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12/7【全日本】北斗が世界タッグ獲りに自信「ベルトはすぐ届くところにある」、斉藤ブラザーズ宣言「もっと非情に」

 1・14後楽園大会の世界タッグ選手権試合へ向けた会見が7日、東京・湯島の全日本事務所で行われ、王者・斉藤ジュン&斉藤レイ、挑戦者・中嶋勝彦&大森北斗が出席。最強タッグ優勝で自信を深めた北斗は「そのベルトは今、本当に俺の目と鼻の先というか、すぐ届くところにある」と豪語。雪辱戦となる斉藤ブラザーズは「相手をもっと非情にボコボコにする」と宣言した。

 12・6後楽園大会で中嶋&北斗が「2023世界最強タッグ決定リーグ戦」優勝を果たした。北斗はヘビー級転向後、初の栄冠獲り。しかも最終戦では前三冠王者・青柳優馬にピンフォール勝ちを収めて自らの手で優勝を決め、1・14後楽園大会での世界タッグ挑戦権をつかんだ。

 世界タッグには今年、鈴木みのると組んで2度挑戦。いずれもベルト獲りならなかったものの、今回は大きな違いがある。「最強タッグをあのハードなメンバーたちでハードに戦い続けて最後に自分の手で勝ち取れた。その実績があるっていうのはもしかしたら本当の意味での自信というか、今までの2回の世界タッグにはなかった自信」と強調した北斗は王者組を「若手」呼ばわりしたうえで「そのベルトは今、本当に俺の目と鼻の先というか、すぐ届くところにあるなって思ってますよ」と言い切ってみせた。

 優勝後、中嶋から「今日はよくやったよ。最強のチャレンジャーになって、このベルトの位置まで来れるなら来てみろ」とエールを送られた。それに応えなければ男ではない。「中嶋勝彦の前に俺が最強の挑戦者として立たなきゃいけないという意気込みも込みで気合が入っております。このまま止まらずに次、世界タッグを獲りたい」とタッグの至宝獲りをその足がかりとすることを誓った。

 斉藤ブラザーズは3度目の防衛戦。11・23沼津大会における最強タッグ公式戦で中嶋&北斗に敗れており、雪辱戦となる。ジュンが「最強タッグでやった時は確かに俺たちこの二人に負けてるな。半分の力も出してないだろ。次はキッチリと100%でやってやるよ」と宣言すれば、レイは「俺たち斉藤ブラザーズ、今回の最強タッグ、甘かったってのは認めてやる」と反省の弁を述べたうえで「これから相手を非情にボコボコにして、そのうえであの技(DOOM)を使って勝ってやるよ」と非情化宣言。「来年の1月14日、俺たちがキッチリ甘さを捨てて、この二人をボッコボコにして、タッグの頂点だってことを証明してやるぜ。楽しみにしてろ」と予告してみせた。

【会見の模様】

▼北斗「前日の最終戦から一夜明けて、自分の中ではやっぱりこの最強タッグというのは絶対優勝しなきゃいけいないもので、通過点にしなきゃダメだなという気持ちで挑んではいたんですが、恥ずかしいですけど、まだちょっとうれしいというか浮ついてるところが正直あるかもしれないです。ただ、浮ついてばかりじゃいられなくて、通過点にして世界タッグのベルト巻かなきゃいけないですし、もう一つ三冠のベルト、ずっと僕が目指してたものなんですけど、昨日、具体的に横にいる中嶋勝彦の前に俺が最強の挑戦者として立たなきゃいけないという意気込みも込みで気合が入っております。このまま止まらずに次、世界タッグを獲りたいと思います」

▼中嶋「昨日の決定戦、昨日の試合は大森北斗の頑張りがこの優勝に導いたと思っている。最初じゃ考えられないね。本当に心がない大森北斗が最後、少し戦いの心が芽生えた。そんな感覚でしたね。一番彼が俺の足をつかんでつかんで離さなかったから優勝というこの2文字が俺らのもとに来たんじゃないかなと思うし。昨日もリング上で言ったけど、全日本プロレスの若手はどの団体よりも素晴らしい。いいもの持ってる。だからこの場でも言うけど、おい、全日本プロレス。無駄にするなよ」

