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1/9【新日本】IWGP世界ヘビー再戦決定も内藤がSANADAに落胆 「受けなきゃよかった」

 2・24札幌大会でIWGP世界ヘビー級王座初防衛戦が決まった内藤哲也が9日、東京・中野坂上の新日本事務所で会見。初の“東京ドームでの大合唱"の立役者ともいえるSANADAのリマッチ要求を当初は歓迎していたものの、「ノーコメントっていうのを見て俺はガッカリしたし、なら受けなきゃよかった。SANADAとまたタイトルマッチをやることに関して、あまりテンションが上がらない」と一転して落胆。SANADAに挑戦者にふさわしい自己主張を求めた。

 1・4東京ドーム大会でSANADAとの激闘を制し、IWGP世界ヘビー初戴冠を果たした内藤。試合後は悲願だった東京ドームでの大合唱も遂げ、「2024年、最高のスタート」を切ることができた。

 初めて手にしたIWGP世界ヘビーだが、同王座設立の際、誰よりも反対していたのが内藤だった。「このベルトの存在っていうのは俺にとってあまりいいものではなかったし、実際こうやって獲ってみても、やはり複雑な心境」といい、「今現在、このベルトへの思い入れっていうのは、まあ東京ドーム前よりかはほんのちょっと上がったかもしれないけど、それでもほんの少し」と言うのも無理はない。その思いを物語るように、会見中はベルトに自身のキャップをかぶせた。かつてIWGPインターコンチネンタルのベルトを放り投げて物議をかもしたこともある内藤は「これから保持していくことによって、このベルトへの愛着がわくことを祈ってますよ。そうじゃなければ放り投げてやりますよ」と不敵な笑みを浮かべた。

 とはいえ、東京ドーム大合唱を実現できたのも、メインでIWGP世界ヘビー戴冠を果たしたからこそ。試合後、EVILに妨害されそうになったものの、SANADAがシャイニングウィザードで蹴散らしたことで、やり遂げることができた。だからこそ、1・5墨田区大会でSANADAがリマッチを要求した時、「SANADAには大きな借りを作っちまったなって思ってたんでね。いいよ、やってやるよ」と快諾。この日、再戦が正式に決まった。

 だが、1・5墨田区大会から帰宅後、SANADAがノーコメントだったことを知って内藤の心境に大きな変化が生じた。「あのノーコメントっていうのを見て俺はガッカリしたし、なら受けなきゃよかったなと思いましたよ」とまで言い、「もちろん北海道のお客様にこのベルトを持った姿をお見せできるってことはうれしいですけどね。SANADAとまたタイトルマッチをやることに関して、あまりテンションが上がらない」と落胆ぶりを隠そうともしない。

 「SANADAがどう思ってるのかが凄く気になるわけで、それがSANADAの作戦ならいいよ。俺のことをどう思ってるのかな? いや、こうなのかな?って戸惑わせることが作戦ならいいけど、そうじゃなく、ただただ控室に早く帰りたいからってだけでノーコメントなのであれば、彼はもうこれ以上のレスラーになることは絶対にないでしょうね」。そうSANADAを批判した内藤は「基本的にタイトルマッチっていうのは俺はチャレンジャーがどんどん仕掛けていくものだと思ってますよ。それはリング上もそうだし、バックステージもそう」と持論を展開。そこで「決まってしまった以上、SANADAの意気込みだったり、このタイトルマッチにかける思いをちゃんと連日バックステージで言ってくれよ」と注文を付けた内藤は、「じゃなきゃ俺のテンションは上がらないし、結果も東京ドームと同じ結末になるでしょう」と断定した。

 ドーム大合唱を実現させた今、内藤には「俺のホーム広島にあるマツダスタジアムでも大合唱したいなって。あと俺の地元である東京武道館であったり、俺のデビュー戦の地である埼玉県の草加市スポーツ健康都市記念体育館であったり、これから日本中、世界中いろんなところで会場のお客様と一緒に大合唱したい」と新たな夢が出来上がった。それを実現させていくための第一歩が2・24札幌決戦だが、SANADAの出方次第で火がつかないまま迎えることになりかねない。内藤の痛烈な投げかけにSANADAはどう反応するのか。


【会見の模様】

▼内藤「3年ぶりに東京ドーム大会のメインイベントに戻り。そして東京ドームでの大合唱。2024年、最高のスタートを切れましたよ。俺、花道の一番奥でよく振り返るんですよ。そこから見える景色ってメインイベントで勝利した者だけが見れる特別な景色だから。でも今回、俺は東京ドームで花道の奥から振り返ることはなかった。何で振り返らなかったか? それはまたこの舞台に戻ってくれば見れるかなって思ったから。東京ドーム大会のメインイベントで勝利し、そして花道の一番奥からの景色を見るため、俺はまた必ずこの舞台へ戻ってくるぜ。カブロン!」

――2・24札幌大会でSANADAとの再戦が正式に決まったが?

