プロレス/格闘技DX

　『Into The Fight 2024』が25日、東京・後楽園ホールで行われ、16人組ダンス&ボーカルグループ「THE RAMPAGE」の武知海青がプロレスデビュー戦を白星で飾った。

　今大会の前売り券は武知のプロレスデビューが決まると、早々に完売。DDTでは急きょ追加席を販売したが、それもあっという間にソールドアウト。大会当日は立錐の余地もない超満員札止め(1600人=主催者発表)のファンが詰めかけた。

　武知は上野勇希&勝俣瞬馬をパートナーに、遠藤哲哉&岡谷英樹&正田壮史と対戦。自身が希望した上野とのタッグ結成、同世代対決が実現した。リングに足を踏み入れた武知は正田にエルボーを叩き込み、打点の高いドロップキックをさく裂。上野、勝俣との連係技もこなしてみせた。

　その後、遠藤が起き上がりこぼしチョップを見舞えば、岡谷は頭を踏みつけるなど手荒い攻めを見せ、武知はプロレスの厳しさを叩き込まれた。さらにエルボーを連発してくる岡谷にエルボーを返し、ランニングエルボーバット一閃。遠藤相手にコーナーからの飛びつきフランケンシュタイナー、ダイビングボディアタックを華麗に決め、正田にはフルネルソンバスターを繰り出した。正田とのエルボー合戦にドロップキックで競り勝つと、最後は上野が岡谷にBMEを決めて3カウントを奪取した。

　武知が勝利に貢献し、プロレスデビュー戦を飾った。試合後、「プロレス、最高だな!」と絶叫した武知は「会場に来てくださる皆さんだったり、応援してくださる皆さんのパワーが、僕らのパワーになって、クオリティーが上がったり、もっといい技を出してやろうとかなりました」と試合中の心境を口に。「まだ出してない技、出せていない技がたくさんありますので、今後また挑戦する機会があったら、また3人でもそうですし、赤髪(岡谷)に突き飛ばされたので、あのガキにもう一発だけ、やり返してあげたい」と2戦目以降に前向きな姿勢をみせた。

　「素晴らしい選手がたくさんいたと思います。DDTファンもそうですし、プロレスという世界でもそうですし、たくさんの素晴らしい世界が待っています。興味が沸いた方は、DDTさんの応援をよろしくお願いします」。武知がそう呼びかけると、最後は上野の音頭による「ありがとう」で締めくくった。

　試合を終えた武知はバックステージで「やっぱりチームの皆さんに助けられて、一人じゃ絶対乗り越えられなかったんで。助けていただきながら、自分の出せる精いっぱいの力を振り絞りながら、勝利の2文字に向かって行ったんですけど。勝ったんで、そういう喜びが出せてるんですけど、すごく楽しかったなって」と振り返った。当然ネクストが期待されるところで「またプロレスやりたいという思いが強くなりました」と継続参戦に意欲を見せていた。


【遠藤の話】「プロレスファンの応援もすごいんですけど、RAMPAGEファンの応援の力もそこに加わって、さらにエンターテインメントの可能性を感じました。武知選手、練習してるのが試合して見て伝わった。エルボーとかも的確に打ってきて。我々のチームは負けてプロレスの悔しさを味わいました。勝ってプロレスの楽しさを味わったと思うんですけど、まだ自力勝利挙げてないんで。もっと欲を出していただいて、まだまだ継続的に参戦していただきたいと思います」

【岡谷の話】「いい根性してんじゃねぇか。アンタの覚悟、伝わって来たよ。いつでも相手してやる」