――世界タッグ戦決定を受けて

▼北斗「このチャンピオンの斉藤ブラザーズ、正直、角田でこのベルトを獲る瞬間を僕は見ていたんですけど、いろんな防衛戦も含めて、もしかしたらこの二人は本当にバケモンなんじゃないか、最強のタッグチームなんじゃないか、スキがないんじゃないかと正直思っていたんですけど、最強タッグの沼津大会ですかね。この二人から勝ち点を取り、その時にちょっと少しあれ? と思い。チャンピオンとしての振る舞いというか、チャンピオンとしてやるべきこと、それがやっぱりデビューして3年経ってない若手の斉藤兄弟にはわからないんじゃないかなって。お前らは今、電流爆破とかそういうものにブレてる場合じゃないんじゃないか。穴がないと思っていた斎藤兄弟が俺には穴だらけにみえるというか、ただのでかい二人の若手に見えちゃいますね。勝機、そういういろんなことも含めて、そのベルトは今、本当に俺の目と鼻の先というか、すぐ届くところにあるなって思ってますよ。それだけです」

▼中嶋「俺がこの全日本プロレスに来て、一番歴史のある三冠ベルトを一発で獲って、歴史ある最強タッグも一発で獲って、世界タッグも一発でいただきます」

▼ジュン「最強タッグを優勝した中嶋勝彦&大森北斗組。この二人からの挑戦がさっそく決まったわけだが、優勝して君たちよかったね。俺たち斉藤ブラザーズは優勝してないわけだが、今回の挑戦が決まって正直メチャクチャうれしい。この二人にはシリーズで煮え湯を飲まされてるからな。その借りを返すことがさっそくできるわけだ。早くボッコボコに叩き潰してあげたい。DOOM」

▼レイ「いいか。俺たち斉藤ブラザーズ、今回の最強タッグ、甘かったってのは認めてやる。俺たちが本来の力を出していたら、この二人が最強タッグを優勝する。そういった結果にはならなかったはずだ。来年の1月14日、俺たちがきっちり甘さを捨てて、この二人をボッコボコにして、タッグの頂点だってことを証明してやるぜ。楽しみにしてろ」

――最強タッグ優勝したことで、北斗選手に対する開幕前との認識の違いが生まれた?

▼中嶋「彼の頑張りだね」

――戦う気持ちが最初は感じられなかった?

▼中嶋「感じないでしょう。Tシャツも着て。だけど昨日の試合を見てたらマスコミの皆さんも感じたんじゃないですか。彼の頑張り」

――タッグチームとしての手ごたえもつかめた?

▼中嶋「最強タッグを優勝したということは、それなりの実力がチームとしてもあるんじゃないかな」

――12・31代々木、1・3後楽園の三冠2連戦を突破して世界タッグベルトを獲れば5冠王者になるが意識する?

▼中嶋「意識も何もね、今、俺、個人的には最強タッグ優勝して、挑戦権があるんでしょ。毎年恒例みたいになってるけど。でも今年は違うんだよ。大みそかにタイトルマッチがあるし。流れが変わってんだよ。俺が来てから。年明けた世界タッグ、その前に大みそかじゃないのか? で、1・3は何だ? 全日本プロレスの社長が何か考えてるみたいだけど、俺はそのアンサーを待ってるんだよ。メディアにどんどん先のことを言ってるけど、今一番大事なのは大みそかなんじゃないのか? チャンピオンの二人には悪いよ。だけどな、年が明けたら待ってろ。一発で獲ってやる」

――北斗選手は今年に入ってから世界タッグに2度挑戦しているが、今回は自信が高まっての挑戦になる?

