【DDT】MAOが元キック王者・町田との壮絶打撃戦制してUNIVERSAL王座V5 正田が3・17後楽園で挑戦へ 2024/2/25

 『Into The Fight 2024』が25日、東京・後楽園ホールで行われ、MAOが元キックボクシング王者・町田光との壮絶な打撃戦を制し、DDT UNIVERSAL王座5度目の防衛に成功。正田壮史が名乗りを挙げ、3・17後楽園大会での挑戦が決まった。

 町田は昨年2・26後楽園大会で坂口征夫と組み、“しゅんまお"MAO&勝俣瞬馬の持つKO-Dタッグ王座に挑むも敗退。同年5月を最後にDDTマットから離れていたが、「やり残したことがある」とMAOに挑戦を表明し、この日のUNIVERSAL王座戦を迎えた。

 まずはMAOがドロップキック、掌底連打で攻め立てれば、町田はパンチ連打、ローキックを返していく。戦場が場外に移ると、南側客席で打撃戦を展開。リングに戻ると、MAOの掌底、町田のパンチの応酬となり、激しいしばき合いに発展した。

 終盤、町田がまさかのバックドロップを見舞い、必殺の居合いパンチを繰り出したが、MAOはロープにエスケープ。今度は相手の腕めがけてミドルキックを打ち合うと、町田がパンチを連打したが、最後はMAOがみちのくドライバーIIを決めて3カウントを奪取した。

 MAOが町田との打撃戦を制してUNIVERSAL王座5度目の防衛を果たした。「とんでもねぇ男だな。町田光。気合で勝ったけど、相当ヤバかった。勇気ある挑戦ありがとうございます」と町田に賛辞を送ったMAOは「ここにいる過去最高のDDT UNIVERSALチャンピオン、次の照準は4月4日(現地時間)、フィラデルフィアだ。米国大会でなんかいい人みつくろって防衛戦やる!」と宣言した。

 すると正田が現れ、「フィラデルフィアに行く前に待ってほしいです。そのベルト、俺がほしい。そのベルトを獲って、俺がチャンピオンとしてフィラデルフィアに連れて行って、このベルトをもっとユニバーサルにしてやるよ」と挑戦を表明した。MAOは「俺はこのベルトに一つだけルールがある。俺の次に獲るヤツは俺が安心して次を任せられるヤツ」との考えを示しつつ、「このベルトを俺が持ち続けることでみんなに見せていく景色、未来を、お前に奪う覚悟があるんだったら受けてやらないこともないんだけど、それはハードルが高すぎるわ」と拒もうとした。が、観客から正田に多くの拍手が送られるとMAOは心変わり。「消去法で次の挑戦者はお前だ」と受諾し、3・17後楽園大会で正田とのV6戦が決まった。

【DDT】3/17(日)東京・後楽園ホール『Judgement2024〜旗揚げ27周年記念大会5時間スペシャル〜』12:00開場、14:00開始

▼DDT UNIVERSAL選手権試合
[挑戦者]
正田壮史
vs
MAO
[第12代王者]
※MAO6度目の防衛戦


【MAOの話】「もうダメかもしれないと何度も思いました。俺の耳にはいっぱい声援が届いて、頑張ろうというか、全然ドン引いてないじゃんと思って。みんなドン引きしつつも楽しんでくれたみたいでよかった。やっぱプロレスリングだから。俺はキックボクシングをやったわけじゃねぇ。ズタボロだけど、こんな相手に巡り会えて幸せだ。いろんな部門のライバルがいるけど、間違いなく心のライバルだ。ものすごいハートだった。次は正田。ずいぶん生意気なヤツが出てきたもんだね。ああいう、バカと天才は紙一重のバカ寄りが一番強いんだ。アイツは大馬鹿野郎だけど、俺は大馬鹿野郎好きだよ。バチボコにやろう」

【町田の話】「試合にかけて、全部出してやろうと思って、この試合でどうなってもいいやって、そういう覚悟で挑んだけど届かなかった。なかなかうまくいかないこと、追いかけて離れていってしまったり、そういったものがあるんだけど、今日もベルトに届かなかった。でも俺はあきらめない。自分に負けたくないし、自分の人生に負けたくないから。自分の可能性をこれからもあきらめないで、自分に負けないで生きていこうと思います」