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12/6【全日本】中嶋&北斗が最強タッグ制覇 青柳撃破の北斗に中嶋が闘魂エール「三冠まで来てみろ」

『レック presents #ajpw 世界最強タッグ決定リーグ戦 2023』後楽園ホール(2023年12月6日)
「#ajpw 世界最強タッグ決定リーグ戦 2023」公式戦 ○大森北斗&中嶋勝彦vs宮原健斗&青柳優馬×

 中嶋&北斗が最強タッグを制覇。三冠王座に続く全日本の勲章を手にした中嶋は青柳からピンフォールを奪った北斗を「よくやった」と称え、「最強のチャレンジャーになって、このベルトの位置まで来れるなら来てみろ」とエールを送った。

 中嶋が北斗とのタッグに拒絶反応を示して始まった二人の最強タッグ。その関係とは正反対に開幕5連勝と独走態勢に入りつつあったが、後半にきて3連敗。3チーム首位タイでこの日の最終戦を迎えた。

 二人は優勝を期して公園での合同練習を敢行。その様子をSNSで発信した。中嶋は「闘魂スタイルは24時間オープン」と意味深長な言葉を口にしていたが、教えを請うべく飛び込んできだ北斗を受け入れたようだ。

 迎えた最終公式戦。二人は宮原&青柳のビジネスタッグと激突した。中嶋と宮原はNOAH7・15後楽園大会以来の再会対決で、12・31代々木大会の三冠戦へ向けた前哨戦。いきなり先発で対峙し、ローキックで先制すれば、宮原もエプロンパイルドライバーで応戦して譲らず。ならばと中嶋は宮原と青柳を鉢合わせにし、ミドルキックを乱れ打った。

 その後も中嶋はサッカーボールキック連打で蹴りまくったが、宮原もスタンドブラックアウトで応戦。シャットダウンは中嶋が阻止してジャーマンで投げれば、宮原はバーティカルスパイクを阻止して垂直落下式ブレーンバスターで突き刺した。

 そして終盤、北斗の奮戦が光った。ビジネスタッグの合体技・仕事納めを決められ、青柳のエンドゲームで絞め上げられたが、意地でギブアップせず。中嶋の援護射撃を受けて青柳にエルボーを連打し、無想一閃で突き刺す。宮原がブラックアウトでカットしても、中嶋がバーティカルスパイクで撃退。「北斗、決めろ!」とゲキを飛ばされた北斗がドラゴンスープレックス、無想一閃とたたみかけて青柳から3カウントを奪った。

 中嶋&北斗がビジネスタッグを破って勝ち点12で公式戦全日程を終了。最強タッグ優勝を飾った。中嶋は17年ぶりの出場にして初優勝。11・5札幌大会での三冠王座奪取から1ヵ月、今度はタッグの栄冠も手にした。

 試合後、トロフィーを受け取った中嶋は北斗からマイクを奪うと、「大森北斗、よくやったな」と称えた。「この最強タッグ、このシリーズを通して思ったことがある。全日本プロレスの若手はどの団体よりも素晴らしい」と全日本を評すると、「俺は外敵だ。現三冠王者、この闘魂スタイル・中嶋勝彦に噛みついて、噛みついて首をかっ切ってみろ」とアントニオ猪木ばりの逆下克上発言を放った。そして北斗に向かって「北斗、お前もだ。おい、北斗。今日はよくやったよ。最強のチャレンジャーになって、このベルトの位置まで来れるなら来てみろ」とエールを送った。

 北斗も最強タッグ初制覇。ヘビー級転向後、初の栄冠獲りとなった。中嶋のゲキを受けて張り手で答えた北斗は「今日だけは俺の素直な言葉を聞いてください。本当に今日はありがとうございました!」と歓喜の叫び。バックステージでは「このトロフィーを掲げて、俺のパートナーは来てくれるかわからないけど、世界タッグを獲りにいきたいと俺は思います」と世界タッグベルト獲りを見据えた。


【試合後の中嶋&北斗】

▼中嶋「大森北斗、本当におめでとう」

▼北斗「ありがとうございました。なんて言っていいか、わかんない。開幕戦の前はマジで試合が成り立つことすら不安で、マジでどうなるんだろうって感じだったけど、信じてよかったなって思います」

▼中嶋「開幕戦からもそうだけど、今日はこいつの頑張り。この一言です」

※中嶋が先に去っていく

▼北斗「よかった。本当によかった……。本当にこの大会が始まる前は『お前、誰だ?』なんて言われて。開幕戦、来るか来ないかわからないパートナーを信じて。メチャクチャやられても、わざと負けることだけはねえだろうって。それだけを信じて、あとは自分の強さを信じて、今日この最強タッグを優勝することができた。いろんな人のアドバイスだったり、いろんな人の指示をガムシャラに聞いてきて、それをまとめたり、この実感したことをまとめると、やっぱり素直に、基本に忠実に、そして自分の長所を伸ばすことが本当に大事だなって思いました。いろんな師匠がいたけど、言っていることは基本そんな感じでした。このトロフィーを掲げて、俺のパートナーは来てくれるかわからないけど、世界タッグを獲りにいきたいと俺は思います。ありがとうございました」


【試合後の宮原&青柳】

※青柳は亮生&HAYATOの肩を借りてコメントスペースに現れる

▼宮原「獲れなかったな」

▼青柳「大将、大将、申し訳ない」

▼宮原「言葉が出ないね」

▼青柳「正直、すまんかった。ホントにポカした。ポカした」

※青柳が先に去っていく

▼宮原「まあ、2023年、これで終わったわけじゃないから。この俺、スーパースターにはもう1つ残ってるから。今日、中嶋勝彦とタッグで向かい合ったなんて何年ぶりだ? 10年以上だな。フリーになって、どんな目をしているだろうとちょっとワクワクしてたけど、俺の知ったままの中嶋勝彦のようだな、あいつの目は。大みそかに向けて、また1つ借りができた。中嶋勝彦、大みそかは一騎打ちだ。そして、この俺のキャリアを注いでいてきた三冠ベルトを懸けて勝負だ。中嶋勝彦、1対1だ。しかも、かつて俺たちがセコンドに付いていて、師匠が巻いていたベルトだな。まさかそんな時が来るとはな。中嶋勝彦、大みそかに必ずてめぇのなめた口を防いで、俺が三冠ベルトを巻く」

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