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5/29【全日本】安齊が初の宮原超えで三冠V1、新世代ユニット結成へ「この瞬間が時代の変わる一歩目だ」

『スーパーパワーシリーズ2024』後楽園ホール(2024年5月29日)
三冠ヘビー級選手権試合 ○安齊勇馬vs宮原健斗×

 安齊がチャンピオン・カーニバル覇者・宮原との頂上決戦を制し、三冠ヘビー級王座初防衛。本田竜輝、綾部蓮、ライジングHAYATOとの新世代ユニットを電撃結成し、「今日この瞬間が時代の変わる一歩目だ」と宣言した。

 安齊は3・30大田区大会で中嶋勝彦を破って三冠史上最年少戴冠。カーニバル初優勝はならなかったものの、この日、覇者・宮原とのV1戦を迎えた。両者は昨年9・8代々木大会以来、約9ヵ月ぶり2度目の一騎打ち。安齊にとっては雪辱戦となった。

 王者vs覇者の頂上決戦の図式となった。宮原が「宮原健斗は格が違う。この三冠ベルトを巻くのはまだお前には早いんじゃないか?」と発言していたが、安齊も抗うような猛攻を見せた。エプロンでのドラゴンスープレックスで先制した安齊はフェースロックで絞め上げて宮原をグロッギー寸前に追い込む。さらにジャンピングニーを連発し、ジャーマンで攻め込んだ。

 だが、宮原は沈まない。ブラックアウト、ラリアットの猛攻に出ると、スタンド、正調とブラックアウトを連発。今度は安齊の動きが一気に鈍ったが、シャットダウンは決めさせず。ジャンピングニーで逆襲すると、掟破りの逆シャットダウンも敢行。そしてギムレットを爆発させて3カウントを奪った。

 聖地・後楽園を熱狂させた激闘の末に安齊が初の宮原超えを遂げ、三冠王座初防衛に成功。防衛ロードの第一歩を踏み出した。「勝ったけど、俺はあの人をこれで超えたなんて全然思ってない。それだけあの人がすげえから。ただ、追いかけてきた背中に少しは近づいたかな」と感慨深げに話した安齊は「俺はまだまだこのベルトを手放したくない」と言い切った。すると鈴木秀樹が現れ、三冠ベルトに手を触れてから無言のまま去っていく。安齊はチャンピオン・カーニバル公式戦で鈴木に敗れており、迎え撃つ理由もある。明確な挑戦表明ではなかったが、両者の三冠戦が浮上した形となった。

 そして全日マットに新たなうねりを起こすであろう動きがあった。安齊が「今日、簡単に負けちゃいけない理由が1個できたから。試合もそうだ。他にも記憶とか、歴史とか、時代とか、全部全部戦って、俺はこのベルトをずっと守り抜く」と誓うと、本田、HAYATO、綾部が次々にやってきて共闘を意思表示。安齊は「今まで散々、新時代だ、新時代だ言ってきたけど、今日この瞬間が時代の変わる一歩目だ」と宣言。「みんなが見たことない景色や想像もできないことを俺たちで全日本プロレスに起こしていくから。これからも全日本プロレス、そして俺たちのことを見ててください。俺との約束です」と誓って札止め後楽園大会を締めた。

【安齊の話】「三冠ベルト、あの宮原健斗に勝っての防衛メチャクチャうれしい。ただ、この1勝で宮原健斗を超えた、俺の時代だっていうほど俺はバカじゃねえ。やっぱりあの人と戦って、改めて凄さと背中のでかさを実感しました。俺は本当に幸せだと思う。この全日本プロレスに入門して、このリングで戦えて、同世代には最高で最強な仲間やライバルがいて、そして上にはあんな強くてカッコいい人たちがいる。俺はまだまだ成長できるし、この全日本のリングでプロレスがしたいって改めてメチャクチャ思いました。次の防衛戦、あの感じ、きっと鈴木秀樹でしょう。俺はあの人にまだ直接勝ったことがない。ただ、今日の1勝で俺はまた負けられない理由ができたから、どんな試合になろうと、どんな人でも必ず俺が勝って、この三冠ベルト防衛してみせます。今日はありがとうございました」

【本田の話】「安齋が『今、時代と戦っている』とか言ってたけど、俺もあいつに負けてられないし、今日リング上に集まったメンバーでいろいろ全日本でどんどんどんどん面白いことをやっていくし。俺はいつだって安齋の持っている三冠のベルトを狙ってる。俺はこの全日本プロレス世界一の団体だと思ってるから、負けてらんねえぜ」

【綾部の話】「リング上で言った通り。ライジングHAYATO、本田竜輝、そして安齋勇馬っていうメチャクチャ楽しそうなメンバーがリング上に集まってたから、思わず行っちゃったよね。このメンバーが集まったらどうなるかって考えたら、メチャクチャワクワクしちゃってさ。ちょっと今後がどうなるのかまったくわからないけど、ワクワクが止まらなくて仕方ないよ」

【HAYATOの話】「リング上でも言ったけど、安齋勇馬とは主義、思想が近い。だから行かしてもらったよ。俺たちは仲良し子良しは嫌いじゃないけど、今は必要ないと思ってる。あの3人の力を借りて、今まであった全日ジュニアの固定概念を全部ぶっ壊してあげるよ。Let's Punk」

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