも空転したものの、オカダは得意のドロップキックをぶち込んで、意地を見せた。

 混戦を締めくくったのは、欠場となったアンダーソン相手に6・12大阪城大会で防衛戦を控えるNEVER王者のタマだ。KENTAに気を取られたスキに外道に丸め込まれるも、邪道がラリアットで援護射撃すると、最後はガンスタンで勝利した。

 試合後、コメントを発表したKENTAは「何? 今日の客。歓迎もしなけりゃブーイングもしねぇし、何だアレ? 何か『あぁ……』みたいな。もっと何かあるだろ?! 何ヵ月ぶりかに来たんだから。忘れてる?」と舌鋒を観客に向け、「手短にするけど、結局俺が、久しぶりにここに来て何が言いたいかっていうと、だいたいBULLET CLUBの分裂騒動が起き始めたのが3月で、今日が6月で、3、4、5と3ヵ月の間ヒゲで引っ張ってきて、『もう飽きた』とか言われながらヒゲのネタで引っ張るのはけっこう大変だったってこと!」とテレビカメラに向かって叫んでいた。

 今大会ではタマが勝利し、オカダもジェイ戦に向けて反攻姿勢を取ったが、KENTA残留でBULLET CLUBがさらに勢いを増したのは誰の目から見ても明らか。具体的な発言はなかったものの、復帰時期を含め、今後のKENTAの動向が気になるところだ。

【タマの話】「おい、カール。カール・アンダーソン、どこだ? お前もBULLET CLUBの連中と一緒に来るはずだったんじゃないのか。でもお前は現れなかった。俺がNEVER無差別級のベルトを獲った瞬間にハデに背後から襲撃をしかけといて、すっぽかすとはどういうことだ!? 俺はお前のせいであの瞬間に浸ることもできなかった。もちろんお前らのとった行動に驚きはしなかった。お前らには忠誠心ってものが微塵もない。BULLET CLUB立ち上げ当初から、忠誠心が一番大事だって言ってたくせに。お前は変わってしまった。お前ら(Good Brothers)は欲にまみれて去っていった。お前らの誰1人として尊敬に値しないが、中でもお前、カール・アンダーソンは心底軽蔑する。俺はお前に敬意を表し、ガンスタンを継承した。お前は俺にとっては尊敬できる兄貴同然の存在だったから。2012年にお前がG1決勝でオカダと当たった時だって、俺はお前のセコンドについた。それにお前がタナハシと闘った時(『NEW BEGINNING 2013』)だってそうだ。俺はお前の隣で学んだ。お前のようになりたいって思っていたんだ。でもお前はさっさと出て行った。お前が忠実なのは金だけだ。そしてお前は変わり果てた。WWE、インパクト、他の団体も含めて、それらがお前を変えてしまった。お前は捻くれて、怒りっぽく、妬み深い人間になった。だけどな、カール・アンダーソン、お前が俺のホームであるニュージャパン・プロレスに今さら戻ってきても、もう昔のようにお前を尊敬することはできない。オーサカ『DOMINION』で俺はお前の遥か先を進んでるってことを教えてやる」

【矢野の話】「(※インタビュースペースに駆け込んできて)ごめんなさい! ごめんなさい! アイム・ソーリー! アイム・ソーリー、ギャローズさん! 確かにギャローズさん、デカくて怖くて強い! (三拍子揃ってるところが)吉野家みたい! でも! 俺には見えたよ! 見えた! 俺には見えた! 彼の脳みそは(※親指と人差し指で輪っかを作って)こんなに小っちゃかったよ! こんなに小っちゃくしぼんだ脳みそを、(※消毒液のスプレーを噴射して)消毒液で戻してやろうとしてるんだから、嫌がんないでよぉ!」

【オカダの話】「ジェイにもリング上で言われた通り、お前がこのベルトを獲る? それが分かんない俺がステューピッドだって? 言ってくれるねぇ。俺はなぁ、お前が言ってること、全く理解できないよ、ジェイ。だったら俺はもうバカでもいいよ。お前がホントのバカなのか、ソーリー、ステューピッドか。それがどっちなのか、6月12日に分からしてやるよ。お前の考えが正しいのか、やっぱり俺がチャンピオンでしたね、すみませんって言うのか、次は大阪城。もうしっかり盛り上がってきてますし、コンディションもバッチシなんで、大阪城が楽しみです。また会いましょう」

