5/3【全日本】青柳が大逆転5勝目 耕平は再戦アピール、世界タッグに色気
『2021 Champion Carnival』最終戦 TVマッチ(2021年5月3日生配信)
「2021 Champion Carnival」公式戦 ○青柳優馬vs佐藤耕平×
青柳が耕平撃破で5勝目を挙げて公式戦全日程を終了。耕平はあと一歩のところで初出場・初優勝を逃したものの青柳に再戦をアピール。世界タッグ王座にも色気をみせた。
青柳はここまで4勝4敗・勝ち点8。他力本願でかろうじて優勝の可能性を残して最終戦を迎えた。相手は勝ち点10で首位タイの耕平。勝てば優勝への最短距離となるところだったが、青柳がこれを止めてみせた。
序盤こそ青柳がリングアウト寸前に追い込むなど攻勢に出たが、打撃戦になると耕平が圧倒。青柳がダイビングボディアタックを放っても、耕平はニーリフトで黙らせ、ミドルキック3連打、ファルコンアローで一気にたたみかけた。
敗色濃厚となった青柳だったが、耕平が勝負をかけたジャーマンは決めさせず。ロープに走った耕平を追尾してバックを取ると、回転足折り固めに持ち込んで逆転の3カウントを奪った。
青柳が耕平に技あり勝利。「怖えわ。死ぬかと思った。あれを長引かしたら絶対、絶対、もう絶対に勝てない」と振り返ったように、一瞬のスキを突いた丸め込みが功を奏した。これで5勝目。勝ち点10で公式戦全日程を終えた。
メインで宮原を破ったジェイクが12点をマークしたため、青柳は優勝に届かず。それでも2位タイでリーグ戦を終え、世界タッグ王者の面目を保った形となった。しかも同点に並んだのは三冠王者・諏訪魔、昨年覇者・ゼウス、パートナー・宮原、石川、耕平と、青柳にとって上位陣ばかり。シングルプレイヤーとして一段階上に上がったと言っていい。
一方、耕平は初出場・初優勝に一歩届かず。それでも諏訪魔、ゼウス、石川と歴代三冠王者を撃破し、三冠再挑戦へ向けた好材料は残した。試合後には青柳に再戦をアピール。右の拳を突き出すと、おびえる青柳と無理やり拳を合わせた。そしてバックステージでは「彼は世界タッグのチャンピオンでしょ? タッグはまだ挑戦してないんでね。しっくり来るパートナーを見つけて、彼ともう1回。まあ、タッグじゃなくてもいいですけど、とりあえず納得のいく試合をしたい」とタッグ王座獲りに前向きな姿勢をみせた。
再戦したいのは青柳だけではない。「初めてやった人間が結構多かった中で、全員が全員またやりたいなと思えた、いい戦いができた」と過酷な春を振り返った耕平の全日本での戦いはまだまだ続く。
【青柳の話】「いいや、ダメだ。怖え。怖えわ。死ぬかと思った。あれを長引かしたら絶対、絶対、もう絶対に勝てない。なんか試合後、もう1回みたいなことをやられたんですけど、ヤバい。怖かった…。あんなヤバい人は本当は相手したくないけど、無視したら無視したで、またさらにヤバそうだし、とりあえずグーだけ差し出したけど。どういう形でまた佐藤耕平さんと当たるかわからないですけど、死なないように頑張ります。あと、とりあえず今日勝って10点ですよね? ようやく、ようやく10点。望みはあると思っていいんでしょうか? わからない。僕もわからないです。でも、なんかの手違いで、たぶんこのあと僕と誰かが決定戦やると思うんで、期待しててください」
【試合後の耕平】
▼耕平「してやられた。でもまだわからないんだよね? あとの試合次第だよね? 本当はここでキッチリ勝ってつなぎたかったんですけど、あとは天に任せるしかないですね」
――リング上で再戦をアピールしていたが、またやりたい?
▼耕平「彼は世界タッグのチャンピオンでしょ? タッグはまだ挑戦してないんでね。しっくり来るパートナーを見つけて、彼ともう1回。まあ、タッグじゃなくてもいいですけど、とりあえず納得のいく試合をしたいので、お願いしました」
――可能性が残っているとはいえ、公式戦を全て戦え終えて、どんな感想?
▼耕平「とりあえず初めてやった人間が結構多かった中で、全員が全員またやりたいなと思えた、いい戦いができたので、次につながればいいかなと。あと、ツインタワーズ対決が楽しければ言うことないです。組んでるほうが楽です」