【DDT】イルシオンがクリスに完敗も涙のシャーデンフロイデ入り 平田の「いつどこ」が大鷲に移動 2024/8/30 22:00

 『闘うビアガーデン2024 in SHINJUKU【DAY2】』が30日、東京・新宿FACEで行われ、覆面戦士イルシオンがクリス・ブルックスとの一騎打ちに完敗を喫したものの、熱望していたシャーデンフロイデ・インターナショナル入りを認められた。

 イルシオンは7・26新宿大会でシャーデンフロイデ入りを希望。以降、結果を出せない状況が続いてきたが、この日、シャーデンフロイデのリーダー、クリスとのシングル対決が組まれた。

 ユニット入りをアピールするには絶好の機会。燃えるイルシオンはいきなりドロップキック、エルボー連打を繰り出して攻め立てた。が、クリスも容赦しない。張り手、チョップでイルシオンの動きを止めると、マスクを剥ぎ取った。イルシオンが代わりのマスクを被っても、クリスはそれを引き裂き、ステージに連れ出すと床の上にボディプレスを決め、ゴムパッチンで痛めつけた。

 リングに戻るとクリスはダイビングフットスタンプ、ラリアットで攻め込んだ。イルシオンもプレイングマンティスボムを阻止し、DDT、ネックブリーカー、ダイビングボディプレスと必死の反撃。スワントーンボムを放った。

 だが、クリスが剣山で阻止。正調、変型とパイルドライバーを連発すると、イルシオンも2カウントで返す根性を見せ、張り手連打で食らいついたが、クリスはハイキックで返り討ち。すかさずプレイングマンティスボムを決めて3カウントを奪った。

 完敗を喫したイルシオンが引き揚げようとすると、シャーデンフロイデの一員であるアントーニオ本多が止め、「クリスとシングルやって勝てるわけないだろ。まっとうなのはお前の負け方だ。シャーデンフロイデ・インターナショナルは強いから入れるわけじゃない。4人とも人生をこじらせて、なんらかの傷を持ってる人間たちだ。だから今日のお前の負けっぷりはシャーデンフロイデ・インターナショナルっぽさがある」と投げかけた。クリスも「そう言いながら、入っていいと思う」とイルシオンのユニット入りを許可。リングに呼び戻されたイルシオンは涙ながらにクリスからユニットのTシャツを受け取った。

 バックステージでクリスが「今日リングで頑張った。だから一緒にシャーデンフロイデでやりましょう」と呼びかけると、イルシオンは「僕はまだへなちょこでまだ勝ちも少ないけど、ここからクリスさん、本多さん、高梨(将弘)さん、正田(壮史)さんの元で強くなって、DDTの中心に立ちます」と決意表明。心機一転、シャーデンフロイデの一員として上を目指すことになった。

 また、石田有輝がオープニングに登場。5月20日付で相撲特化型芸能事務所「SUMOエージェンシー」に所属し、大阪に拠点を移してスポット参戦してきたが、同事務所を離れたことを報告。石田は「大阪にどすこいを置いてきました。どすこいじゃない新たな石田有輝をよろしくお願いします」とあいさつした。

 メインイベント終了後、リングに呼び出された石田はなぜか上着だけ学生服姿。上野勇希、To-yらから厳しい言葉を投げかけられながらも、声優の稲田徹さんから「希望を捨てちゃいかん。あきらめたらそこで試合終了ですよ」とメッセージを送られると、石田は「どすこいしたいです。プロレスしたいです」と前言撤回。「戻って来たぜ。これからまたどすこいしていいですか? どすこいもプロレスも精いっぱいやるんで、応援よろしくお願いします。どすこい!」と誓った。

 また、第1試合で大鷲透&石田と夢虹&中村圭吾が対戦。大鷲がラ・マヒストラルで中村を丸め込んで3カウントを奪い、「いつでもどこでも挑戦権」が中村から大鷲に移動した。この日の終了時点での「いつどこ」保持者はKANON、高梨、勝俣瞬馬、大鷲の4選手となった。