※邪道はノーコメント

【ジェイの話】「オカダ、リングでも言ったが…それなりに英語は話せるみたいだな。知らなかったヤツもいるだろうから俺から教えてやる。オカダはまぁまぁ英語が話せるんだ。見た目ほどバカじゃないようだ。アイツは誰よりも俺の実力に気付いてる! アイツは俺のほうが実力があるってことをもう分かってる。その証拠に俺たちの対戦成績は3-1で俺が勝ち越してる! お前ら忘れてただろうな。ニュージャパンはレインメーカーが見せかけだけのニセモノって事実に気づかれちゃマズいから必死で隠してるんだ! SWITCHBLADE、ジェイ・ホワイトはまだデビューして10年も経ってない! それにまだ30代にも達してない! でも俺はオカダ含め全員を超えた! 『DOMINION』で勝敗は4-1に更新される! ニュージャパン、もう俺を隠しておくことはできないぞ! 俺はオーサカ・ジョー・ホールのリングをBULLET CLUBのメンバーと一緒に勝者として降りる! 俺が描いてきた完璧なシナリオが『DOMINON』でようやく現実となる! オカダ、お前がバカじゃないことは分かってる。だから俺が言ってることは全て事実だって気付いてるんだろ! 俺が口に出したことは全て現実になってきた。オカダ、お前の時間もこれまでだ。IWGP世界ヘビー級のベルトは俺がいただく。そして俺が唯一無二で新・グランドスラムチャンピオン(5冠王)になる! タナハシにも追いつけない。IWGP USヘビー、IWGPインターコンチ、IWGPヘビー、NEVER無差別級に続き、6・12でこの俺がIWGP世界ヘビー級王者に輝く! オカダ、お前の頭には俺に負ける結果しか見えてないだろ。オカダにできることは、SWITCHBLADEと共に呼吸することだけだ。オカダは“STILL MY ERA"(まだ時代は俺のもの)だって本当は分かってるんだ」

【ギャローズの話】「ヤノ! トオル・ヤノ! マイ・ブラザーのマシンガン・カール・アンダーソンは今日、このマットに上がることができなかった。今日は俺の日本での復帰戦だったのに、お前はバカみたいなお笑い試合で俺を辱めようとした! こんなの、アメリカのクソみたいなテレビレスリングのほうがお似合いだ! ニュージャパン・プロレスのマットではGood Brothersはグッド・ガイズじゃない! ドク・ギャローズは悪党なんだよ! ヤノ、おふざけはオーサカの『DOMINION』で俺が終わらせてやる! お前をぶっ壊してやる!」

【石森の話】「久々ジェイと組んで、ギャローズとは初タッグ。で、KENTAさんも戻ってきた。本来ある形が戻ってきた。だが俺は、ヒロムに絞め落とされ、今年もBEST OF THE SUPER Jr.決勝に残れなかった。負けたことも分からないなんて、(※手に持っていたベルトを掲げて)チャンピオンとして最大の屈辱だ。今日の結果がどうであれ、俺はヒロムにリベンジする。で、何かアイツ言ってたなぁ。『アナタは壊される側ですよ』って? 冗談じゃねぇよ。アイツらと一緒にすんじゃねぇ。俺は変わらず、ぶっ壊す側だ!」

【KENTAの話】「ちょっと座らせて(※座りながら、ビデオカメラに)お前、太ってんじゃねぇかよ! 太ってんなぁ! 太ってんなぁ! 何? 今日の客。歓迎もしなけりゃブーイングもしねぇし、何だアレ? 何か『あぁ……』みたいな。もっと何かあるだろ! 何ヵ月ぶりかに来たんだから。忘れてる? もしかして。いや、そんなのはいいんだけどよ。これ(コメント)も久しぶりだから。分かる? 話すことないよ、だって試合してないんだから。お目(ビデオカメラマン)が太ってるってことだけだよ、言いたいことは! だからもう、(※立ち上がりながら)手短にするけど、結局俺が、久しぶりにここに来て何が言いたいかっていうと、だいたいBULLET CLUBの分裂騒動が起き始めたのが3月で、今日が6月で、3、4、5と3ヵ月の間ヒゲで引っ張ってきて『もう飽きた』とか言われながらヒゲのネタで引っ張るのはけっこう大変だったってこと!」

※外道はノーコメント

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