▼内藤「正式発表されたんですね。SANADAにしては珍しく自分の意思を自分の口で言ったなと。その姿を見て、あ、SANADAはちょっと変わったのかなと思いました。実際、東京ドームで大合唱できたのは、乱入してきたEVILを排除してくれたSANADAのおかげ。その部分もあるわけで、大きな借りを作っちまったなと。普段ほとんどコメントをしないSANADAがマイクをもって『もう一回やらせてくれ』と。東京ドームでの借りもあるし、俺はやろうと思いましたよ。そしてバックステージでコメントを出し、家に帰り、さあ今日SANADAはリング上ではああ言ってたけど、バックステージで何を語ったのかな? 意気込みでも語ったかな?と思いながら見たらノーコメント。非常にガッカリしましたよ。あの時会場できっとみんなが喜ぶかなと思って、あの言葉を言ったんですか? もう一回やらせてくれって言ったんですか? 本当にそう思ってんだったらバックステージで改めて言うべきでしょう。全く同じ言葉でもいいよ。別に一字一句全く変わらず同じまんまでもいいよ。もう一度言うべきでしょう。あのノーコメントっていうのを見て俺はガッカリしたし、なら受けなきゃよかったなと思いましたよ。それぐらい今現在、俺にとって札幌での防衛戦はあまりテンションが上がらないですね。もちろん北海道のお客様にこのベルトを持った姿をお見せできるってことはうれしいですけどね。SANADAとまたタイトルマッチをやることに関して、あまりテンションが上がらないですね。前回とは立場が違うわけで、今回は俺がチャンピオン、SANADAがチャレンジャー。基本的にタイトルマッチっていうのは俺はチャレンジャーがどんどん仕掛けていくものだと思ってますよ。それはリング上もそうだし、バックステージもそうだし。だから、もう決まってしまったんでしょ? 決まってしまった以上、SANADAの意気込みだったり、このタイトルマッチにかける思いをちゃんと連日バックステージで言ってくれよ。じゃなきゃ俺のテンションは上がらないし、結果も東京ドームと同じ結末になるでしょう。決まった以上はやりますけど、何かスッキリしない決定ですね」

――2・24札幌大会ではL・I・JとJust 5 Guysの5対5全面対決となったが?

▼内藤「うーん、墨田区大会でのSANADAのマイクを受けての発表なんでしょうけど、SANADAもそうだし、他のメンバーはどう思ってるんですかね。ただ、バックステージでノーコメントだったのはSANADAだけかな。やっぱりSANADAがどう思ってるのかが凄く気になるわけで、それがSANADAの作戦ならいいよ。俺のことをどう思ってるのかな? いや、こうなのかな?って戸惑わせることが作戦ならいいけど、そうじゃなく、ただただ控室に早く帰りたいからってだけでノーコメントなのであれば、彼はもうこれ以上のレスラーになることは絶対にないでしょうね。そして札幌でのタイトルマッチでも東京ドームと同じように、また俺に敗れることでしょう。そして涙でも流すのかな。勝手に泣いてろよ、カブロン」

――過去ベルトの扱いが物議をかもしたこともあったが、現段階でIWGP世界ヘビーへの思いは?

▼内藤「腰には巻いてないですけどね。このベルトが誕生する時に最後の最後まで反対したのは俺ですから。だから、やはりこのベルトの存在っていうのは俺にとってあまりいいものではなかったし、実際こうやって獲ってみても、やはり複雑な心境ですよ。だから今現在、このベルトへの思い入れっていうのは、まあ東京ドーム前よりかはほんのちょっと上がったかもしれないけど、それでもほんの少しなわけで。これから保持していくことによって、このベルトへの愛着がわくことを祈ってますよ。そうじゃなければ放り投げてやりますよ。だって壊せば、また新しいベルトができるんでしょ? しかも名前も変わるんでしょ? そんな前例があったような、なかったような」

――東京ドームで初めて大合唱し、内藤選手の中で変化したものはあった?

▼内藤「まだやって数日ですし、またさらに1ヵ月、2ヵ月経ったら感じ方が変わってくるかもしれないですけど、あれだけのたくさんのお客様と一緒に大合唱するっていうのは気持ちよかったですね。そして、ずっと目標にしてきたことなので、東京ドームでの大合唱ってものが。これが達成してしまった時、何も見えなくなってしまったら俺はレスラーとして終わるんだろうなと思ってたんですけど。あれをやったあと、すぐに俺はマツダスタジアムでもやりたいな。俺のホーム広島にあるマツダスタジアムでも大合唱したいなって。あとバックステージでも言いましたけど、俺の地元である東京武道館であったり、俺のデビュー戦の地である埼玉県の草加市スポーツ健康都市記念体育館であったり、これから日本中、世界中いろんなところで会場のお客様と一緒に大合唱したいなって思いました。デ・ハ・ポンってね」

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