▼北斗「毎回、自信をもってやってるのはそうなんですけど、手応えというか、自信があってもできるって自分で思い続けても結果がついてきてなかったというのがあって。今回、今までの2回と全然違うのはやっぱり最強タッグをあのハードなメンバーたちでハードに戦い続けて最後に自分の手で勝ち取れた。その実績があるっていうのはもしかしたら本当の意味での自信というか、今までの2回の世界タッグにはなかった自信なんじゃないかなって思いますね。まあ結局、具体的なことは特にないんで」

▼中嶋「なにを言ってるんだ? お前。不安なのか? 自信がねえのか? 自信がないならリングに上がるんじゃねえ」

▼北斗「自信はあるんで、頑張ります」

▼中嶋「試合する前に負けること考えるバカいねえだろ」

――王者組は最強タッグ公式戦で敗れた雪辱戦になるが、優勝した中嶋&北斗組の印象は?

▼レイ「最強タッグ優勝してるからな。もちろん、それなりの実力、強さはあるんじゃねえか。ただ、さっきも言った通り、俺たちは甘さが目立ったからな。その甘さを捨てりゃ前みたいに負けることはねえぜ」

▼ジュン「最強タッグでやった時は確かに俺たちこの二人に負けてるな。半分の力も出してないだろ。次はキッチリと100%でやってやるよ」

――北斗選手から若手呼ばわりされたが?

▼ジュン「若手ねえ。自分自身、俺たちは若手とは思っていないからな。何言ってるんだ? こいつって感じしかないな。まあ、そうだな。大森北斗、年いくつだっけ?」

▼レイ「24とかじゃねえか。知らねえけど」

▼ジュン「人生経験も全然違うからな。そう言いたかったらいいんじゃないか」

▼レイ「なんか先輩面してるみてえだけど、そんなこと言ってっと足すくわれるぜ、お前。キャリアなんてな関係ねえからな」

――世界タッグという歴史のあるベルトの印象は?

▼中嶋「歴史があるベルト。これを獲れれば、これを獲ったら俺は本当の意味で全日本制覇だ。そっちの気持ちの方が強いかな。でも、そんなことよりも今は大みそかだ、俺は」

――今日の服装の意味は?

▼中嶋「闘魂スタイル」

――王者組はなぜ甘さが出てしまったのか?

▼レイ「今回の最強タッグ、俺たちの必殺技DOOM、ダブルインパクトだな。あれを一回も成功できてねえからな。甘かったってのは、相手をもっと非情にボコボコにしたうえであの技を使っていたら最強タッグ俺たちの優勝で間違いなかったな。甘さを捨てるってのは、これから相手を非情にボコボコにして、そのうえであの技を使って勝ってやるよ」

▼ジュン「ちょっと勝ちに急ぎすぎたのかもしれない。これからは相手をちゃんと見て徹底的に痛めつけて、そのうえでキッチリ決めてやる」

――中嶋選手は「まずは大みそかだ」と発言しているが?

▼北斗「もし逆の立場だったら僕だって大みそかに一大イベントがあるのに、それより先のことを進めてほしくないっていうのも気持ちはわかりますし。今、俺の大嫌いな宮原健斗との防衛戦を控えているという意味で、昨日、最強の挑戦者として俺の前に立ちはだかれと言ってくれたんでね。なら僕はしっかり最強の挑戦者にならなきゃいけないし、僕が最強の挑戦者になる時はもちろんチャンピオンとして僕の前に立ってくれなきゃ困るので。改めて言う必要もないですけど、しっかり防衛してほしいなって思いますね」

――福田社長が1・3後楽園大会の三冠戦に「特別な刺客を用意する」と宣言しているが?

▼中嶋「そうなの? じゃあ何かあるんだね、やっぱり。楽しみにしてるよ」

――今、初めて知った?

▼中嶋「今知ったよ。でも、その前に俺は大みそかだから。大みそか、闘魂スタイルの中嶋勝彦がボンバイエに染めてやる。この全日本プロレスをボンバイエに染めてやる。以上だ(と退席)」

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