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12/6【全日本】田村が土井との熱戦制してJr.リーグ初優勝 リンダマン提案で大みそか世界ジュニア戦が決定的に

『レック presents #ajpw 世界最強タッグ決定リーグ戦 2023』後楽園ホール(2023年12月6日)
「Jr.BATTLE OF GLORY 2023」優勝決定戦 ○田村男児vs土井成樹×

 田村が土井との熱戦を制してJr.BATTLE OF GLORY初優勝。世界ジュニア王者エル・リンダマンの提案で12・31代々木大会でのタイトルマッチが決定的となった。

 熱戦が続いてきたジュニアリーグ戦はこの日、優勝決定戦を迎えた。勝ち上がったのはともに勝ち点8の田村と土井。11・26藤沢大会の公式戦で引き分けている両者が優勝をかけた決着戦を迎えた。

 力で押し込もうとする田村に対し、土井はキャリアに裏打ちされたテクニックで応戦。田村が投げ技を連発すれば、土井はロープに足を乗せてのDDTで応戦。ブレーンバスターで投げ合い、ともに消耗した。

 先に流れをつかんだのは土井。雪崩式攻撃を狙う田村をパワーボムで叩き落とし、DOI555をさく裂。バカタレスライディングキックを狙う。読んだ田村がカウンターのラリアットで迎え撃つと、デスバレーボムで追い討ち。ならばと土井もパワーボムを回転十字固めで切り返し、バカタレスライディングキックを後頭部にさく裂させた。

 追い込まれた田村だったが、バカタレスライディングキックを回避すると、ダンロックで捕獲。耐える土井をパワーボムで叩きつけると、ショートレンジラリアットをフルスイング。すかさずパワーボムで叩きつけて3カウントを奪った。

 田村が熱戦の末に土井を破ってジュニアリーグ戦初優勝。2020年のあすなろ杯以来となるシングル栄冠を手にした。この日を前に「ジュニアも面白いと思われる試合をする」と誓っていたが、最強タッグに負けない熱を決勝戦で生み出し、有言実行といっていい優勝劇となった。

 リーグ戦を制した田村が次に狙うは当然、世界ジュニア王座。試合後、王者・リンダマンが現れ、「最強のエル・リンダマン対最強の田村男児で、2024年、この全日本のジュニア、いや、世界のジュニアの最前線を走っているのがどっちか決める戦いをしようぜ。今年の汚れは今年のうちに」と舞台を12・31代々木大会に指定したうえでタイトルマッチを提案。田村も「チャンピオンから提案があった12月31日、世界ジュニア戦、お願いします」と望むところで、両者による大みそかジュニア頂上対決が決定的となった。

【田村の話】「Jr.BATTLE OF GLORY、優勝しました。こうやって優勝できたことも、今まで戦ってきた今日戦った土井成樹、外敵として参戦してきた岩本煌史、阿部史典、そして、ジュニアを引っ張ってきた佐藤光留選手、そして井上凌、ライジングHAYATO、青柳亮生。これと戦ってきたから、今こうやってトロフィーを手にすることができました。今までやってきたことは全て遠回りじゃない。強さを追い求めて、いろいろやってきたんですよ。青木真也しかり、LIDET UWFだって全部強さを追い求めてやってきました。俺は華もないし、体もちっちゃいから、うらやましいと思ったこともある。だけど、ここは諦めてなかった。気持ちが折れなかったんだ。だから、こうやって結果がついてきたんだと思います。世界ジュニアチャンピオンが今日全日本プロレスのリングに上がって来ました。そして、12月31日、代々木で世界ジュニアのベルトを懸けてやろうって言ってくれました。とても感謝しています。それは選手だけじゃなくて、お客さんにも、スタッフさんにも感謝してます。こうやって組んでくれたことに。だから、そういうリスペクトを込めて、12月31日、世界ジュニアのベルトに挑みます。そして、他団体の流出しているから、俺が取り戻します」

【土井の話】「今日は見ての通り。田村男児の完全勝利で、このリーグ戦のトップは田村男児や。ちょっと頭ボーっとしてるけど、冷静に考えたら、終わってみたら、俺はオールジャパン所属の選手に誰一人として勝てへんかった。勝ち逃げさせへんぞ。引き分けたヤツはもう一回決着戦や。これで俺を終わりにすんなよ。継続参戦や。代々木もカード組んどけよ。リベンジや、リベンジ。今日は田村男児が強かった!」

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